黒髪のみだれもしらずうち臥ふせば まづかきやりし人ぞ恋しき
和泉式部 後拾遺集・恋三・七五五
黒髪の乱れるのもかまわず倒れ臥すと
こんな時髪をかき上げてくれたあの人がまずなにより恋しい
かきやりしその黒髪のすぢごとに うち臥ふすほどは面影ぞ立つ
藤原定家 新古今集・恋五・一三九〇
かき上げてやった彼女の黒髪の美しい髪筋までも
独り臥していると鮮明に面影が浮かぶ
黒髪のみだれもしらずうち臥ふせば まづかきやりし人ぞ恋しき
和泉式部 後拾遺集・恋三・七五五
黒髪の乱れるのもかまわず倒れ臥すと
こんな時髪をかき上げてくれたあの人がまずなにより恋しい
かきやりしその黒髪のすぢごとに うち臥ふすほどは面影ぞ立つ
藤原定家 新古今集・恋五・一三九〇
かき上げてやった彼女の黒髪の美しい髪筋までも
独り臥していると鮮明に面影が浮かぶ
古典和歌入門
岩波ジュニア新書
by 渡部泰明
飛鳥川淵は瀬になる世なりとも 思ひ初めてむ人は忘れじ
よみ人しらず 古今集・恋四・六八七
飛鳥川の昨日の淵が今日は浅瀬になるような移ろいやすい世の中であっても
一度愛した人を忘れたりしない