現実は精巧に出来た幻
現実は精巧に造られた夢
目の前の美を素直に見ていると
それが見えてくる
みんな幻
みんな夢
昨日のことも
明日のことも
宇宙の夢に比べれば
これは一瞬の夢
時間の幻に比べれば
これは一瞬の幻
いつまでも完璧にならず
いつまでも未完成の
どんなに経っても永遠とは遠い
夢という無 幻という空
心地よい夢のなかに眠り
風のような幻のなかで遊ぶ
日常のなかで見る幻も
一日の終わりに見る夢も
ほんの一瞬のこと
ふわふわした儚い夢を
覚えていることはなく
あるはずのない幻が
輪郭を持つこともない
美しい一瞬が永遠に思え
そして消える
君への思いが永遠になる
(sk)
第77作
Illusion and Dream
長谷川澯二郎
https://kushima38.kagoyacloud.com/?p=610
にインスパイアされて。
敦盛
『敦盛』は、幸若舞の演目のひとつ。作者と具体的な製作年は不詳。
直実が出家して世をはかなむ中段後半の一節に、
という詞章があり、織田信長がこの節を特に好んで演じたと伝えられている。「人間五十年」は、人の世の意。 「化天」は、六欲天の第五位の世化楽天で、一昼夜は人間界の800年にあたり、化天住人の定命は8,000歳とされる。「下天」は、六欲天の最下位の世で、一昼夜は人間界の50年に当たり、住人の定命は500歳とされる。信長は16世紀の人物なので、「人間」を「人の世」の意味で使っていた。「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」は、「人の世の50年の歳月は下天の一日にしかあたらない、夢幻のようなものだ」という意味になる。現代において、「(当時の平均寿命から)人の一生は五十年に過ぎない」という意味としばしば誤って説明される場合があるが、この一節は天界を比較対象とすることで人の世の時の流れの儚さについて説明しているだけで、人の一生が五十年と言っているわけではない。