Business Journal

これほど毀誉褒貶が激しい人も珍しい。「そのときどきで権力や勢いを持っている人物にすり寄って、金儲けしているだけ」「自分が権力者だと思い込んで、自分に酔っている」という声もあり、見城さんを嫌っているというか、近づかないようにしている人が多いのも確かです。幻冬舎でも、見城さんのワンマンなやり方や、自分より優秀な人が台頭してくると潰そうとする性格に嫌気がさして辞めた優秀な編集者を何人も知っています。もっとも、本人はワンマン経営者であることを自任しているくらいなので、改善される見込みはないでしょう。
ただ、見城さんの日頃の発言や著書、さらにいろんな評判を聞く限り、やっぱり“売れる作家=良い作家”という信条の持ち主だという印象は拭えません。もし作家にリスペクトの気持ちがあれば、勝手に実売を公に晒すなんていう行為は想像もつかないでしょうし、作家を商売の道具くらいにしか考えていないのではないかと感じます。自分の会社が作家に批判されたからといって、その作家の部数が低いとでも言いたいかのような発言をするなど、言葉は悪いですが“クズ編集者”ですよ。

2 thoughts on “Business Journal

  1. shinichi Post author

    幻冬舎・見城徹社長の“実売数晒し”に批判噴出…「クズ編集者」「作家を金儲けの道具扱い」

    https://biz-journal.jp/2019/05/post_27967.html



    幻冬舎の見城徹社長(Rodrigo Reyes Marin/アフロ)


     出版界の大物が、作家たちから集中砲火を浴びる事態になっている――。

     ことの発端は、作家の津原泰水氏が、『日本国紀』(百田尚樹/幻冬舎)を批判したことを理由に幻冬舎での書籍出版が一方的に中止にされたと公表している件だ。幻冬舎社長の見城徹氏は16日、自身のTwitter上でこの件について次のように投稿した。

    「こちらからは文庫化停止は1度も申し上げておりません。担当者はずっと沈黙していましたが、あまりのツイートの酷さに『これでは私が困ります』と申し上げたところ『それでは袂を分かちましょう』と言われ、全く平和裡に袂を分かったのが経緯です。他社からその文庫が出る直前に何で今更?」(原文ママ、以下同)
     
    「津原泰水さんの幻冬舎での1冊目。僕は出版をちゅうちょしましたが担当者の熱い想いに負けてOKを出しました。初版5000部、実売1000部も行きませんでした。2冊目が今回の本で僕や営業局の反対を押し切ってまたもや担当者が頑張りました。実売1800でしたが、担当者の心意気に賭けて文庫化も決断しました」

     津原氏は自身のTwitter上で、原稿もほぼ完成していたなかで幻冬舎の担当者から一方的に出版中止の連絡を受けたメールのエビデンスを公表しているが、津原氏は見城氏の発言を受け、次のように困惑の声を上げている。

    「俺にも確認できない実売部数晒しとか始めちゃって、まるで格闘家が試合前のパフォーマンスで大怪我してるみたいな状態なわけですよ」

    「実売部数晒しが、こいつ売れないぞ、拾っても無駄だぞ、ざま見ろって自爆テロのつもりだったとしても、刷り部数が1万行ったら万歳三唱の時代に、そう悪い数字でもなかったりする。頑張れば黒字ラインに持っていけた筈。そんなん無理だって云うなら出版社畳めばって話だ。何がしたかったんでしょう?」

     さらに見城氏の“実名晒し”への批判は広がり、Twitter上では別の作家たちからも多数のコメントが上がっている。

    「見城さん、出版社のトップとして、これはないよ。本が売れなかったら『あなたの本は売れないからうちでは扱わない』と当人にいえばいいだけ。それで文句をいう著者はいない。でも『個人情報』を晒して『この人の本は売れませんよ』と触れ回るなんて作家に最低限のリスペクトがあるとできないはずだが」(作家・高橋源一郎氏)

    「信じられないこと 出版社の社長が自社で出した本の部数が少ないと作家を晒しあげる。ふつう編集者や営業は、一緒に作った本が売れなかった時『力が及びませんでした、残念です』というものだよ。もちろん同じことを作家は編集者たちに思っている。見城氏は作家ばかりでなく、自社の社員もバカにしている。商品としての本は、作家だけじゃない、編集者、デザイナー、営業、みんなで作るものじゃないか。もちろんこんな業界の基本のキを知らないわけがない。これじゃあ売り上げが悪いならでてけ、という単なる場所貸し会社じゃないか」(作家・倉数茂氏)

    「やはりここまで来たら日本の作家は『幻冬舎とは仕事をしない』ということを宣言すべきだと思います」(思想家・内田樹氏)

    「やり過ぎだろう。見るに耐えない」(作家・平野啓一郎氏)

     こうした反応を受け見城氏は17日、ツイッターで「編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版にこぎ着けているかということをわかっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています。そのツイートは削除いたしました。申し訳ありませんでした」と謝罪。しかし、ネット上では以下のように見城氏への批判が続出し、騒動は収まりそうにない。

    「ここから本を出すことは恥ずかしいと、まともな作家たちは思い始めている」

    「津山氏に対して失礼しすぎます」

    「見城徹には他者へのリスペクトなんかないでしょ。どうやったら“金づる”が見つかるか、その“金づる”を逃さないようにするかしか考えてないし」

    「ケンカ見城 悪名は無名に勝ると言ってたのに。詭弁と謝罪か。がっかり」

    「お得意の『情熱』を正当化するなって」

    「見城社長は津原氏に対して、直接目の前で頭を下げるべきだ」

    分かれる見城氏への評価
     出版業界関係者は語る。

    「見城さん個人はナイスな人ですよ。石原慎太郎や村上龍、森村誠一など、名だたる大物人気作家たちから絶大な信頼を得て、これまで無数の大ベストセラーを生み出してきた剛腕編集者であることは、誰もが認めるところです。

     人脈は出版界にとどまらず、サイバーエージェント社長の藤田晋氏やGMO代表の熊谷正寿氏などの経営者、芸能界の重鎮でバーニングプロダクションの周防郁雄社長、さらには安倍晋三首相をはじめとする政治家など、錚錚たる顔ぶれとあつい親交があります。その“大物っぷり”はハンパなく、以前見城さんがあるキー局の番組にゲストとして出演した際には、その局の幹部連中がずらりとスタジオに顔をそろえて観覧していたと聞きます。

     ただ、“情にあつい”といえば聞こえがいいのですが、かなりの“身びいき”なことでも知られており、自分の仲間に批判的な人を容赦なく攻撃してしまう面もあります。最近では“盟友”百田尚樹氏が、俳優の佐藤浩市が雑誌のインタビューで安倍首相を揶揄したと勘違いして佐藤を批判し、それに乗っかって見城さんもTwitter上で佐藤を攻撃して世間から失笑を買っていましたが、その“熱い情熱”が間違った方向に行ってしまうことが、しばしば散見されます」

     また、別の出版業界関係者はこう語る。

    「これほど毀誉褒貶が激しい人も珍しい。“そのときどきで権力や勢いを持っている人物にすり寄って、金儲けしているだけ”“自分が権力者だと思い込んで、自分に酔っている”という声もあり、見城さんを嫌っているというか、近づかないようにしている人が多いのも確かです。幻冬舎でも、見城さんのワンマンなやり方や、自分より優秀な人が台頭してくると潰そうとする性格に嫌気がさして辞めた優秀な編集者を何人も知っています。もっとも、本人はワンマン経営者であることを自任しているくらいなので、改善される見込みはないでしょう。

     ただ、見城さんの日頃の発言や著書、さらにいろんな評判を聞く限り、やっぱり“売れる作家=良い作家”という信条の持ち主だという印象は拭えません。もし作家にリスペクトの気持ちがあれば、勝手に実売を公に晒すなんていう行為は想像もつかないでしょうし、作家を商売の道具くらいにしか考えていないのではないかと感じます。自分の会社が作家に批判されたからといって、その作家の部数が低いとでも言いたいかのような発言をするなど、言葉は悪いですが“クズ編集者”ですよ」

     出版界の大物だけに、業界での評価も分かれるようだ。
    (文=編集部)

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  2. shinichi Post author

    存在が意識を規定する

    昨日は、関西広域を活動拠点にされている京洛先生から、「政界の黒幕」と言われた大谷貴義(1905〜91)のことをご教授受けました。

    そこで、私なりに調べてみますと、驚くべき事実が判明しました。

    大谷氏は、昭和の初期から活動されていて、政財界を始め裏社会の方々にも精通されていたようです。ざっと見ただけでも、元首相の田中角栄、昭和の最大のフィクサー児玉誉士夫、国際興業の小佐野賢治、山口組三代目田岡一雄組長、東声会の町井久之会長らロッキード事件などでも登場した錚々たる歴史的人物です。

    しかも、作家吉川英治夫妻と福田赳夫夫妻を媒酌人に長女享子(1957年度ミスユニバース日本代表)が裏千家宗家の三男巳津彦と結婚したため、茶道界にも縁戚があります。

    政財界だけでなく、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川、メリー喜多川きょうだいを駆け出しの頃にお世話をしたことがあるらしく、芸能界にも通じることになります。

    「日本の宝石王」と呼ばれた大谷氏は1956年6月に日本美術宝飾倶楽部を設立し、62年に社名を日美と変更して、宝飾卸業から不動産業、清掃業に至るまで、幅広く多角経営に乗り出します。

    今は東京は西新橋に本社を構えているようですが、日美の公式ホームページを見て驚きましたね。あのプリンスホテルの清掃業を請け負っているだけでなく、意外にも出版界の風雲児見城徹社長が率いる幻冬舎ビルの清掃業まで請け負っているのです。

    日美は現在、大谷貴義の三代目の方が継いでおられるようですが、幻冬舎とも接点があるとは、凄い偶然ですね。

    **

    日美
    ビルメンテナンス事業部
    ビル清掃管理業務 日常清掃、定期清掃
    https://www.nichibi.net/builmainte.html

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