なぜ恋人がいない若い世代が多いのでしょうか。その要因を心理分析してみましょう。
ひとつは「相手に近づけない心理的距離感」が関係しています。これは、心理学ではヤマアラシに例えられます。ヤマアラシは、寒さに耐えるために体を寄せ合いお互いに近づこうとします。しかし、お互いの針が刺さってしまうため、なかなか近寄れません。つまり、近づきたいけれども傷つくのをおそれて、一定距離以上は近づけない心理のことを「ヤマアラシジレンマ」と言います。つまり、ほど良い距離感が分からず、傷つくことに臆病な「ヤマアラシジレンマ」状態の若い世代が増加していることが考えられます。
もうひとつは、「結婚しないなら、恋愛しなくても良い。無駄な時間とお金を使いたくない…」という考え方。それは、驚くことに女性ばかりではなく、20代前半の男性からも聞きます。最初から上手くいくと良いのですが…。初恋の人と結婚する人は少ないですよね。時短レシピ、時短生活、時短勤務のように「時短恋愛」を求めていませんか。それは、まさに「恋愛の効率化現象」。結婚という結果に繋がらないものには努力をしない、と考える人が増えているのかもしれませんね。
結婚につながらない恋愛は意味がないの?あなたも「恋愛退却シンドローム」!?
by 朝日真奈
https://point-house.jp/article_detail.html/?id=720
こんにちは。臨床心理士・心理学者の朝日真奈です。20代~30代男女の恋愛傾向を分析します。
あなたも「恋愛退却シンドローム」??
昨今、anan編集部が22歳から35歳までの男女500人に行った調査では、「今、恋人がいない」と回答した人は約7割(女性71%、男性68%)にも上るという結果が出ました。恋愛盛り、適齢期の割には恋人のいない確率が高く、驚きの結果ではないでしょうか。このように「恋愛に慎重すぎて恋人がなかなか出来ない、あるいは恋愛を面倒と考えて恋人を作らないこと」をここでは、「恋愛退却シンドローム」と呼びます。では、なぜ恋人がいない若い世代が多いのでしょうか。その要因を心理分析してみましょう。
【恋人がいない男女の多さを2つの要因から心理分析】
1.「ヤマアラシジレンマ」が急増中?!
ひとつは「相手に近づけない心理的距離感」が関係しています。これは、心理学ではヤマアラシに例えられます。ヤマアラシは、寒さに耐えるために体を寄せ合いお互いに近づこうとします。しかし、お互いの針が刺さってしまうため、なかなか近寄れません。つまり、近づきたいけれども傷つくのをおそれて、一定距離以上は近づけない心理のことを「ヤマアラシジレンマ」と言います。つまり、ほど良い距離感が分からず、傷つくことに臆病な「ヤマアラシジレンマ」状態の若い世代が増加していることが考えられます。
2.進む「恋愛効率化現象」!!
もうひとつは、「結婚しないなら、恋愛しなくても良い。無駄な時間とお金を使いたくない…」という考え方。それは、驚くことに女性ばかりではなく、20代前半の男性からも聞きます。最初から上手くいくと良いのですが…。初恋の人と結婚する人は少ないですよね。時短レシピ、時短生活、時短勤務のように「時短恋愛」を求めていませんか。それは、まさに「恋愛の効率化現象」。結婚という結果に繋がらないものには努力をしない、と考える人が増えているのかもしれませんね。
恋愛は、「究極の感情コントロール・トレーニング」
電化製品などは便利で効率の良いものが求められます。しかし、心の成長に効率を求めようとすると、心身の不調をきたします。「頭では分かっているけれど、気持ちが追い付かない」という経験をしたことはありませんか。心の成長や感情コントロールに必要なのは恋愛です。たとえ結婚につながらない恋愛をしたとしても、恋愛で学んだ感情や人との関係は意外な所で生きてくるものです。職場の人間関係の中で、親子関係の中で…。
あなたも「恋愛退却シンドローム」にならずに、恋愛を楽しみましょう!!