Sergei Rachmaninoff

3emeConcerto
Piano Concerto No.3, Op.30 (Rachmaninoff, Sergei)

I. Allegro ma non tanto (D minor)
II. Intermezzo: Adagio (A major – D♭ major – C♯ major)
III. Finale: Alla breve (D minor – D major)

Score

4 thoughts on “Sergei Rachmaninoff

  1. shinichi Post author

    ピアノ協奏曲第3番 (ラフマニノフ)

    http://ja.wikipedia.org/wiki/ピアノ協奏曲第3番_(ラフマニノフ)

    ピアノ協奏曲第3番は一般的な協奏曲の形式を採用し、全3楽章から構成される。他の多くのピアノ協奏曲が25~40分を要するのに比べ、この作品の一般的な演奏時間は約40~45分と少し長い。

    第1楽章 Allegro ma non tanto (ニ短調)
    自由なソナタ形式。静謐でロマン的な雰囲気の中に激情が秘められている。オーケストラによる短い序奏の後にピアノがオクターヴで奏する第1主題(右図参照)が全体を貫く共通主題となっており、全曲を統一する役割も持つ。通常の協奏曲における慣習とは異なり、展開部から再現部への移行部に第1主題の再現を兼ねたカデンツァが置かれている。ラフマニノフはこれを穏やかな短いもの(「オリジナル」もしくは「小カデンツァ」)と、重厚な和音を使った派手なもの(「オッシア」もしくは「大カデンツァ」。右参照)の2種類を用意しているが、難易度の高い後半部は共通であり巷間でいわれている難易度の差は無い。再現部の後、短いコーダが続いて静かに終わる。演奏時間は演奏者、採用するカデンツァによって様々だが、およそとして13~17分を要する。尚、版によってはAllegro ma non troppoともなっている場合もある。

    第2楽章 Intermezzo. Adagio(嬰ヘ短調→変ニ長調)
    三部形式と変奏曲の2つを合わせ持つ形式。「間奏曲」(Intermezzo) とあるが、それ以上の役割を果たす非常に神秘的な楽章である。オーボエで提示される憂鬱だが美しい旋律を中心に、その他様々な重要な素材を扱って進む。中間部には第1楽章の第1主題が変形して現れるが、一度聴いただけでそれを判別することは難しい。ワルツ風のエピソードを経て冒頭の主題が再帰し、悲痛に高揚した後、激しい独奏とオーケストラによる色づけ (L’istesso Tempo) によって盛り上がり、アタッカによって休みなく第3楽章へ続く。約11~13分。

    第3楽章 Finale. Alla breve(ニ短調→ニ長調)
    それまでの抑制された雰囲気を振り払う、力強く決然とした楽章。自由なソナタ形式と言えるが、ラフマニノフ独自の形式である。ピアノで提示される第1主題(ニ短調)は劇的で、ピアノ技巧をふんだんに盛り込んだもの。オーケストラによって確保された後、またもピアノによってト長調の抒情的な第2主題が提示され、更に展開部では第1楽章・第1主題を基にした楽想が現れる。静寂の後に独奏ピアノとオーケストラが融合したような凄まじい再現部(ただし調性変更あり)になる。再びの静寂の後、一気呵成にカデンツァに向かう経過句、ピアノのごく短い下降音型カデンツァを経て、ニ長調で美しく昇華された第2主題 (Vivacissimo) が続く。頂点を形成した後はコーダになり、テンポを上げて一気に盛り上がり (Piu vivo→Presto)、その頂点で派手な軍楽調の終止に全曲を閉じる。この賑やかな軍楽的な終結はラフマニノフの作品の典型的書法(交響曲第2番やピアノ協奏曲第2番)で、「ラフマニノフ終止」と呼ばれるものである。約13~15分。

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  2. shinichi Post author

    小山実稚恵 Michie Koyama Rachmaninov: Piano Concerto No.3 in D minor

    https://www.youtube.com/watch?v=FbC-b5wfWUU

    小山実稚恵が最も好きだというラフマニノフのピアノ協奏曲第3番をモスクワで録音。共演は巨匠フェドセーエフ&モスクワ放送響。ますますスケールの大きさを増している小山が渾身の演奏を披露する。

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    ピアニスト 小山実稚恵 — Pianist Michie Koyama —

    http://michiekoyama-fan.com/

    小山実稚恵さんは学生時代より特に3番がお気に入りで、この曲を聴かないと寝れないとうくらい好きであり、その後ピアニストとしての夢をかなえました。

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