One thought on “永瀬正敏

  1. shinichi Post author

    雪原に、夏のハネト衣装で横たわる 永瀬正敏・想像の青森 (1)

    永瀬正敏フォトグラフィック・ワークス 記憶

    朝日新聞デジタル

    https://www.asahi.com/and/article/20190329/300068557/

    冬の青森の雪原に横たわるのは、夏のねぶた祭りのハネト衣装を着た女性だ。青森県立美術館で2012年に開催された、青森を撮った僕の写真展「Aの記憶〜Memories of A」で、縦6.4メートル、横8メートルの大きさで展示した。

    ある土地で写真を撮ることになったら、僕の「想像のイメージ」を一つは残したいと思っている。どんな場所でも、写真1枚でその土地を切り取るのは難しい。お城や代表的な観光地を撮るのではつまらないな、と思っていたら、このアイデアが、ふっと出て来た。

    白い背景にハネト衣装、というだけなら、スタジオでも撮れる。土地の記憶として残したくて、地平線の見える場所を探し、五所川原市で撮影に臨んだ。薄着で雪に横たわり頑張っていただいたモデルさんには、本当に申し訳ないことをしたけれど……感謝しています。

    雪原に夏の衣装という、ありえない組み合わせ。でも、ある青森出身の映画監督さんに「この写真は青森県人にとって間違いじゃない。夏のねぶたの熱を、長い雪の季節に持っていき、厳しい冬を乗り切るのだから」とおっしゃって頂いたことが忘れられない。

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