- 編纂 (compile)[dataを扱う基本技法]
- 単立した情報に内属する定義を一項目ごとに対応づけて編集するために
- 01 収集 (collect): 種類を限定して広く集める
- 02 選択 (select): 収集された情報から必要な一部を引き出す
- 03 分類 (classify): あるフレームにもとづいて特徴を分類する
- 04 流派 (party): 目的や属性に応じて大きくグルーピングする
- 05 系統 (taxonomy): 分岐点を明らかにして系譜、系列、系統などを整える
- 編集 (edit)[captaを扱う応用技法]
- つながった情報がもつ意味の背景・含意・流れを広げて編集するために
- 10-情報群を意味単位に分節して編集する
- 06 編定 (codify): 契約・法典・条例・史書・辞書などをつくる
- 07 要約 (digest): ダイジェスト、キーノート、概要をつくる、詩歌にする、文意保存する
- 08 凝縮 (condensation): 意味の濃縮、概念化、命名、論理化する
- 11-情報群のモデル化が進むように編集する
- 09 原型 (metamatrix): アーキタイプやプロトタイプを発見する
- 10 模型 (model): モデル化、種類別にタイポロジーをつくる
- 12-情報の多様性がオーダーやルールを生むように編集する
- 11 列挙 (enumerate): 同類を見いだす、つらね、尽くし、言い尽くす
- 12 順番 (address): オーダー化、番号付けをする、ノンブルをつける
- 13 規則 (order): 秩序を与える、ルールをつくる、ルールを変更する
- 13-入れ替えや置き換えを試みて編集する
- 14 配置 (arrangement): 配当・案配・バランスなどを配慮する
- 15 交換 (change): 入れ換えをする、価値転換をおこす、アナグラム
- 14-ある情報が他の情報とどういう関係にあるかを重視して編集する
- 16 比較 (comparison): 情報を相対化する、特徴を比較する
- 17 適合 (suit): あてはめる、パターンマッチング、あわせ、かさね
- 18 競合 (conflict): 左右性や対立性に注目する、反転をおこす、きそい
- 19 共鳴 (resonance): 同調、引き込み、同義語をネットワーク化する
- 15-二つ以上の情報の関係をつなげつつ広げながら編集する
- 20 結合 (combination): 結びつける、ユニオンにする、オムニバスにする
- 21 比喩 (metaphor): メタファー、形容、見立て、譬え話
- 22 推理 (reason): 推論する、理由づける、先に進む、回路性をもたせる
- 16-広がった情報を俯瞰して新たな線引きをするように編集する
- 23 境界 (confine): 二分する、多分する、かぎる、ゾーニング
- 24 地図 (map): 地図化、マッピング、オリエンテーション、アドレスを与える
- 25 図解 (illustration): 図示化・図説化をする、挿絵をつける
- 17-いったん編集された情報にさらに新たな情報群をよびこんで編集する
- 26 注釈 (annotation): 語義を深化させる、知識を適用する、訓詁
- 27 引用 (quotation): いろいろ引用する、本歌取り、適用、もたれる
- 28 例示 (example): 例証する、事例を示す、インスタンス、指示する
- 18-隠れたアイテムや意味やイメージを連想的に拡張して編集する
- 29 暗示 (suggestion): 暗号、寓意、符牒、ヒント、ほのめかす
- 30 相似 (similarity): 似たものをさがす、類似化、引き寄せる
- 31 擬態 (mimicry): 似せる、カムフラージュする、迷わせる
- 32象徴 (symbolize): イコン化、シンボル化、代表性を際立たせる、超越化
- 19-情報に強調や変容がおきやすいように編集する
- 33 輪郭 (profile): 輪郭化、プロフィール化、カリカチュアライズ
- 34 強調 (emphasis): 強調する、誇張する、見出し、くどき
- 35 変容 (deform): デフォルメ、変形、異形、メタモルフォーゼ
- 20-情報の意味が別の意味に転換するようにストレスを与えて編集する
- 36 歪曲 (distortion): 誤解・曲解する、変節、トリック
- 37 不調 (disagreement): 調子が句売る、ミスマッチ、あわせない
- 38 諧謔 (joke): 冗談、地口、パロディ、コント、ユーモア
- 21-情報の周囲や外部に加飾性をもたらして編集する
- 39 意匠 (design): 割付、デザイン、調子をつける、形状化する
- 40 装飾 (ornament): 文様、衣装、地模様、図柄、飾りなどに注目する
- 41 模擬 (simulation): シミュレーション、もどく、予見的模型性
- 22-複数の情報群を足したり引いたりして編集する
- 42 補加 (append): 付け加える、補う、訂正する、添付する
- 43 削除 (delete): デリート、外す、除外する、放棄する
- 23-編集の部分的プロセスを別の編集装置に移管できるように編集する
- 44 保留 (reserve): リザーブ、とっておく、保管する、控えさす
- 45 代行 (agent): エージェントする、代理体験性、代行業務性
- 24-情報群に新たな座標やグリッドを与えて編集構造をつくる
- 46 測度 (metric): 測度をつくる、測定基準をつくる、判定化
- 47 構造 (construction): 構造化、システム化、基盤化する
- 48 形態 (form): 形態化、フォーミュラー化、フォーメーション
- 49 生態 (mode): 生きた状態の把握、モード化、動物観察
- 25-情報のメッセージ性に注目しつつメディアに適合させて編集する
- 50 焦点 (focus): 注意、焦点化する、情報を絞る、注目する
- 51 報道 (report): ニュース化する、アナウンス、速報する
- 52 統御 (rule over): 統括化、まとめる、題名をつける、シリーズ化
- 26-情報の流れをシナリオかして場面単位に編集する
- 53 筋道 (plot): 話の分野を小さくかためる、筋道をたてる、話に罠を設ける
- 54 脚本 (script): 台本、スクリプト化、編み直す、翻案する
- 55 場面 (scene): シーン化、場面を割る、コマ割り、舞台を設定する
- 56 劇化 (narration): 物語にする、作話する、役割をあてはめる
- 27-情報交換のしくみを遊びや競技になるように編集する
- 57 遊戯 (play): 遊ぶ、ゲームをする、遊化する、綺語に遊ぶ
- 58 競技 (sports): スポーツ、競技化、判定付加、スコアリング
- 28-コミュニケーションがしにくい二つ以上の文化風土をまたいで編集する
- 59 翻訳 (translate): 翻訳、外国語に置換する
- 60 通訳 (interpretation): 通訳、手話、点字訳
- 29-音楽性やリズム性によって編集する
- 61 周期 (rhythm): 拍子、リズム化、音頭をとる、シンコペーション
- 62 曲節 (melody): 作曲、旋律化、節をつける、譜調化、歌語り
- 30-総合性あるいは個別性をいかして編集する
- 63 総合 (synthesize): 以上のすべての組み合わせ
- 64 創造 (creation): 以上のすべての組み合わせ以外の創造
六十四編集技法
by 編集工学研究所