出版社を作るというのは並大抵なことではありません。取次会社に伺って、取り引き口座を開いてもらうだけでも大変です。実際に自分でやってみましたが、正直「これはムリだわ」と思いました。でも出版はやってみたい、そんな人のために「口座を貸してくれる」という会社があります。有名なのが星雲社です。星雲社はHPをお持ちではないので、実際にお話を伺ったりするには、電話連絡をしてお伺いするしかありません。
本というのは、出版社 (本の制作、製作を行います) ⇒ 取次会社 (出版社からの納品を受けて、全国の本屋に配本し、代金の回収を行います。日販、トーハン、大阪屋などの会社です) ⇒ 本屋 (取次から届いた本を客に販売します) というように流通します。取次会社に搬入すると日本全国津々浦々の本屋まで配本をしてもらえるわけです。ですから、取次会社ときちんとお話を通してないと、本は全国で販売はできないのです。で、星雲社のような口座貸しを行ってくれる会社が登場します。高橋モータース・新出版社 ⇒ 星雲社 ⇒ 取次会社 ⇒ 本屋 というカタチで、本を作って売ることができるようになります。
この場合、本の奥付には、発行元:高橋モータース・新出版社、発売元:星雲社 のように表記されます。ディベロッパーは高橋モータース・新出版社、パブリッシャーは星雲社となっているわけです。星雲社は昔から取次会社とおつきあいをして信用がありますから、代金回収もきちんと行ってもらえる、と。その分、ディベロッパーは本の製作に一所懸命になれ、星雲社は自分の口座を使ってもらう分の手数料をディベロッパーからもらうという仕組みです。星雲社は多くの本のディベロッパーと取り引きをされています。色んな会社の形態があるものです。
星雲社さんというのは不思議な会社で…… 。直に取次会社とやりとりしないで出版する方法
高橋モータース
http://sp.ch.nicovideo.jp/dopamin_takahashi_motors/blomaga/ar132439
星雲社
ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/星雲社
既存出版取次と取引を開始する際には審査が厳しく、また出版社にとって不利な取引条件になることが多いという事情によって出版取次との取引口座を持たない中小出版社の流通業務を受託し、取次との交渉、入出金管理、在庫管理、受注対応を代行している。書店に対する訪問営業や注文FAX送付などの販売促進業務は行っていない。星雲社の行う業務を「口座貸し」と呼ぶ場合があるが、このように同社の業務は金銭管理だけではない。
同様の業務を行っている出版社は(サンクチュアリ出版、宮帯出版社など)他にもあるが、星雲社は自社での編集業務を行っていない。同様の業務内容の企業は、他に地方・小出版流通センターがある。このような業務を行う企業を「中取次」と呼ぶ場合がある。
同社は、法人相手の取引であれば(株式会社などの法人形態は問わない)取引を希望するほぼすべての版元に門戸を開いており、取引を拒否することはまれである。個人と取引することはなく、また、原則として自費出版の刊行物を流通させることはできない。東京商工リサーチの調べによると、2010年3月期の売り上げは、30億3千万円、利益は1450万円となっている。
(sk)
「高橋モーターズ」のおかげで、「ブリュッケ(星雲社)」や「ブリュッケ/星雲社」の意味がわかった。
千野香織著作集
[発行日]
2010 年 6 月 24 日 初版第 1 刷
[著者]
千野香織
Chino Kaori
[編者]
千野香織著作集編集委員会
池田忍 亀井若菜 馬渕明子
[発行者]
橋本愛樹
[発行所]
株式会社ブリュッケ
186-0004 東京都国立市中 1-16−73 アルス国立 1204
Tel. 042-580-0058 Fax. 042-580-0136
[発売元]
株式会社星雲社
112-0012 東京都文京区大塚 3-21−10
Tel. 03-3947-1021 Fax. 03-3947-1617
[印刷・製本所]
モリモト印刷株式会社
©NAKAMURA Koichi 2010
Printed in Japan
ISBN 978-4-434-14583-4 C1070
私の夢、「情報」という本は、[発行所]株式会社ブリュッケ、[発売元]株式会社星雲社、[印刷・製本所]府中刑務所 で決まり。夢はいつまでも夢なのかもしれないけれど、でも、いつか。もしかしたら。たぶん。… きっと。