幾多のお財布をウオッチしてきた結果、私はある法則の存在に気づいた。それは……。
「稼ぐ人は必ず長財布を使っている」
という法則である。
人並み以上に稼いでいるビジネスパーソンで、2つ折りのお財布を使っている人はひとりもいなかったのである。
そして、稼いでいる人のお財布は、「薄い」という共通点も持っていた。無駄なカード類や領収書などが入っておらず、お札だけが入っているため、薄いのだ。
「なぜ、長財布を使うのですか?」
「だって、お札が伸び伸びできて居心地がよさそうじゃないか」
稼いでいる人の多くはお金を擬人化して、あたかも自分のパートナーであるかのように語る。彼らにとって、お金は単なる交換の手段ではなく、人生を豊かにしてくれるよきパートナーなのだ。だからこそ、お金が気持ちよく暮らせるよう、美しい長財布の中に入れて、お金を丁重に接遇しているのだ。
私は、彼らとの意識のギャップに衝撃を受けた。私のようにお金を恨み、汚れた2つ折り財布で冷遇している人間のところに、お金が喜んでやってきてくれるはずなどなかった。
年収は、なぜ「使う財布の値段」の200倍になるか?
by 亀田潤一郎
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130204-00008500-president-nb
お金持ちの財布には共通点が多い。色形はもちろん、何より驚かされるのは、そのスマートな美しさだ。なぜ、彼らは“たかが財布”をさほどに大切にするのか。その秘密を覗いてきた。