水産庁
トリチウムは主に、酸素と結びついたトリチウム水として、海水、淡水のほか、雨水や水道水といった環境中に普通に存在し、私たちの体内にも常に数十ベクレルのトリチウムが存在しています。
トリチウムの出すβ線は、紙1枚でさえぎれるほど弱い放射線です。
トリチウム1ベクレル当たりの人体への健康影響の程度(実効線量係数)は、セシウム137の約700分の1です。トリチウムの影響は、食品中において考慮する必要がないと考えられるため、食品の基準値の規制対象には含まれていません。
人や魚介類に取り込まれたトリチウムは、ほとんどが水と同じ挙動を示し、比較的速やかに体外に排出され、体内に蓄積されず、濃縮もされません。
経済産業省
トリチウムは水素の仲間で、日々自然に発生しているものです。
そのため、水道水や雨水、私たちの体の中にも含まれており、「自然界にも広く存在する放射性物質」です。
トリチウムが出す放射線のエネルギーは非常に弱く、紙1枚でさえぎることができます。
トリチウムは、世界中の多くの原子力施設から海に放出されていますが、施設周辺からは、トリチウムが原因とされる影響は見つかっていません。
トリチウムが出す放射線のエネルギーは非常に弱く、紙1枚でさえぎることができます。そのため、体の外にある放射性物質から人が影響を受ける「外部被ばく」は考えられません。
トリチウムを含んだ水を体の中に取り込んだ場合も、水と一緒に速やかに体外に排出され、特定の臓器に蓄積することもありません。そのため、体の中にある放射性物質から影響を受ける「内部被ばく」も他の放射性物質と比較し小さいです。
環境省
トリチウムは「三重水素」と呼ばれる水素の放射性同位体で、身の回りでは水分子に含まれるかたちで存在するものが多い。トリチウムが出すβ線のエネルギーは小さく、紙一枚で遮蔽可能である。
トリチウムは水分子の一部になって存在しているため、多核種除去設備等での除去は困難です。トリチウムは、原子力発電所を運転することで人工的に生成される以外にも、自然界で宇宙線により生成されます。
トリチウムが出すβ線はエネルギーが小さく、紙一枚で遮蔽が可能です。そのため外部被ばくによる人体への影響は考えられません。また、トリチウムを含む水は、生物学的半減期が10日で、体内に取り込んだ場合も速やかに体外に排出され、特定の臓器に蓄積することもありません。
東京電力
トリチウムの多くは他の水素と同じように酸素と結びつき、「水」のかたちで存在しています。
トリチウムは、身のまわりに広く存在しています。
宇宙から降り注ぐ宇宙線により日々あらたに生成され、雨水や河川、水道水の中にも1リットルあたり0.1 〜1ベクレル※1のトリチウムが含まれています。
また、国内外の原子力施設でも放射線により生成されています。
トリチウムは、他の放射性物質と比べて人体への影響は低いと言われています。放射線のエネルギーが弱く、皮膚を通ることができないため、外部被ばくによる影響はほとんどありません。また、内部被ばくにおいても、トリチウムは水と同じように体外へ排出されるため、体内で蓄積・濃縮されないことが確認されています。
トリチウムについて
水産庁
https://www.jfa.maff.go.jp
https://www.jfa.maff.go.jp/j/koho/saigai/attach/pdf/index-117.pdf
○トリチウム(三重水素)は水素の一種で、放射線を出す放射性元素で、宇宙線などの影響により自然に生成されるほか、原子力発電所の稼働や核実験などによって生成されます。トリチウムは12.3年の間に半数が放射線を出して、放射線を出さないヘリウム3に変化します。
○トリチウムは主に、酸素と結びついたトリチウム水として、海水、淡水のほか、雨水や水道水といった環境中に普通に存在し、私たちの体内にも常に数十ベクレルのトリチウムが存在しています。
○放射線の種類には、「アルファ(α)線」「ベータ(β)線」「ガンマ(γ)線」があり、トリチウムはヘリウム3に変化するときにβ線のみを出します。
○トリチウムの出すβ線は、紙1枚でさえぎれるほど弱い放射線です。
【トリチウムのβ線について】
・β線の強さは、もともとの原子と変化した後の原子の重さの差によって決まります。
・トリチウムはヘリウム3と原子の重さの差が小さいため、出されたβ線のエネルギーは特に弱く、紙1枚でも通過できません。
○トリチウム1ベクレル当たりの人体への健康影響の程度(実効線量係数)は、セシウム137の約700分の1です。トリチウムの影響は、食品中において考慮する必要がないと考えられるため、食品の基準値の規制対象には含まれていません。
○人や魚介類に取り込まれたトリチウムは、ほとんどが水と同じ挙動を示し、比較的速やかに体外に排出され、体内に蓄積されず、濃縮もされません。
○摂取したトリチウム水の5~6%は有機結合型トリチウム(Organically bound tritium : OBT)となって体外への排出が遅くなる場合がありますが、最終的には排出されます。
○ALPS処理水は、トリチウム濃度を1リットルあたり1500ベクレル未満まで海水で薄めてから放出されます。これは世界保健機構(WHO)の飲料水水質ガイドラインの7分の1程度です。また、トリチウムの年間放出量をできるだけ小さくするよう毎年計画を見直すこととしています。
トリチウムって何?
経済産業省
https://www.meti.go.jp/
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/shirou_alps/no2/
トリチウムは水素の仲間(三重水素)で、日々自然に発生しているものです。
そのため、水道水や雨水、私たちの体の中にも含まれており、「自然界にも広く存在する放射性物質」です。
トリチウムが出す放射線のエネルギーは非常に弱く、紙1枚でさえぎることができます。
トリチウムは、世界中の多くの原子力施設から海に放出されていますが、施設周辺からは、トリチウムが原因とされる影響は見つかっていません。
トリチウム(三重水素)の基礎知識
水素や炭素などのさまざまな原子は、陽子や中性子でできた「原子核」と「電子」で構成されています。
一般的な水素は「陽子1個の原子核」と「電子1個」で出来ていますが、トリチウムは「陽子1個と中性子2個の原子核」と「電子1個」で出来ています。
トリチウムは、一般的な水素と同じように酸素と結びつくことで、水とほとんど同じ性質の「トリチウム水」として身の回りに存在しています。
トリチウムが人体に与える影響は?
トリチウムが出す放射線のエネルギーは非常に弱く、紙1枚でさえぎることができます。そのため、体の外にある放射性物質から人が影響を受ける「外部被ばく」は考えられません。
トリチウムを含んだ水を体の中に取り込んだ場合も、水と一緒に速やかに体外に排出(10日程度で半分が排出)され、特定の臓器に蓄積することもありません。そのため、体の中にある放射性物質から影響を受ける「内部被ばく」も他の放射性物質と比較し小さい(例えば、トリチウム水の影響はセシウム137の約700分の1)です。
有機結合したトリチウムの影響は?
トリチウムは、たんぱく質や炭水化物といった「有機物」の中の水素原子と置き換わる場合があります。
このようなトリチウムを「有機結合型トリチウム(OBT)」といいます。OBTは、トリチウム水よりは体内に長く留まりますが、濃縮されることはなく最終的には体外に排出されます。
OBTによる放射線の影響は、影響が小さいトリチウム水と比較しても2~5倍程度にとどまり、他の放射性物質と比べて特別に影響が大きいわけではありません。
トリチウムの性質
環境省
https://www.env.go.jp/
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/r3kisoshiryo/r3kiso-02-05-17.html
東京電力福島第一原子力発電所において多核種除去設備等で浄化処理した水の中には、放射性物質のトリチウムが含まれています。
トリチウムとは、日本語で「三重水素」と呼ばれる水素の放射性同位体です。一般的な水素と同じように酸素と化合して水分子を構成することから、身の回りでは水分子に含まれるかたちで存在するものが多く、大気中の水蒸気、雨水、海水、水道水にも含まれています。トリチウムは水分子の一部になって存在しているため、多核種除去設備等での除去は困難です。トリチウムは、原子力発電所を運転することで人工的に生成される以外にも、自然界で宇宙線により生成されます。
トリチウムは放射線の一種であるβ(ベータ)線を出します。ただしトリチウムが出すβ線はエネルギーが小さく、紙一枚で遮蔽が可能です。そのため外部被ばくによる人体への影響は考えられません。また、トリチウムを含む水は、生物学的半減期が10日で、体内に取り込んだ場合も速やかに体外に排出され、特定の臓器に蓄積することもありません。トリチウムを経口摂取した場合の預託実効線量係数は0.000018μSv/Bqであり、他の核種と比較して小さい値となっています。
多核種除去設備等で浄化処理したALPS処理水の取扱いについては、2021年4月、2年程度の準備期間を経て、安全性を確保し、政府を挙げて風評対策を徹底することを前提に、海洋放出する方針を決定しました。
トリチウムとは?
東京電力
https://www.tepco.co.jp/
https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/tritium/
ALPS処理水の中には、浄化設備で取り除くことができない「トリチウム」という放射性物質があります。「水素」の仲間で、中性子の数が2つ多いもの。
それが トリチウム(三重水素)です。トリチウムの多くは他の水素と同じように酸素と結びつき、「水」のかたちで存在しています。
トリチウムは、普通の水素より中性子が2つ多く、原子核が不安定なため、中性子のひとつが電子を放出し、陽子へと変化して、その結果ヘリウムになります。このとき放出される電子が、放射線の一種であるベータ線です。このベータ線は、空気中を5mmほどしか進むことができない弱いエネルギーの放射線です。
トリチウムは、身のまわりに広く存在しています。
宇宙から降り注ぐ宇宙線により日々あらたに生成され、雨水や河川、水道水の中にも1リットルあたり0.1 〜1ベクレル※1のトリチウム※2が含まれています。
また、国内外の原子力施設でも放射線により生成されています。
トリチウムは、他の放射性物質と比べて人体への影響は低いと言われています。放射線のエネルギーが弱く、皮膚を通ることができないため、外部被ばくによる影響はほとんどありません。また、内部被ばくにおいても、トリチウムは水と同じように体外へ排出されるため、体内で蓄積・濃縮されないことが確認されています。