3 thoughts on “千葉禎介

  1. shinichi Post author

    千葉禎介の写真

    なんかええ事ねぇかなぁ・・・。

    http://funatarou.sakura.ne.jp/index.php?QBlog-20140519-1

    秋田県の最大の写真家 千葉禎介

     岩波書店の日本の写真家の第24巻は、「千葉禎介」である。

     秋田県横手市に住み、アマチュア写真家として活動していたが、その写真はその後木村伊兵衛などに評価され次第に有名な写真家として知られるようになったが、1965年(昭和40年)に48歳で亡くなっている。

     千葉禎介の写真は、秋田県南部の農村の人々を戦中から戦後にわたって写しているが、そこには、ただ写したのではなく、農村の貧困や矛盾を訴えている。(すなわち、社会の弱者に対する暖かい視線がファインダから注がれているという事だろう。だからこそ、写真は透徹したリアリズムになりうる。)

     岩波書店の「日本の写真家の第24巻」に以下の文がある。

     …道端に腰をおろした疲れた表情の母親と、4人の幼い取り囲んでいる情景を写した写真がある。その自作について、彼はこんなことを書いている。

     この夏のある日近くの田舎で”買出し”らしき母子連れに出会った。夫を失い四人の子供を抱えたという母の顔には、前途に深い不安を持つ生活の苦しみがよく露れていた。そして私は親子の感情の複雑な連絡に破綻を起こさぬことに最も注意を払い演出して数枚撮ったのであるが印画を見るとまだまだつっ込みの足りぬ事にがっかりした。現代の世間にはこのような不幸な人々の非常に多いことをわれわれは忘れてはいけない。芸術を志す者の対象としてきらびやかな美しさを追求することももちろん結構だが反対に弱い者貧しい者悲惨な者など、不幸な面を対象として真理の究明に迄もっていく作家のひじょうに尠い事を私は意外に思っている。…

    「母」『フォトアート』1949年11月号

    放射能汚染や、TPP・過疎化が加速的に進む東北。

     昭和20〜30年代とは異なる新たな貧困が急速に突き進んでいる日本。

     今、千葉禎介氏が生きていれば、どのような写真を撮ったであろうか。

     今日は、千葉禎介氏の長女の方と話をしてきた。使っていたカメラや暗室作業等を詳細に尋ねてみた。
     右上の写真は明らかに覆い焼きを駆使している。その事を尋ねたら、「デジカメ時代に、よくこの写真がそのような焼き方をしている事を見抜きましたね。」と言われてしまった。

     私も写真を撮るが、とてもお話しにならない写真ばかりを撮り続けている。

     写真を趣味として、もう20年以上が過ぎているが、今もって何を撮っていいのか判らない有り様だ。
     これから、現代的貧困化と絶対的貧困化の進むこの秋田の地を、微力を傾倒して撮り続けてみよう。

     もし、千葉禎介が、今の秋田県横手市を写すなら、どこどのように切り取るのだろうか。

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  2. shinichi Post author

    (sk)

    千葉禎介の「家路」という写真に心を奪われた。

    Googleで探してみたけれど、見つからなかった。

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