shinichi Post author05/06/2021 at 7:13 pm BSP 秘境中国・謎の民「神秘の森に生きる」 Temjin https://www.temjin-tv.com/works/2021/05/28/2101/ 中国の秘境、雲南省の森に生きる謎の民・ルーモ人。古代の武器・弩弓(どきゅう)で野生動物を狩り、シャーマンが魔よけの儀式を司る。今その伝統の暮らしが消滅の危機に。 中国の秘境、雲南省に広がる高黎貢山(こうれいこうざん)。標高2500mの世界遺産の森に生きる謎の民・ルーモ人の暮らしを半年にわたって記録した。 古代の武器・弩弓(どきゅう)で野生動物を狩り、シャーマンが魔よけの儀式を司る。 ルーモ人の先祖は、800年前モンゴルの皇帝を倒し、世界の歴史を変えた最強戦士。流浪の旅の果てに辺境の地にたどり着いた。 いま中国政府によって森から立ち退きを迫られ伝統の暮らしが消滅の危機に晒される… 中国雲南省奥部の怒江大峡谷 ルーモ人の伝統住宅 弩弓を持つルーモ人 矢の先には猛毒が塗られている 「同心酒」と呼ばれる狩人同士の飲み方 Reply ↓
shinichi Post author12/07/2021 at 7:56 am 中国、脱貧困政策の裏事情 中国政府は貧困撲滅を目標に掲げてきた。具体策の一つが、へき地に暮らす貧しい住民に、街での新居と職を与える取り組みだ。この背後には、習近平国家主席と共産党への感謝を強いる思想教育が垣間見える。 https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/world/00270/ ** 中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は、2020年末までに極度の貧困を一掃するとの目標を掲げる。これを実現すべく、役人たちは、ジジ・アリモさんに様々な支援を与えてきた。 ジジさんは47歳。夫を亡くしたのち、1人で4人の子供を育てている。脱貧困政策の一環で、ジジさんは四川省南西部に位置する越西県に新築のアパートを与えられた。筆者らは9月上旬、そこで彼女に会った。 ジジさんの暮らしぶりを説明するのに、経済指標がよりどころとなる。山岳部に住んでいたジジさんは当局に貧困層と見なされていた。地域によって多少異なるものの、年間所得が2300元(約3万5000円)に満たない人々が貧困層と見なされる。貧困層は今年年初の時点で約500万人いた。習近平国家主席が公約を果たすためには、彼ら・彼女らの生活水準を引き上げる必要があった。 四川省当局は、ジジさんの転居費用の大部分を負担した。またジジさんを団地の清掃員として雇用し、月額550元(約8500円)の給与を支払っている。 新居は習近平氏のおかげ 貧困の軽減は、単に数字の問題ではない。習近平国家主席の統治下にある中国では、他の問題と同様、この問題も極めて政治的な問題となっている。 ジジさんの部屋は、貧困への取り組みをアピールすべく、国内外のジャーナリスト向けに中国政府が設定したツアーに組み込まれている。このツアーは、ジャーナリストが独立した立場から政府の主張を検証するためのものではない。また、貧困層として登録しようとする人々を、目標の「達成」を焦る一部の役人が妨害しているとする報告書を検証するためのものでもない。 ジジさんの取材には当局者が立ち会う。団体から離れようとするそぶりを見せた記者は、ツアーの間中、担当者に監視された。 ジジさんはきゃしゃな体つきで、帽子をかぶりチェック柄のオーバーコートを着て、ジャーナリストを迎えた。 ソファに座って話す彼女の頭上には、習近平国家主席のカラーポスターが貼られている。そこには「党に感謝し、党の話に耳を傾け、党に従おう」と書かれている。ジジさんは少数民族のイ族で、ためらいがちに中国標準語を話した。当局者がうなずくのに合わせて彼女は言い切った。「習近平総書記の支援がなければ、こんなに素敵な家に住むことはなかったでしょう」 ** 少数民族の子に標準語教育 Reply ↓
BSP 秘境中国・謎の民「神秘の森に生きる」
Temjin
https://www.temjin-tv.com/works/2021/05/28/2101/
中国の秘境、雲南省の森に生きる謎の民・ルーモ人。古代の武器・弩弓(どきゅう)で野生動物を狩り、シャーマンが魔よけの儀式を司る。今その伝統の暮らしが消滅の危機に。
中国の秘境、雲南省に広がる高黎貢山(こうれいこうざん)。標高2500mの世界遺産の森に生きる謎の民・ルーモ人の暮らしを半年にわたって記録した。
古代の武器・弩弓(どきゅう)で野生動物を狩り、シャーマンが魔よけの儀式を司る。
ルーモ人の先祖は、800年前モンゴルの皇帝を倒し、世界の歴史を変えた最強戦士。流浪の旅の果てに辺境の地にたどり着いた。
いま中国政府によって森から立ち退きを迫られ伝統の暮らしが消滅の危機に晒される…
中国、脱貧困政策の裏事情
中国政府は貧困撲滅を目標に掲げてきた。具体策の一つが、へき地に暮らす貧しい住民に、街での新居と職を与える取り組みだ。この背後には、習近平国家主席と共産党への感謝を強いる思想教育が垣間見える。
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/world/00270/
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中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は、2020年末までに極度の貧困を一掃するとの目標を掲げる。これを実現すべく、役人たちは、ジジ・アリモさんに様々な支援を与えてきた。
ジジさんは47歳。夫を亡くしたのち、1人で4人の子供を育てている。脱貧困政策の一環で、ジジさんは四川省南西部に位置する越西県に新築のアパートを与えられた。筆者らは9月上旬、そこで彼女に会った。
ジジさんの暮らしぶりを説明するのに、経済指標がよりどころとなる。山岳部に住んでいたジジさんは当局に貧困層と見なされていた。地域によって多少異なるものの、年間所得が2300元(約3万5000円)に満たない人々が貧困層と見なされる。貧困層は今年年初の時点で約500万人いた。習近平国家主席が公約を果たすためには、彼ら・彼女らの生活水準を引き上げる必要があった。
四川省当局は、ジジさんの転居費用の大部分を負担した。またジジさんを団地の清掃員として雇用し、月額550元(約8500円)の給与を支払っている。
新居は習近平氏のおかげ
貧困の軽減は、単に数字の問題ではない。習近平国家主席の統治下にある中国では、他の問題と同様、この問題も極めて政治的な問題となっている。
ジジさんの部屋は、貧困への取り組みをアピールすべく、国内外のジャーナリスト向けに中国政府が設定したツアーに組み込まれている。このツアーは、ジャーナリストが独立した立場から政府の主張を検証するためのものではない。また、貧困層として登録しようとする人々を、目標の「達成」を焦る一部の役人が妨害しているとする報告書を検証するためのものでもない。
ジジさんの取材には当局者が立ち会う。団体から離れようとするそぶりを見せた記者は、ツアーの間中、担当者に監視された。
ジジさんはきゃしゃな体つきで、帽子をかぶりチェック柄のオーバーコートを着て、ジャーナリストを迎えた。
ソファに座って話す彼女の頭上には、習近平国家主席のカラーポスターが貼られている。そこには「党に感謝し、党の話に耳を傾け、党に従おう」と書かれている。ジジさんは少数民族のイ族で、ためらいがちに中国標準語を話した。当局者がうなずくのに合わせて彼女は言い切った。「習近平総書記の支援がなければ、こんなに素敵な家に住むことはなかったでしょう」
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少数民族の子に標準語教育