shinichi Post author10/06/2015 at 5:31 pm 女はひとりぼっち。いくら待っても男は来ない。 女は、自分が白露のように儚くなってしまうことを想像する。 腹を立てるわけでも、烈しい感情に引き裂かれるわけでもない。 ただ気落ちして、静かに自分の運命に身を委ねるだけ。 時は黄昏、陽光燦々でもなく、漆黒の夜でもない。 ほろ苦い痛みは、ときにとても美しい。 Reply ↓
万葉集
巻四(五九四)
笠女郎が大伴家持に送った歌。
女はひとりぼっち。いくら待っても男は来ない。
女は、自分が白露のように儚くなってしまうことを想像する。
腹を立てるわけでも、烈しい感情に引き裂かれるわけでもない。
ただ気落ちして、静かに自分の運命に身を委ねるだけ。
時は黄昏、陽光燦々でもなく、漆黒の夜でもない。
ほろ苦い痛みは、ときにとても美しい。