シンガポールのリー・クアン・ユー氏は建国の父である。面積的には小さい国ながら、アジアの有力国の一つとなった。国民の生活水準も向上。約50年弱という短期間での国づくりで大きなリーダーシップを果たしたと言われる。シンガポールの現在の首相はその息子、リー・シェンロン氏。世襲である。実はシンガポール国民の一部には、このリー一族の蓄財に不満をもらす人もいる。
シンガポール政府が100%出資する政府系ファンド「GIC」の前会長がリー・クアン・ユー氏。現会長がリー・シェンロン氏。もう一つの100％出資の政府系ファンド「テマセク・ホールディング」のCEOがホー・チン氏というリー・シェンロン氏の配偶者である。すなわち、リー一族は国家を使って、海外投資をして運用しているということのようである。うまくまわせているのは良いが、個人蓄財にまわっているところが、一部の国民は知りえて気に食わないところなのであろうか。
Sovereign Wealth Fund (SWF) 政府系ファンド
Government of Singapore Investment Corporation
(GIC; シンガポール政府投資公社)
Assets: US$ 247.5 Billion (運用資産: 2475億ドル; 23兆円)
Chairman: Lee Hsien Loong (李显龙; Prime Minister of Singapore)
Former Chairman: Lee Kuan Yew (李光耀; Former Prime Minister of Singapore)
Temasek Holdings
(TH; テマセク・ホールディング)
Assets: US$ 157.5 Billion (運用資産: 1575億ドル; 15兆円)
Executive Director & CEO: Ho Ching (何晶; Spouse of Prime Minister of Singapore)