日本人は今、世界で一番の平均寿命で長寿を楽しんでいます。その秘訣は日本食にあることが世界中の調査からわかりました。
1983年に私は世界保健機関(WHO)に提案し、1985年から世界の61地域を調査し、日本食が世界の健康食だとわかりました。
私たちの世界調査によれば、大豆のイソフラボンやたんぱく質、魚のDNAやタウリンというアミノ酸をよく食べることで、このメタボリックシンドロームになりにくく、ごはんや野菜を多く摂れば、この予防が有効に働くことが証明されました。日本人が摂りすぎる塩分を控えれば、高血圧や動脈硬化も少なくなります。要するに「食はバランス」です。ごはんからカロリーを摂り、大豆、魚、野菜など日本の伝統食は不可欠です。減塩でもおいしく食べながら、血管の老化を予防し、健康長寿を楽しめるわけです。ルーマニアにお住みのみなさまも一日一食でもこのような食事をとられ、健康長寿を楽しんでいただくことを願ってやみません。
日本食と長寿
by 家森 幸男
http://www.ro.emb-japan.go.jp/stuff/dryamorijp.pdf
京都大学名誉教授、武庫川女子大学教授 国際健康開発研究所所長などの肩書きを持つこの学者は、つい100年前くらいまで、日本の平均寿命が極めて低かったことを、どう説明するのだろうか。
日本食を食べていた日本人の平均寿命はいいとこ30歳だったこと、今の開発途上国よりはるかに短かったことを、なんと考えるのだろう。
この手の学者は、ああ言えばこう言うで、言い逃れるだろうし、それだけでなく自分が正しいと言い張るに違いない。頭が良いから討論になれば勝ち、すべてが正当化されるのだろう。
常套手段は、「WHOでは」とか、「厚生労働省によれば」という言い方だが、よく調べてみると、こういう学者がWHOにいい加減なレポートを出して、その後そのレポートを引用しながら「WHOでは」と言ってみたり、厚生労働省の委員会の委員になって意見を言っておいて、その後、「厚生労働省によれば」などと言う。
でも、問題はこういう学者でない。それを信じる日本人だ。少し考えれば、そんなことは嘘だとすぐわかるのに、なんでもすぐ受け売りをして、日本食は世界一からだにいいという神話が生まれてしまう。
ふざけるな、だ。
製薬会社のウェブサイト
http://www.otsuka.co.jp/health/wellness/profile/yamori/
でにこやかに微笑むことに、なんの抵抗も感じないのだろうか。
科学技術庁長官賞、日本脳卒中学会賞、米国心臓学会高血圧賞、日本循環器学会賞、ベルツ賞、杉田玄白賞、紫綬褒章受賞。京都大学大学院医学研究科博士課程修了。病理学専攻。米国国立医学研究所客員研究員、京都大学医学部助教授、島根医科大学教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授などを歴任。1983年からWHOの協力を得て世界25カ国61地域を学術調査。現在、武庫川女子大学国際健康開発研究所所長、京都大学名誉教授、WHO循環器疾患専門委員、財団法人兵庫県健康財団会長、財団法人生産開発科学研究所予防栄養医学研究室長などを兼任している。。。
2011年の日本人の平均寿命は男性・女性ともに短くなり、1985年以来守り続けた女性の長寿世界1位が香港に奪われた。
『香港人は今、世界で一番の平均寿命で長寿を楽しんでいます。その秘訣は「中華」にあることが世界中の調査からわかりました』と言われたら、どう感じ、なんと答えるのだろう。
2015年にスイスに一番を取られ、『スイス人は今、世界で一番の平均寿命で長寿を楽しんでいます。その秘訣は「チーズフォンデュ」にあることが世界中の調査からわかりました。日本にお住みのみなさまも一日一食でも「チーズフォンデュ」をとられ、健康長寿を楽しんでいただくことを願ってやみません』って言われたいのだろうか。
イスラエルに一番を取られ、『ユダヤ人は今、世界で一番の平均寿命で長寿を楽しんでいます。その秘訣は「コーシャー」にあることが世界中の調査からわかりました。日本にお住みのみなさまも「コーシャー肉」や「コーシャー刺身」をとられ、健康長寿を楽しんでいただくことを願ってやみません』って言われるよりはいいけれど。。。