心敬

心もち肝要にて候
常に飛花落葉を見ても
草木の露をながめても
此世の夢まぼろしの心を思ひとり
ふるまひをやさしくして
幽玄に心をとめよ

氷ばかり艶なるはなし
苅田の原などの朝のうすこほり
古りたる檜皮の軒などのつらら
枯野の草木など
露霜のとぢたる風情
おもしろく艶にも侍らずや

4 thoughts on “心敬

  1. shinichi Post author

    Shinkei1
    水青し消えていくかの春の雪

    風おろす山松あおし雪の庭

    露青き草葉はかべに枯れやらで

    月に見ぬおぼろは花のにほひかな

    みる人を色なる月のひかりかな

    松の葉に冬野の色は残りけり


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  2. shinichi Post author

    水青し消えていくかの春の雪
    朝すずみ水の衣かる木かげかな
    山深しこころにおつる秋の水
    日を寒み水も衣きるこほりかな

    Reply

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