平成26年度 防衛関係予算
人件・糧食費 | 2兆0,930億円 |
歳出化経費 | 1兆7,174億円 |
一般物件費 | 9,734億円 |
歳出予算 合計 | 4兆7,838億円 |
サイバー空間における対応
サイバー情報収集装置の整備 | 12億円 |
次期サイバー防護分析装置のシステム設計等 | 12億円 |
サイバー防護分析装置の整備 | 3億円 |
防衛情報通信基盤 (DII) の整備 | 128億円 |
ネットワークサイバー攻撃対処技術の研究 | 8億円 |
サイバー攻撃対処に向けた人材育成の取組 | 7千万円 |
各国との連携の強化 | 1千万円 |
民間企業等との連携強化 | 9千万円 |
サイバー関連経費 合計 | 205億円 |
我が国の防衛と予算
平成26年度予算の概要
by 防衛省
http://www.mod.go.jp/j/yosan/2014/yosan.pdf
1 各種事態における実効的な抑止及び対処
(5) サイバー空間における対応
サイバー攻撃に対する十分なサイバーセキュリティを常時確保できるよう、統合的な常続監視・対処能力を強化するとともに、専門的な知識・技術をもつ人材や最新の機材を継続的に強化・確保する。
①運用基盤の充実・強化 (サイバー関連経費205億円)
○ サイバー情報収集装置の整備 (12億円)
○ 次期サイバー防護分析装置のシステム設計等 (12億円)
○ サイバー防護分析装置の整備 (3億円)
○ 防衛情報通信基盤(DII)の整備 (128億円)
○ ネットワークサイバー攻撃対処技術の研究 (8億円)
②人材育成・確保
○ サイバー攻撃対処に向けた人材育成の取組 (0.7億円)
③諸外国及び民間企業等との連携強化
○ 各国との連携の強化 (0.1億円)
○ 民間企業等との連携強化 (0.9億円)
(sk)
平成26年度防衛関係予算に占める「サイバー空間における対応」の割合はたったの 0.5% しかない。額にして 205億円。たったの 2億ドル。
日本国が21世紀の情報戦争を戦うための費用がこれだけとは考えたくない。極秘の予算というものがあり、この予算は各国政府を欺くための撹乱戦術の一環なのだと思いたい。
それともこれは冗談か。
ピーク時の6割程度にまで落ち込んだと言われている中央競馬会の2012年の馬券売上高は、2兆4千億円。日本という国家が情報戦争を戦うための予算が、中央競馬会の売り上げの1%にも満たないなんていうことがあってもいいのだろうか。
平成26年度防衛関係予算は、4兆7,838億円。グーグルの2013年の収入(555億ドル;日本円で5兆6,000億円)より少ない。この額は、最近ジリ貧と言われている競馬と競輪と競艇の売上高の合計よりも少ない。ピーク時の3分の2以下に激減していると言われているパチンコの売り上げの30兆円とは、比べる気にもならない。ちなみに一企業であるトヨタや三菱商事の売り上げはそれぞれ20兆円を超えている。
旧態依然とした陸海空軍で、どうやって情報戦争を戦うというのだろう。サイバー攻撃で、日本中の金融機関のコンピュータのなかの数字が一瞬で消えたらとか、日本中の通信がストップしたらとか、そういう危機意識は持たないのだろうか?
今、日本は、21世紀型の戦争である情報戦争を戦っていない。アメリカや中国のような予算と実力を持つことは不可能だろうが、せめてグーグル程度の予算と実力とを持たなければと思う。そうしなければ、たとえ20数万人の自衛隊員がいたとしても、攻撃どころか防衛すらできない。