2007年4月、私は国立がんセンターの総長を定年退職し、これからは妻と2人、旅行をしよう、好きな絵を描いていこうと思っていました。その矢先、妻が肺小細胞がんで亡くなったのです。
40年間一緒に暮らした相棒がいなくなり、完全にうつ状態になりました。食欲がなく、無理をして料理にはしをつけても味がしない。夜は睡眠剤を飲まないと眠れない。体重は3日間で3キログラムも落ちました。
それからは酒浸りの日々でした。浴びるほど飲み、生活はめちゃくちゃ。朝起きて新聞を開いても読む気がしない。玄関で妻の靴がチラッと目に入ると涙が噴き出してくる。妻と一緒に何度も通った道にさしかかるときも、その頃のことを思い出し、涙があふれ出てきました。
医師という職業柄、これまで数多くの人の死生観に触れてきました。宗教に救われたという人の話もよく聞きました。私は宗教に縁がなかったので、頼ることはしませんでした。この苦しみに一人で耐え、一人で生きていくしかないと思いました。
「もう生きていても仕方ない」。何度こう思ったかしれません。最初の1カ月ぐらいは、心理的な痛みだけでなく、叫び声を上げたくなるような肉体的な痛みも繰り返し感じました。3カ月ほど経つと、少しずつ回復の兆しが見え始めました。妻が天国から見て悲しんでいるに違いないと考えるようになり、気持ちを切り替えるよう心掛けたのです。悲しみが癒えることはありません。でも、時間とともに和らいではいく。時の流れに身を任せればいい。そう思えるようになったのです。以後、心の回復はおよそ3カ月ごとに変化を遂げていったように思います。
がんで家族を失った人の悲しみ(グリーフ)のケアをどうするか
垣添忠生
http://toyokeizai.net/articles/-/4377
讀賣新聞
地球を読む
2013年3月18日
超高齢化社会
応分負担で社会保障維持
垣添忠生
日本対がん協会会長
日本人の平均寿命は1947年当時、男子50歳、女子54歳。これが2011年には男子80歳、女子86歳。約60年間で実に30歳も伸長した。長い人生の後半期を健康に、豊かに生きるにはどうすれば良いのか?
。。。
人口が減り、2人が1人の老人を支える国。世界に誇ってきた保健医療が危機を迎えつつある。この事態を前向きにとらえることはできないか?
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平均寿命
by 西原祐治
仏教を楽しむ
http://blog.goo.ne.jp/nishihara2480/e/0b3777ac1c7c7328bd4b560fe459e07e
「前向きにとらえることはできないか」という言葉に、期待しましたが、内容は、いつまでも元気で金がかからないように、そしてそんなで支えていこうといった内容でした。
1957年当時といった統計を出されると、内容に合わせて都合のよい数字だけを出されることがあるので、まずは疑いました。平均年定の統計数字の発表は、昭和22年からなので、この数字の引用は正当ですが、6年後の1951(昭和26)には、すでに男子の平均寿命は60歳を超えていることと、昭和20年の日本人の平均年齢が男性23・7歳(女性32・3歳)と合わせて考えると、戦後混乱期といった背景は無視できません。
「前向きにとらえる」で期待したのは、高齢者社会の中にあって、元気でお金がかからないといった事柄の対極にある、高齢者の存在の意味が正当に認められ、高齢者社会だからこそ味わい体験していくける未来型の社会の構想です。
(sk) 垣添忠生さんは、愛妻家だったという一点で、女性に人気がある。あちらこちらに「私の妻が。。。」と書き、ファンを増やしてきた。
讀賣新聞の「地球を読む」の常連でもある(読売プレミアムにログインできない私には読めないけれど。。。)。
「私の妻」と「日本の医療」のことしか頭にない人の言うことが、なぜ「地球を読む」に取り上げられなければならないのか不思議だが、讀賣新聞の「地球」というのは「日本」のことなのだとわかれば、それは仕方がないと納得する。
なんか変だなと思う人は多いようで、インターネット上にはいろいろ書かれています。
マスコミにちやほやされている医療関係者の共通点は、現実の社会から離れすぎていることと自分に酔っていること。年を取っても病気に罹らず若づくりが素晴らしいという変な考え方の下、何歳になっても後進に道を譲らず、老害を撒き散らす。60歳の定年後には職を与えないという原則を徹底するしかありませんね。
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かたさん
@smiley_katasan
https://twitter.com/smiley_katasan/status/13537071040
読売新聞 「地球を読む」。垣添忠生元国立がんセンター総長が寄稿。これを読んで確信した。運営局長を擁護したり政治主導を批判したり…御用まるだしのこの文章。2期にわたって国のがん対策の座長をしているのを自慢されているが、患者と官僚どっちを向いた対策なのかよくわかる文章だ。
読売新聞 「地球を読む」。垣添忠生元国立がんセンター総長が寄稿。嘉山先生があたかも癌を知らないように書いてあるが失礼な話だ。そもそもがん難民を大量に生みだしたりしたときの総長はだれだっけなぁ?と言ってやりたい。
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Android やってみる
てつや さん
http://tetuani.blog.so-net.ne.jp/2010-11-28
読売新聞11月28日 「地球を読む」を読んで・・・
日本対がん協会 垣添忠生会長 さんのコラムだけど
留学敬遠傾向に対して、いろいろと書かれております。留学生が減って今後が心配とか
しかし、問題を若者の内向き思考とかおっしゃってるけど、なんら、自分と社会全体
の問題として捉えていないように思えた。
どおして、中国の留学生は増えていて日本は減っているのかな?
多分、それは今の経済成長率と一致してると、私は思います。
留学させてあげられる親の経済力が減ってる事に原因があると思うんですよね。
いつも、健康保険料の高さにイライラしている私は、医療関係者が多くの富を取っていると
感じているのに、その会長さんが景気についても考えないで問題を若者の現在の傾向と
しているのはとんでもないと感じました。