Y-History 教材工房

徽宗(きそう)。宋(北宋)の第8代皇帝。神宗の子。親政を行って新法を採用したが、次第に政治は臣下に任せ、自らは絵画などの風流の遊びに浸る生活を送った。そのため、方臘の乱などの農民反乱が起き、宋は弱体化し、1125年、金軍による首都包囲を受けて退位した。
1127年の靖難の変で金の捕虜となり、その都に連行され、その地で死んだ宋の徽宗は、皇帝としては無能な人だったが芸術家としては一流の人物であった。若いときから書や絵画に優れ、また芸術家を保護し、風流天子と言われた。彼のもとで画院に集められた一流の画家たちが作り上げた写実的で当時に装飾性の強い画風を院体画という。徽宗自身の作品も残っており、その代表作「桃鳩図」は日本の某家に所蔵されている。

2 thoughts on “Y-History 教材工房

  1. shinichi Post author

    (sk)

    「宋の第8代皇帝」の徽宗と「室町幕府第8代将軍」の足利義政の、なんと似ていることか。

    「皇帝としては無能だったが、芸術家としては一流」という評価と「将軍として無能だったが、あの素晴らしい東山文化を築いた」という評価は、まったく同じ。

    私は義政が大好きだが、徽宗のことも好きになれそうだ。

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