shinichi Post author05/02/2024 at 4:02 am 雪原に、夏のハネト衣装で横たわる 永瀬正敏・想像の青森 (1) 永瀬正敏フォトグラフィック・ワークス 記憶 朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/and/article/20190329/300068557/ 冬の青森の雪原に横たわるのは、夏のねぶた祭りのハネト衣装を着た女性だ。青森県立美術館で2012年に開催された、青森を撮った僕の写真展「Aの記憶〜Memories of A」で、縦6.4メートル、横8メートルの大きさで展示した。 ある土地で写真を撮ることになったら、僕の「想像のイメージ」を一つは残したいと思っている。どんな場所でも、写真1枚でその土地を切り取るのは難しい。お城や代表的な観光地を撮るのではつまらないな、と思っていたら、このアイデアが、ふっと出て来た。 白い背景にハネト衣装、というだけなら、スタジオでも撮れる。土地の記憶として残したくて、地平線の見える場所を探し、五所川原市で撮影に臨んだ。薄着で雪に横たわり頑張っていただいたモデルさんには、本当に申し訳ないことをしたけれど……感謝しています。 雪原に夏の衣装という、ありえない組み合わせ。でも、ある青森出身の映画監督さんに「この写真は青森県人にとって間違いじゃない。夏のねぶたの熱を、長い雪の季節に持っていき、厳しい冬を乗り切るのだから」とおっしゃって頂いたことが忘れられない。 Reply ↓
雪原に、夏のハネト衣装で横たわる 永瀬正敏・想像の青森 (1)
永瀬正敏フォトグラフィック・ワークス 記憶
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/and/article/20190329/300068557/
冬の青森の雪原に横たわるのは、夏のねぶた祭りのハネト衣装を着た女性だ。青森県立美術館で2012年に開催された、青森を撮った僕の写真展「Aの記憶〜Memories of A」で、縦6.4メートル、横8メートルの大きさで展示した。
ある土地で写真を撮ることになったら、僕の「想像のイメージ」を一つは残したいと思っている。どんな場所でも、写真1枚でその土地を切り取るのは難しい。お城や代表的な観光地を撮るのではつまらないな、と思っていたら、このアイデアが、ふっと出て来た。
白い背景にハネト衣装、というだけなら、スタジオでも撮れる。土地の記憶として残したくて、地平線の見える場所を探し、五所川原市で撮影に臨んだ。薄着で雪に横たわり頑張っていただいたモデルさんには、本当に申し訳ないことをしたけれど……感謝しています。
雪原に夏の衣装という、ありえない組み合わせ。でも、ある青森出身の映画監督さんに「この写真は青森県人にとって間違いじゃない。夏のねぶたの熱を、長い雪の季節に持っていき、厳しい冬を乗り切るのだから」とおっしゃって頂いたことが忘れられない。