たとえば、生命科学の世紀を拓いた最も偉大な発見の一つ、DNA の分子構造を解明したジェームズ・ワトソンは、共同研究者クリックとともに、競争相手の他の研究者のデータをこっそり見てまでも、自分たちが知りたいことを知ろうとする。そうした研究姿勢に、生化学者江上不二夫は違和感を表しつつも、日本の科学が一流になるためには、そういう科学者が出なければならないと認めている(ワトソン『二重らせん』とその訳者あとがき)。
たとえば、生命科学の世紀を拓いた最も偉大な発見の一つ、DNA の分子構造を解明したジェームズ・ワトソンは、共同研究者クリックとともに、競争相手の他の研究者のデータをこっそり見てまでも、自分たちが知りたいことを知ろうとする。そうした研究姿勢に、生化学者江上不二夫は違和感を表しつつも、日本の科学が一流になるためには、そういう科学者が出なければならないと認めている(ワトソン『二重らせん』とその訳者あとがき)。
生命の研究の拠りどころは何か~倫理ではなく
by 橳島次郎
NIRA政策研究
2005年1月号
http://homepage3.nifty.com/kinmokusei04/nudeshima/nira0501p80.pdf
(sk)
Rosalind Franklin は、「競争相手の他の研究者」。そんな書き方では、Rosalind Franklin があまりにもかわいそうだ。
Rosalind Franklin, James Watson
https://kushima38.kagoyacloud.com/?p=20591
にも書いたが、ワトソンはただのペテン師ではないのか。科学者にペテン師になれというのか。
「フランクリン=見つけた人」、「ワトソン=盗んだ人」ということを、もっとはっきりさせたほうがいい。
写真を見て欲しい。フランクリンは研究者に見えるだろう。そしてワトソンはペテン師にしか見えない。
みんな、フランクリンを忘れてしまう。そして、メディアはワトソンだけを持ち上げる。みんなはそれを信じる。それをみて、私のワトソンへの嫌悪はさらに強くなる。
なんでこの話にこだわるのか、自分でもわからない。グリゴリー・ペレルマンに対するこだわりの理由もわからない。きっと、ペテン師への強い嫌悪が、あるのだと。。。そう思う。
生命科学の欲望と倫理
科学と社会の関係を問い直す
by 橳島次郎
橳島次郎
http://www.tkfd.or.jp/research/people/detail.php?id=72