日経新聞

三菱UFJフィナンシャル・グループなど3メガ銀行が国債の保有残高を大幅に減らしたことがわかった。6月末の残高は合計で約90兆円と3月末から2割圧縮した。大規模な金融緩和を進める日銀の国債買い入れに積極的に応じたことが背景にある。3メガ銀とも2013年4~6月期は増益になったが、国内融資による収益回復は鈍い。
三菱UFJは4~6月に国債の保有額を約8兆円削減。三井住友フィナンシャルグループは6兆円以上、みずほフィナンシャルグループも5兆円規模で圧縮した。4月初旬までは市場で売却する動きも目立ったが、同月4日の「量的・質的金融緩和」以降は日銀が国債買い入れを強化したのに応じて残高を減らした。
3社合計の国債残高はリーマン・ショック後に急増。収益の国債依存度は高く、13年3月期は連結最終利益の合計2.2兆円に対し、国債売買益が3割強を占めた。
各行は国債残高を減らしながら償還までの平均残存年数を短くしており、利回りを確保しにくくなっている。このため「国債頼みの収益構造は限界」との声もある。
国債残高を減らした分の資金の大半は日銀の当座預金に振り替わっており、外国債券や株式への資産シフトは進んでいない。国内融資は昨年後半から増加基調にあるが、国債の減少分を穴埋めするほど資金需要の裾野は広がっていない。

2 thoughts on “日経新聞

  1. shinichi Post author

    (sk)

    国債残高を減らした分の資金の大半は日銀の当座預金に振り替わっており。。。って、要するに、紙の上でというか、ディスクの中だけでというか、実態は何も変わっていないのに、メガ銀行の国債残高が20兆円近く減り、その分増益に見え、日銀の当座預金残高が20兆円近く増え、こちらもその分増益に見え。。。そんなニュースを見てみんなが好況と思い込み。。。

    こりゃダメだ。

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