自発的隷属

誰かの気分を害してはいけないから
当たり障りのないことしか言わなくなり
言葉はどこまでも虚ろになる

規則や決まりごとを変えようとすれば
必ず反対する人がいるから
誰も何も変えようとはしない

先入観を揺さぶるような発言をすれば
必ず不快になる人がいるから
発言はすべて保守的になる

少数派に配慮をしなければといって
多数の意見を封じてしまい
意見を持つことが悪いかのように思わせる

誰かがそうしろと言ったわけではない
検閲や言論統制があったわけでもない
権力仕組んだのではなく 人々が望んだのだ

みんな映像に慣れ 文字から離れてゆく
もう誰も 何が事実なのかを知らない
誰も 真実を求めようとしない

映像のなかの物語が 代わりの人生になり
どこまでも美しい景色が 目の裏に焼き付く
実際にはない風景や人物が 存在を歪める

人々が 不思議な同調圧力集団を形成し
進んで ものを考えなくなってゆく
社会は もう誰のものでもない

1 thought on “自発的隷属

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