二村ヒトシ, 藤沢数希

二村 藤沢さんはテクノロジーの人だから、統計学や生物学から考えられる「性差」といった面、それと「市場原理」の法則から、恋愛工学を編み出したわけでしょう。僕は恋愛や性の問題を、自覚できていない異性へのコンプレックスとか、親との関係の中で生じてしまった「その人の性質」から見るのが好きなんです。それらはスッキリと“解決”できるものじゃないかもしれないけど、自覚することでそれまで困難だったラクな恋愛や楽しいセックスができるようになる人も多い、ということを示せたらいいなと。
藤沢 そういう心の問題を考えるというか、そういうアプローチでやっている学者もいますし、そういう切り口が大好きな人がたくさんいるのは僕もよく理解しています。ただ、恋愛工学はなんといっても工学なんですよ。たくさんの男の人がセックスしたいと思ってるわけです。できれば売春とかではなく、自由恋愛でね。だったら、それを効率よくするにはどうすればいいか、と僕は考えるんです。物事をなるべくシンプルにしたい。

5 thoughts on “二村ヒトシ, 藤沢数希

  1. shinichi Post author

    恋愛工学は日本を救う?——二村ヒトシ×藤沢数希対談

    https://cakes.mu/series/3437

    恋人に捨てられ、気になる女性には見向きもされず、非モテな人生をおくる主人公のわたなべ。ある日、恋愛工学と出会い、彼の人生は大きく動き出す……。藤沢数希さんの話題沸騰の小説「ぼくは愛を証明しようと思う。」がついに待望の書籍化。6月24日(水)の発売を記念して、AV監督・二村ヒトシさんと藤沢さんの対談が実現しました。自身の非モテをどうにかしようとAVの世界にとびこんだ二村さんが、「恋愛工学」、「ぼく愛」にいだいている感想とは? 「恋愛」を考えぬいた両者のガチンコ対談をお楽しみください。(全4回)

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    「 モテたい」というのは、ごく普通の欲求ですよね?——vol.1

    https://cakes.mu/posts/9927

    恋人にフラれ、非モテな毎日をおくる主人公のわたなべ。ある日、進化生物学の概念を恋愛に応用した「恋愛工学」と出会い、彼の人生は大きく動き出す……。藤沢数希さんの話題沸騰の恋愛小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』がついに待望の書籍化。6月24日(水)の発売を記念して、AV監督・二村ヒトシさんと藤沢さんの対談が実現しました。自身の非モテをどうにかしようとAVの世界に …

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    女性が見ているのは男の上位3割だけ?——vol.2

    https://cakes.mu/posts/9948

    進化生物学と金融工学を恋愛に応用した画期的なテクノロジー「恋愛工学」。その力を借りて、非モテだった主人公が人生を変えていく小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』の書籍が6月24日(水)に発売されました。『ぼく愛』では科学の力で恋愛にメスを入れた藤沢さんと、おなじく「恋愛」を掘り下げた書籍を多数持つAV監督の二村ヒトシさん。両者が憂える現代日本の恋愛市場の現状と、 …

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    恋愛工学は、普通の野球児たちを甲子園に連れて行く。——vol.3

    https://cakes.mu/posts/9985

    先日書籍が発売した、藤沢数希さんのcakes連載小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』。AV監督・二村ヒトシさんが一番ぐっときたシーンとは? そして、主人公わたなべのプロフィールを分析しながら、恋愛工学の「有効範囲」について考えていきます。『ぼく愛』発売を記念した、二村ヒトシさんと藤沢数希さんの対談第3回です。 …

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    AVも恋愛工学も、世界平和のためにある?——vol.4

    https://cakes.mu/posts/10076

    『ぼくは愛を証明しようと思う。』がベースとしている「恋愛工学」について、懐疑的な気持ちがあると語る二村ヒトシさん。はたしてその理由とは? そして藤沢さんが『ぼく愛』を通して伝えたいこととは? 『ぼく愛』書籍発売を記念して、AV監督・二村ヒトシさんと著者の藤沢数希さんが「愛」について討論する特別対談、最終回です。 …

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  2. shinichi Post author

    二村ヒトシと藤沢数希の対談が全く噛み合ってなくて面白かった

    はてな匿名ダイアリー

    http://anond.hatelabo.jp/20150713221159

    藤沢数希は「出来るだけ沢山のいい女の膣に射精することがオスとしての勝利」
    二村ヒトシは「性的な相性のいい相手と最高のセックスをすることが人間の喜び」
    と主張しているように見えて、最終目的地が余りにも違うから話が噛み合わないんだと思う。
    これはもう、どっちが正しい間違ってるという話じゃなくて、セックスの趣味の話なんじゃないか?

    ・ 承認欲求と性欲を絡めない藤沢

    ・ 「普通未満のスペックの男」が視界に入ってない藤沢

    ・ 二村には「エロ観」があるが、藤沢には無い

    藤沢は、階級と勝ち負けにしか関心が無いのではないかと思う。ビジネスには向いた性質だ。
    女の価値を、「自分にとっての良さ」ではなく、容姿のランクにして定量化するのもビジネス的だ。そこでは「誰もが理解できる価値」が重要になる。
    もちろん藤沢は、男もランク付けされるものと思っていて、ランクが上がるよう努力しろという人間だ。そこが負け組ミソジニストと違う点。
    負け組ミソジニストは自分の未来より女に関心があり女を傷つけようとするが、藤沢は女に関心が無く自分の未来に関心があるため、
    筋トレやら掃除やら勉強やら、常に自己向上的だ。
     
    二村は「自分にとっての幸せ」を重視しており、マゾヒスト男性などのマイノリティに関心があるからこそそうなるのだろう。
    趣味がマジョリティであればあるほどスペック重視になり、マイノリティであればスペックよりも性的な相性がピッタリであることが重要になる。
    藤沢は変態の真逆なのではないか。セックスの内容に微塵も興味が無いのではないか。
    『ぼく愛』をパラ見したが、セックスシーンは朝チュンだった。
    藤沢にとっては「やれた」という達成感が重要で、それは仕事における達成感と同じものであり、
    次はもっと良い仕事をするぞ!のノリで、もっと良い女を抱くぞ!となっている、あまりにも天然で無邪気な男なのではないか。
    とにかく二人のエロ観が全く違うのだ。
    ここまで違われると同じ「男」と括って、「男とは~」と語るのもバカらしい。

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