酒本友紀子

茨城県の教育施策を話し合う18日の県総合教育会議の席上で、県教育委員が障害児らが通う特別支援学校を視察した経験を話すなかで、「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないのか。(教職員も)すごい人数が従事しており、大変な予算だろうと思う」と発言した。
発言したのは、今年4月に教育委員に就任した東京・銀座の日動画廊副社長、長谷川智恵子氏(71)。発言を受け、橋本昌知事は会議で「医療が発達してきている。ただ、堕胎がいいかは倫理の問題」と述べた。長谷川氏は「意識改革しないと。技術で(障害の有無が)わかれば一番いい。生まれてきてからじゃ本当に大変」「茨城県では減らしていける方向になったらいい」などとした。
会議後の取材に、長谷川氏は出生前診断の是非などについて「命の大切さと社会の中のバランス。一概に言えない。世話する家族が大変なので、障害のある子どもの出産を防げるものなら防いだ方がいい」などと話した。
橋本知事は取材に「事実を知って産むかどうかを判断する機会を得られるのは悪いことではない」とし、長谷川氏の発言に「問題はない」と話した。

3 thoughts on “酒本友紀子

  1. shinichi Post author

    長谷川智恵子

    https://ja.wikipedia.org/wiki/長谷川智恵子

    長谷川 智恵子(1944年 – )は、日本の画商。株式会社日動画廊代表取締役副社長。

    東京都生まれ。聖心女子大学に進み、結婚のため中退。1975年-1980年、サルバドール・ダリ、マルク・シャガールら30人の画家のインタビューを手がけた。1994年-2008年、日本洋画商協同組合理事長。2015年4月より茨城県教育委員会委員(任期H27.4.16~H31.4.15)文化勲章、1979年芸術文化勲章シュヴァリエ、1995年レジオンドヌール勲章シュヴァリエ、2009年レジオンドヌール勲章オフィシエをそれぞれフランス政府より受章。

    2015年11月18日に茨城県総合教育会議で教育委員として「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないのか。(教職員も)すごい人数が従事しており、大変な予算だろうと思う」「意識改革しないと。技術で(障害の有無が)わかれば一番いい。生まれてきてからじゃ本当に大変」「茨城県では減らしていける方向になったらいい」と発言した。

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  2. shinichi Post author

    <JDS>11月18日開催の茨城県総合教育会議での発言について 質問状を送付

    公益財団法人 日本ダウン症協会

    http://www.jdss.or.jp/info/

    2015年11月18日に開催された平成27年度第3回茨城県総合教育会議における、
    「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないのか」
    「茨城県では(障がいのある子を)減らしていける方向になったらいい」
    などという長谷川智恵子教育委員の発言について、現在臨床研究として行われている新型出生前検査・診断の対象となっているダウン症のある本人とその家族であるJDS会員や関係者の方々から、不安や遺憾を覚えるといった多くの意見がJDSに寄せられています。

    【長谷川教育委員の発言についての報道はこちら】

    11月19日、茨城県教育委員会から、長谷川教育委員の発言について、お詫びと撤回が公表されましたが、JDSとしては、会議において、どのような経緯があり問題の発言がなされたのか、事実関係の確認と説明を要請した「質問状」を11月20日、郵送とFAXで、茨城県知事と茨城県教育委員会教育長宛てに送付しました。

    【茨城県教育委員会公表のお詫びと撤回のコメントはこちら】

    【JDSからの茨城県知事と教育長への質問状はこちら】

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