Mario Luciano

最近は正直、食べ物全般に興味がなくなってきていて、おにぎりと味噌汁だけあれば十分といった感じ。外食も和食が中心で、よそのイタリアンを食べに行くことはほとんどないですね。でも一つだけ例外があって、数ヶ月に一度ぐらいのペースで、サイゼリヤに行きます。あそこのベーコンとトマトのパスタ(パルマ風スパゲッティ)が好きで。麺は柔らかめだけど、それが昔の家庭の味を思い出させてくれて、ホッとするんですよ。高いお金を払って高級な専門店に行くよりも、美味しくてホッとするし、満足できる。あの味が恋しくなると、車に乗って豊洲のサイゼリヤに行きます。

3 thoughts on “Mario Luciano

  1. shinichi Post author

    伝説のマフィア末裔、マリオ・ルチアーノが激白「サイゼリヤは場合によっては高級イタリア料理屋よりいい」

    トカナ

    https://tocana.jp/2018/06/post_17141_entry_2.html

    ――アメリカ、コロンビア、パキスタン、フィリピンなどで多くの修羅場をくぐり抜けた末、1987年に日本へたどり着いたマリオさん。以来、30年以上、ずっとこの国で生活しているそうですが、日本はそんなに居心地がよいですか?

    マリオ・ルチアーノ(以下、マリオ) はい。日本人は世界一マナーがいい。本当に素晴らしい国だと思います。私は日本で生涯を終えたいと考えています。

    ――1987年に来日した当初は、戸惑いませんでしたか? たとえば当時のヤクザは「パンチパーマに口ヒゲ」がスタンダードだったと思うのですが。

    マリオ みんな同じ格好、みんな同じ顔に見えて、最初は驚きました。

    ――経済ヤクザとして山口組に所属していたマリオさん。「郷に入っては郷に従え」で、そのジャパニーズ・スタイルに合わせたのでしょうか?

    マリオ いや、私は今も昔もこのスタイルのままです。もちろん事務所に行くようなときには、ダークスーツにネクタイを締めましたが。

    ――マリオさんの著書には、日本の極道社会の「指詰め」の儀式に戸惑ったという記述がありましたが、そのほか日本のヤクザを見て驚いたことはありますか?

    マリオ さっき日本人はマナーがとてもいいと言いましたが、ヤクザは普通の人よりも、さらにマナーがいいことに驚きました。2012年に改正暴力団対策法が施行される以前は、都内にある私のお店にもたまにヤクザがお客さんとして来ていたのですが、彼らは普通の人が来ない時間帯、たとえば土曜の夜か、日曜の夜に来て、行儀よく食事をしていく。そして食後はわざわざキッチンまで来て、「美味しいご飯をありがとうございました」と言って一斉に頭を下げて帰っていく。

    ――日本で一番好きな街はどこですか?

    マリオ 銀座ですね。特に昔の銀座が好き。ここ(帝国ホテル)に住んでいたこともあるから、地元みたいなものです。でもここ数年で、銀座もだいぶ変わりましたね。コリドー街なんかはナンパも増えて、若い人の街に変わってしまった印象があります。

    ――ヤクザの和彫りに関しては、どのように感じましたか?

    マリオ 美しいと思いました。ですが、私自身がそれを入れたことはありません。私の体に入っているのは、30年ほど前に肩に入れたワンポイントのタトゥーのみ。かつて愛していた女性の顔と、薔薇と、エンジェルをあしらった絵柄です。悲しいことに、その女性は亡くなってしまいました。だからエンジェルなんです。

    ――マリオさんの著書で印象深かったのは、「女は蛇」という言葉です。

    マリオ はい、女性はデビルですね。私の情報を外に流すなど、私を裏切った恋人が過去にいました。ですから、私は基本的に女性を信用していません。でもその一方で、女性に深く愛されることで救われた私もいます。ある女性がいなかったら、私は2年前に死んじゃっていたと思いますから。

    ――日本の女性タレントだと、誰が好きですか?

    マリオ 鈴木京香と山口智子と高島礼子。この3人は本当にきれいですね。

    ――日本のテレビをよく見ますか?

    マリオ はい、ニュース番組とかね。ちょっと前だと、みのもんたの番組をよく見ていました。

    ――日本の音楽は?

    マリオ よく聴きます。一番好きなのはショーケン(萩原健一)ですね。彼には雰囲気がある。矢沢永吉も格好いいから好きですね。本当は永ちゃんのコンサートに行きたいんだけど、あのタオルを投げたりする雰囲気が苦手だから、行かない(笑)。演歌も好きですよ。鳥羽一郎と八代亜紀は最高ね。

    ――マリオさんは都内でイタリア料理店を経営されていますが、日本のイタリアンを食べに行くことはありますか?

    マリオ 最近は正直、食べ物全般に興味がなくなってきていて、おにぎりと味噌汁だけあれば十分といった感じ。外食も和食が中心で、よそのイタリアンを食べに行くことはほとんどないですね。でも一つだけ例外があって、数ヶ月に一度ぐらいのペースで、サイゼリヤに行きます。あそこのベーコンとトマトのパスタ(パルマ風スパゲッティ)が好きで。麺は柔らかめだけど、それが昔の家庭の味を思い出させてくれて、ホッとするんですよ。高いお金を払って高級な専門店に行くよりも、美味しくてホッとするし、満足できる。あの味が恋しくなると、車に乗って豊洲のサイゼリヤに行きます。

    ――現在の愛車は?

    マリオ トヨタのセンチュリーです。ジャガーやメルセデスにも乗りましたが、最後にたどりついたのがセンチュリー。あのゴージャスな雰囲気と、リラックスできる乗り心地が好きです。

    ――マリオさんの親戚であるラッキー・ルチアーノは、映画『ゴッドファーザー』のヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)のモデルの1人と言われています。そんなマリオさんから見て、映画『ゴッドファーザー』はいかがだったでしょう?

    マリオ 2回しか見ていませんが、ロマンチックなファミリー・ストーリーという印象です。格好よく、美しくできているけど、あれはあくまでフィクションの世界ですね。本物のマフィアはもっと悲しく、もっと危ない。あんなに甘いものではないです。

    ――マリオさんから見て、リアリティのあるマフィア映画はありますか? たとえば 『グッド・フェローズ』などはいかがでしょう?

    マリオ あれはマフィアじゃなく、ギャング映画ですね。

    ――『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』はご覧になりましたか?

    マリオ ああ、あれはよかったです。現実に近いものがありました。チャイナタウンでやっていることと、イタリアのマフィアがやっていること、どっちにもリアリティがありました。私は小さい頃、ニューヨークのリトル・イタリーにいて、隣接するチャイナタウンの不良グループとケンカになったことがあるんですが、その当時のことを思い出しました。街の雰囲気もうまく再現されていたと思います。映画では対立したままでしたが、私たちはチャイニーズのグループとケンカした末に仲良くなりました。その中の1人は私と会うためにわざわざ日本に来たんですよ。

    ――『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』はどうでしょう?

    マリオ あれはユダヤ人の話ですが、結構よかったです。仲間5、6人のストーリー。悪さをしたり、恋をしたり、仲間を亡くしたり、裏切られたり。私にも似たようなことがあったな、と懐かしく思いながら見ていました。

    ――日本のヤクザ映画はご覧になりますか?

    マリオ はい。『アウトレイジ』はやりすぎね。「馬鹿野郎、この野郎」言って、バンバンバンするだけ。ああいうのはあまり格好いいとは思えません。でも数日前に見た『孤狼の血』は本当に素晴らしい映画でした。俳優の雰囲気も格好よかったし、街並みとか人の言葉にもリアリティを感じた。『孤狼の血』はこれまで見たヤクザ映画の中で一番ですね。『仁義なき戦い』よりも私は好きです。

     映画の話が出たついでに告知をすると、マリオが上梓した『ゴッドファーザーの血』にも、「映画化」の話が早くも浮上しているという。ハリウッドを含むメジャー数社から打診があり、現在、慎重に検討中とのこと。マリオの半生が誰の手によってどのように映像化されるのか、今から興味津々である。

    マリオ・ルチアーノ●1964年、イタリア・シチリア島カターニア出身。映画『ゴッドファーザー』のモデルとなったとされる“伝説のマフィア”ラッキー・ルチアーノの血を引く。5歳のとき、父と共にニューヨークに渡る。その後、パキスタンやフィリピンなど世界各地で暮らし、23歳のときに来日。長らく経済ヤクザとして活動していたが、すでに足を洗った。現在、東京・茅場町でレストラン「ウ・パドリーノ」を経営。今年4月に『ゴッドファーザーの血』(双葉社)を上梓。最新刊に『破界: 山口組系組員になったゴッドファーザー末裔の数奇な運命』(徳間書店)がある。

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  2. shinichi Post author

    マリオ・ルチアーノ

    https://ja.wikipedia.org/wiki/マリオ・ルチアーノ

    マリオ・ルチアーノ(1964年 – )はラッキー・ルチアーノの末裔。ラッキー・ルチアーノは映画『ゴッドファーザー』のモデルにもなった伝説のマフィアで、祖母が親族にあたる。

    過去には山口組に所属していたが引退し、日本でレストランオーナーとして暮らしている。

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