Carlo Rovelli


 
Quantum mechanics extends this relativity in a radical way: all variable aspects of an object exist only in relation to other objects. It is only in interactions that nature draws the world.

8 thoughts on “Carlo Rovelli

  1. shinichi Post author

    Reality is Not What it Seems: The Journey to Quantum Gravity

    by Carlo Rovelli

    What are time and space made of? Where does matter come from? And what exactly is reality? Scientist Carlo Rovelli has spent his whole life exploring these questions and pushing the boundaries of what we know. Here he explains how our image of the world has changed throughout centuries. Fom Aristotle to Albert Einstein, Michael Faraday to the Higgs boson, he takes us on a wondrous journey to show us that beyond our ever-changing idea of reality is a whole new world that has yet to be discovered.

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  2. shinichi Post author

    世界は「関係」でできている: 美しくも過激な量子論

    by カルロ・ロヴェッリ

    translated by 冨永 星

    科学界最大の発見であり、最大の謎とされる量子論。はたして量子論の核心とは何か、それはどんな新しい世界像をもたらしたのかを、研ぎ澄まされた言葉で明快に綴る。

    量子は私たちの直感に反した奇妙な振る舞いをする。著者によれば、この量子現象を理解するためには、世界が実体ではなく、関係にもとづいて構成されていると考えなくてはならないという。さらにこの考え方を踏まえれば、現実や意識の本質は何か、といった哲学的な問いにも手がかりが得られるのだ――。

    深い洞察と詩情豊かな表現にいろどられ、私たちを“真実”をめぐる旅へといざなう興奮の書!

    **

    ナーガールジュナの思想の魅力、それは現代物理学の問題にとどまるものではない。その視点にはどこか目の眩むようなところがある。しかもそれは古典であれ最近のものであれ、西洋のさまざまな哲学の最良の部分とみごとに共振する。

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  3. shinichi Post author

    The atoms of our body, as well, flow in and away from us. We, like waves and like all objects, are a flux of events; we are processes, for a brief time monotonous.

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  4. shinichi Post author

    In the world described by quantum mechanics there is no reality except in the relations between physical systems. It isn’t things that enter into relations but, rather, relations that ground the notion of ‘thing’. The world of quantum mechanics is not a world of objects: it is a world of events. Things are built by the happening of elementary events: as the philosopher Nelson Goodman wrote in the 1950s, in a beautiful phrase, ‘An object is a monotonous process.’ A stone is a vibration of quanta that maintains its structure for a while, just as a marine wave maintains its identity for a while before melting again into the sea.

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  5. shinichi Post author

    The incompleteness and the uncertainty of our knowledge, our precariousness, suspended over the abyss of the immensity of what we don’t know, does not render life meaningless: it makes it interesting and precious.

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  6. shinichi Post author

    Quantum mechanics teaches us not to think about the world in terms of “things” that are in this or that state but in terms of “processes” instead. A process is the passage from one interaction to another. The properties of “things” manifest themselves in a granular manner only in the moment of interaction-that is to say , at the edges of the processes-and are such only in relation to other things. They cannot be predicated in an unequivocal way, but only in a probabilisitc one.

    This is the vertiginous dive taken by Bohr, Heisenberg, and Dirac-into the depth of the nature of things.

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  7. shinichi Post author

    世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論

    Reader Store

    レビューネーム未設定

    https://ebookstore.sony.jp/item/LT000155599001360246/

    【はじめに】
    カルロ・ロヴェッリは以前『すごい物理学講義』と『時間は存在しない』を読んでいた。『すごい物理学講義』は著者が重力と量子力学を統合する究極の理論として追究するループ量子重力理論の一般向け解説であり、『時間は存在しない』は時間の矢がなぜ流れるのかをエントロピーの観点から考察したものである。いずれも、非常に抽象度が高く難しい理論を、一般向けにとても分かりやすく興味を惹くように書かれていた。
    本書は、世界は空間と粒子の前にそれらも含めてまずは「関係」から生まれくる、とする考えを量子力学の理論から説明し、その上で生物の志向性とわれわれが認識する「意味」も同じく関係から生まれてくるという著者の考え方を示したものである。

    なお原題は、ハイゼンベルグがすべての始まりとなる量子行列力学の構想を得た場所であるヘルゴランド島から取られている。自分は一般論として原題を尊重するべきだという考えを持っているが、邦題で付けられた『世界は関係でできている』の方が、さすがに内容を的確に示しているし、分かりやすく、また売りやすいだろう。

    【概要】
    本書の構成は、以下の三部構成となる。第一部はイントロダクションで、第二部と第三部がメインとなる。
    第一部の量子力学の誕生期のエピソードとして、ハイゼンベルグによる量子力学の構想とそれに続くシュレディンガーの波動方程式の話に触れられる。時代を画することとなったハイゼンベルグの論文の最初には「もっぱらオブザーバブルな量の間の関係のみに依拠する量子力学の理論に基礎を与えることが、この論文の目的である」と書かれている。この「オブザーバブルな量の間の関係」という概念がこの本の鍵となる。

    第二部は、量子力学の解釈に関する章となる。いわゆるコペンハーゲン解釈の先にある「量子論は、自然の一部が別の一部に対してどのように立ち現れるかを記述する」 ― これが量子論の「関係論的(Relational)解釈」と呼ばれるものの紹介である。量子もつれや光の量子実験など量子力学から導かれるが人間の直観には反する事象がいくつか紹介される。本書の対象となる読者が科学者ではなく一般向けであることから数学的な厳密な理論はほとんどない。しかしいくつかの量子力学の結論の結果、著者としては「この世界が属性を持つ実体で構成されているという見方を飛び越えて、あらゆるものを関係という観点から考えるしかない」と結論つけるのである。基本的に相互作用から切り離された孤立した実体というものや状態というものはない。対象物の属性は、他の対象物に対してのみそのような属性として存在する。量子力学におけるこの考え方を「状況依存性(Contextuality)」と呼ぶ。
    ここから導出される著者の結論の中に、多世界宇宙論の否定がある。なぜなら多世界の前提として、世界を独立した事実とみなし、外部の独立した観察者を前提としているからだ。量子力学の観点からは独立した事実というものはなく、相互作用したときに発生する関係のみが世界なのだ。「事物の総体には「外側」がない。外側からの視点は、存在しない視点なのだ」と説くのだ。

    続く第三部は、第二部を受けた形で、われわれに生物にとって「意味」や「志向性」がどのようにして生まれるのかを語る。新しい第三部の冒頭に、唐突にマッハの思想を受け、組織化という概念を推し進めた旧ソ連のボルダーノフや、空の概念を論じたナーガールジュナ(龍樹)の話が置かれる。その後、心的現象もまた量子の世界のように何か実体や土台があるのではなく、関係性があって初めて実体や属性が現れるというように論を進める。
    著者は、最終的に相関情報と進化論を世界に共通する原則として措定する。そして、次のように宣言する。
    「意味や志向性は、至るところに存在する相関の特別な例でしかない。わたしたちの心的生活における意味の世界と物理世界はつながっている。ともに、関係なのだ」

    【所感】
    第二部の終りに著者は次のように書いている。
    「思うに、わたしたちは科学に哲学を順応させるべきなのであって、その逆ではない」
    その通りであると思う。「われ思うゆえにわれあり」と宣言したデカルトが起源とも呼ばれる現象学や実存主義などの西洋哲学も量子力学や宇宙論に順応されるべきであるし、精神分析や心理学も含めた哲学全体も脳神経科学の観点に順応されるべきである。ここで著者が試みている「世界」の把握に関してもその通りである。その意味でマルクス・ガブリエルのような哲学に関しても科学に順応させるべきであるからこそ、彼の哲学観には個人的に違和感を持っている。この観点で著者の試みはひとつの試みとして重要だとは思う。まず量子力学によって開かれた状況依存性の議論はとても納得感がある。エントロピーとしての情報と進化論によるエントロピー増加に対抗する動力についての考察も、その重要な二つの理論の交差点に生物があるという構造論もその通りだと思う。

    一方で、量子力学の関係性が存在に先立つという概念を、「意味」や「志向性」のレイヤにも適用する論に関しては個人的には正しさを欠いている部分があるのではと感じた。量子の世界と同様に、相互作用によって心的現象が生じ、相互作用がない孤立した心的現象というものはないというのはアナロジー・比喩としては有効であるように思われる。しかし、そのロジックは、あくまでアナロジーとして成立しているだけであって、量子の世界の構造がそうであるから心的世界の構造が同様であることを証明するものではない。この点は重要であるように思う。

    著者は「心の働き方を量子力学を用いて説明する試みは、まったく説得力に欠けている」と書いている。これもまたその通りである。心の作用、特に自由意志の存在、を量子力学の不確定性理論やコペンハーゲン解釈をもとにして説明しようとする理論は明白なレイヤ侵害によって失敗している。しかしながら、同じく量子力学の状況依存性の議論から心的現象を説明することもまた説得力に欠けるように思われるのである。

    「この世界に関するわたしの知識は、まさに意味ある情報を作り出す相互作用の結果の一例にほかならない。それは、外側の世界とわたしの記憶の相関なのだ」と書くときに、その正しさの根拠として量子の世界を持ち出すこともまた論理的な誠実さに欠けるように思う。

    「過程や出来事、ひいては関係論的な属性や関係が織りなす世界の観点に立つと、物理的現象と心的現象の隔たりも、それほど深刻には見えなくなる。なぜならどちらも、相互作用が織りなす複雑な構造から生じる自然現象と見なせるようになるからだ」
    どちらも相互作用が織りなす自然現象であるかもしれない。繰り返しだが、ただ心的現象がそうであることを、物理的現象がそうであることが保証しないと認識するべきなのだ。また、そうであるがゆえに、量子の世界が関係から出来上がっていることによって、何か心的現象が説明されることはないのではないのか。

    もちろん、量子力学的世界観は、世界をどのように把握するのかに関する哲学的思考にとって欠くことができないものであると思う。ただし、心的現象に関してはそこから演繹することは何か重要なステップを飛ばしてしまっているように感じる。

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  8. shinichi Post author

    (sk)

    英語に翻訳された本を読むのと、日本語に翻訳された本を読むのとでは、まったく違う印象を持つのではないか?

    イタリア語をいい加減にしか読むことのできない私は、翻訳された本を2冊前にして、うなっているのかもしれない。

    Relativity、relativistic、relate、relation といった言葉と、相対性理論、相対論的、関係する、関係といった言葉とが、同じ印象を与えるわけがない。

    Process という単語が与える印象は、日本語のどの単語でも与えることができない。
    心という単語が与える印象は、英語のどの単語でも与えることができない。
    2つの翻訳本が同じわけはない。

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