統計データを弄ぶ人に騙されて

統計データを使って結論を導き出すのは
あやうい
欲しい結論をだすために統計データを使うのは
やさしい

統計データは嘘をつかないが
統計データを使う人間は嘘をつく

統計データを眺めていると
変化を表す必然と
なにかの事情と偶然が
入りまじっているのが見えてくる

裏に隠れている暗数は
頼みもしないのに顔を出し
一喜一憂する人たちに
表情を変えずに語りかける
嘘を信じてはいけない
真実も信じてはいけない
嘘も真実も結局は
人が作ったものだから

統計データを使って導き出される結論は
思惑と欲望で穢れているし
シナリオ通りに使われるデータは
こざかしい予定調和で輝きを失っている

むき出しの統計データはなにも語らず
納得するようなメッセージはひとつも発しない
断定形の結論が嘘ばかりだと知れば
「たぶん」だけしか信じることができない

ブロックチェーンを使えば信頼性が上がり
AIを使えば精度が上がる
透明性の高い統計データを使いさえすれば
高度の意思決定が可能になる

透明性の高いデータってなんなのだろう
高度の意思決定ってなんなんだ
わけのわからないことですべてがぼやかされ
統計データは汚されていく

One thought on “統計データを弄ぶ人に騙されて

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