読者にエリート意識をもたせるようになれば、もうその雑誌は成功したと同じです。マスコミとエリート意識とは、とかく相反するものです。それを一つの雑誌の中で異和感なく調合してゆくことは、大へんむずかしいことです。つまり編集者が読者をどう見るかということに、つながっているように思います。私の場合は、私自身が敬愛するミセスの理想像をつくりあげ、その理想像を読者だと設定して、編集しています。ですから、読者に迎合するようなことはありません。
読者にエリート意識をもたせるようになれば、もうその雑誌は成功したと同じです。マスコミとエリート意識とは、とかく相反するものです。それを一つの雑誌の中で異和感なく調合してゆくことは、大へんむずかしいことです。つまり編集者が読者をどう見るかということに、つながっているように思います。私の場合は、私自身が敬愛するミセスの理想像をつくりあげ、その理想像を読者だと設定して、編集しています。ですから、読者に迎合するようなことはありません。
編集長から読者へ―婦人雑誌の世界
by 今井田勲, 三枝佐枝子
(1967年)
『ミセス』の時代―おしゃれと“教養”と今井田勲
by 江刺 昭子
(2014年)
(sk)
日本がまだ貧しかった時代に豊かさを提供しようとした『ミセス』。
その時代の文章を読むと、不思議な感じにとらわれる。