簡素に生きる(小堀泰巖)

簡素に生きることが、一番の贅沢

最小限、最低限のもので生活していくというのが私たちのやり方ですね。
贅沢というものは煩悩、妄想であって、それを外すというのが私たちの大きな目標です。眠るのも最低限。寝る場所も畳一畳。寝て一畳、起きて半畳といいますから。
修行道場の禅堂では、みなの生活するところは本当に畳一枚が自分の場所として与えられ、就寝も食事も座禅もそこで行います。持ち物は体にくっつけられるものだけ。余分なものは持たない。それでじゅうぶん、生活できるんです。我慢しているわけではない。不自由ではないんですね。

簡素に生きる。これがいちばんの贅沢だと思います。なかなかできないかもしれませんが、やってみると一番の贅沢だということがわかると思います。満足の上限をおさえれば、心穏やかでいられます。
寒い時に寒くなる。当り前のことです。でも、暖房を入れたら、少しでは満足できない。暑い時にも中途半端な涼しさでは満足できない。いっそのこと暑いときには暑い生活をしてしまえばいいんです。庭に水をうつ。
それで涼が得られたんですからね。

臨済宗 建仁寺派管長
小堀泰巖

3 thoughts on “簡素に生きる(小堀泰巖)

  1. shinichi Post author

    余分なものは持たない
    なくても困らないものは持たない
    足りているということを知り
    それ以上は求めない

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  2. Wabisabi

    Maybe that’s the highest lifestyle for certain people?
    But for regular people, we have questions such as
    What’s the difference of jail cell and simplicity tatami style?
    Fixed location, free location?
    Jail body free spirit or jail spirit free body?
    By force and law or by teach and free will?

    The greatest luxury
    One tatami out
    two tatami out
    in with mattress tall
    Life little warm
    Life little cool
    Better than
    too hot too cold or not felt at all
    Live lifestyle best
    Wabisabi

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