ANN ニュース

福島第一原発の汚染水対策として、地下の坑道を凍らせて水を止める工事で、凍結の“切り札”として投入されたドライアイスの効果が表れていないことが分かりました。 国と東電は、高い濃度の汚染水がたまる地下の坑道に金属製の管を設置し、冷却液を流して汚染水ごと凍らせる作業を続けてきました。しかし効果が表れないため、先月30日からは氷の投入を始め、今月11日朝までの間に、合わせて222tの氷を投入しました。東電は11日の会見で、凍結の効果について「分からない」としていて、目に見える成果が出ていないことを認めました。さらに、凍結の“切り札”として7日にドライアイス1tを投入しようとしたところ配管が詰まってしまい、それ以降はドライアイスの投入を見合わせているということです。一方、汚染水の発生を減らすため、原子炉建屋の周囲の井戸水をくみ上げて浄化する計画について、東電は、12日に試験的にくみ上げを始め、20日にも浄化を始めることを明らかにしました。

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  1. shinichi Post author

    福島第一原発の汚染水、薄めて海に排出する計画 東電が公表

    by 浜田健太郎

    ロイター

    http://www.huffingtonpost.jp/2014/08/11/fukushima-daiichi-pollutant-water_n_5667731.html?utm_hp_ref=japan

    東京電力<9501.T>は11日、福島第1原発の建屋周辺の汚染地下水を井戸でくみ上げて、放射性物質の濃度を一定以下に薄めて原発前面の港湾内に排水する計画を公表した。

    同社はこの日、作業に必要な装置の設置などについて原子力規制委員会に認可申請した。東電は、関係省庁や漁業関係者の理解なしに排水を実施しないとしている。

    福島第1原発1─4号機の原子炉建屋などの周辺地下水は、事故の影響で汚染されたがれきなどに触れた雨水が混合され、放射性物質に汚染されている。ただ、原子炉建屋などに滞留している地下水に比べ放射性物質濃度は大幅に低いと東電は説明している。

    東電と政府が昨年夏以降にまとめた汚染水対策の中で、高濃度の汚染水が溜まっている原子炉建屋などに地下水が流入するのを抑制するために、海岸付近や原子炉建屋周辺に打ち込んだ井戸から地下水をくみ上げる計画を取り入れた。

    東電の説明では、これらの井戸から1日当たり500─700トンをくみ上げる。くみ上げた汚染地下水は、放射性物質濃度を1000分の1から1万分の1に低減できる能力を持つ専用装置で浄化するが、トリチウムだけは取り除けない。

    東電は今回の排出計画とは別に、建屋からみて山側にある地下水をくみ上げて海へ放出する対策(地下水バイパス)に着手済み。今回発表した排出計画では、地下水バイパスで設定した水質基準(トリチウムが1リットル当たり1500ベクレル)を満たすことを確認した後に、港湾内に排水するとしている。

    ただ、建屋から一定程度離れた山側地下水の排出と違い、汚染が確認され、高濃度の汚染源により近い場所でくみ上げた地下水の排出となることから、漁業関係者の心理的な抵抗は地下水バイパス以上に強いとみられ、排出計画実施に向けた協議は難航必至だ。

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