ゆるしいろ という色がある
許色と書く人もいるけれど
なぜか 皆 聴色と書く
紅花で染められた淡い紅色
紅花大一斤で絹一疋が染められ
一般的には一斤染と呼ばれる
昔 紅花はとても貴重で
紅染の値段も 色が濃くなるほど上がり
そのため 濃染の紅色は 禁色と呼ばれ
身分の高い人にしか纏うことがゆるされなかった
薄染の紅色は 聴色と呼ばれ
誰でも纏うことがゆるされた
ゆるすをなぜ 聴すと書くのか
聴くときは 相手の話を真摯に聴く
相手の存在を受け入れる
だから ゆるす
わかったような わからないような
ゆるしいろは 君の色
あれもこれも ゆるしてほしい
そして
いつか
なんでも ゆるせるように なりたい
(sk)
第369作
Pale pink
羽田先生から教えられて
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『ポエマー』の pp. 8-9 の内側の色が聴色。外側の色が禁色。
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壊色
http://www.kushima.org/?p=64375
とは対照的な色。
一斤染(いっこんぞめ)
カラーセラピーランド
https://www.i-iro.com/dic/ikkonzome
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紅花(べにばな)から抽出された色素の色を紅色(べにいろ)といいます。
紅花はとても高価で、紅染も濃く染めようとするほど高額になりました。
そのため紅花染で濃く染めた色は禁色とされ、庶民には衣服への使用が禁止されていました。
許し色(ゆるし色)として禁止されていなかった色の限界が、この一斤染のピンク色。
一斤染は、紅花の花一斤(いっきん=約600g)で絹一疋(いっぴき=二反)を染めた色で、淡いピンク色になります。
それでも、少しでも濃く染めようとする者が跡を絶たなかったといいます。
一斤染は平安時代からある色名です。
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紅染めに使う紅花の花の色は黄色~紅色です。
紅花の花には、水に溶けるサフロールイエロー(黄色)と水に溶けないカルタミン(紅色)の色素が含まれており、紅色に染めるためには黄色の色素を水に溶かして除去するという手間のかかる工程が必要です。