フランソワーズ・モレシャン

この「おしゃれ講座」シリーズ、皆さまからの温かいご応援のおかげで15年間も続けてきましたが、今回が最終回となります。
最終回のテーマとして、私が選んだのは…日本での長い人生を支えてくれた喜びであり、その喜びがあるからこそ長く日本に滞在した…私が愛したパンセ(思想)とライフ・スタイルの「わび・さび」です。
モノにあふれ、食べ物に、情報に、衣服にあふれた21世紀の今。消費することがまるで自分の存在を証明するかのような消費社会。
人間性も自然も何もかもが限界に達して大爆発する…そんな惨事を救ってくれるのが、「わび・さび」の伝統の精神ではないでしょうか?
3月19日の講演は、ある意味で私の文化的遺言になるものです。「わび・さび」の精神を現代にどのように生かすのか?
それは、私たちの住む地球を救うライフ・スタイルなのです。
プラスチックの廃絶根絶。工場での大量生産のモノは要らない。煌々とした光の世界も要らない。感情を排して数字の世界ばかりを優先することもやめましょう。自然を支配できるという人間の傲慢さもストップ。過去を忘れて未来ばかりを見つめるのもストップ。
長年の間、何度も来ていただいたたくさんの「皆さん」、ありがとう。メルシー!
皆さんは長年の私の友達と言ってよいでしょう。
では、3月19日の14時、皆さんのご来場をお待ちしていますね。

2 thoughts on “フランソワーズ・モレシャン

  1. shinichi Post author

    フランソワーズ・モレシャンのおしゃれ講座〜時代を読む vol.34

    「わび・さび」の日本を愛した私 ~私の文化的遺言~

    2022年3月19日(土)

    https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=69&d=1952

    皆さまのご愛顧に支えられて2007年から15年にわたって続けて参りました「フランソワーズ・モレシャンのおしゃれ講座」は、今回のvol.34をもって一つの区切りを迎えることになりました。
    最終回となる今回のテーマは、モレシャンさんが愛して止まない日本の「わび・さび」の思想とライフスタイルについてです。その精神を現代にどのように生かすのか、未来への提言を含めてお話いただきます。

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  2. shinichi Post author

    「わび・さび」と美 語る モレシャンさん 21美で講座
    中日新聞
    https://www.chunichi.co.jp/article/437974

     フランス出身で金沢市在住のファッションエッセイスト、フランソワーズ・モレシャンさんのトークイベント「おしゃれ講座」が十九日、金沢市広坂の金沢21世紀美術館であり、約百四十人が訪れた。
     モレシャンさんはパリ生まれ。日本でシャネル美容部長やフランス語講師などとして活躍してきた。二〇〇七年から同イベントに参加してきたが、今回が最終回となった。
     モレシャンさんは、日本の「わび・さび」をテーマに講演。現代の価値観では合理性や人工素材を大切にするのに対し、わびさびは「本能的」で手作りや自然の素材に美しさを見いだしていると指摘した。
     金沢には茶などの文化が根付いていることを挙げて、「日本の美を忘れていない町。わびさびを日本の誇りのために忘れずに生かしてほしい」と訴えた。(西浦梓司)

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