レアンドロ・ダミアン(Leandro Damião da Silva dos Santos)

家の近くに危険な場所があった。密売人が住んでいたし、麻薬の取引も日常茶飯事。そこに、絶対に行かないように言われていた。12、13歳の頃だったかな。仲の良かった友達が、そこに入ってしまい、戻って来なかった。殺されたんだ。
自分より全然上手な選手も、サッカー選手になれなかった人もいた。別の道に進んだ人もいた
家族のために稼がないといけないし、そんな場所からはい上がりたかった。日本は違う。危険は一切感じない。新たに日本に来る選手にも「本当に何の危険もなく、安心安全な町」と伝えている。
今でこそ、欧州でプレー出来る選手も増えてきた。ただ、ビッグクラブではスタメンになれない、大活躍出来ていない。ブラジルは、代表選手じゃなくても、多くの選手が欧州でやっている。
三笘は世界でも有数な選手。違いを見せてくれる。
代表に重要なポジションはCF。ブラジルには過去にロナウド、アドリアーノという素晴らしい選手がいた。日本では上田が、その可能性を秘めている。フィニッシュ、シュートがいい。体の大きさ、強さをうまく使っている。
日本はここまでの歴史で、海外からいろんなことを学んでいる。必要なことは自分を信じてやること。そこが足りない部分。
ブラジルやスペイン、ドイツとの対戦は、難しいと言われているけど、ノーチャンスと言ったら、そこは違う。守備をして、対戦国を研究する。スピードがある選手もいる。有効活用して、カウンターを狙えば、ゴールも狙える。

One thought on “レアンドロ・ダミアン(Leandro Damião da Silva dos Santos)

  1. shinichi Post author

    ブラジル強さの根底には「貧困がある」川崎Fレアンドロ・ダミアンが語る日本との差

    日刊スポーツ

    https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/202206030001381.html?mode=all

    サッカー日本代表と6日に東京・国立競技場で親善試合を行うFIFAランク1位のブラジル代表が3日、来日した。W杯カタール大会(11月21日開幕)に向け、ネイマール(パリサンジェルマン)らスター選手がそろうサッカー王国とのガチ対決。腕試しの大一番を前に、両国をよく知る川崎フロンターレの元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン(32)をインタビュー。ブラジルと日本との差は何か? 日本が世界で勝つために、必要なことは何か聞いた。

        ◇    ◇    ◇

    生か死か。プロ選手になるか、犯罪者になるか。ブラジルにおけるサッカーの位置付けは日本と大きく異なる。ダミアンは「ブラジルにはハングリー精神がある。その根底には貧富の差、貧困がある」と淡々と言った。パラナ出身。世界でもトップクラスの危険な地域で生まれ育ったという。

    「家の近くに危険な場所があった。密売人が住んでいたし、麻薬の取引も日常茶飯事。そこに、絶対に行かないように言われていた。12、13歳の頃だったかな。仲の良かった友達が、そこに入ってしまい、戻って来なかった。殺されたんだ」

    ブラジル・リオデジャネイロの少年ギャングを描いた映画「シティ・オブ・ゴッド」では、銃を手にし、殺人も犯す子どもたちの姿が描かれ、多くの人に衝撃を与えた。それは、パラナでも現実に起きていた。「自分より全然上手な選手も、サッカー選手になれなかった人もいた。別の道に進んだ人もいた」。日常にある犯罪が選択肢を狭めた。

    貧しかったダミアンも生きるため、サッカーに打ち込んだ。「家族のために稼がないといけないし、そんな場所からはい上がりたかった。日本は違う。危険は一切感じない。新たに日本に来る選手にも『本当に何の危険もなく、安心安全な町』と伝える」。ブラジルでは、生活の手段にサッカーがあり、国技として成立している。「日本は野球が一番。その次にサッカーのイメージがある」。貧富の差がつくったスポーツ史の違いを口にした。

    来日4年目。日本のサッカーの成長にうなずく一方、物足りなさも指摘する。「今でこそ、欧州でプレー出来る選手も増えてきた。ただ、ビッグクラブではスタメンになれない、大活躍出来ていない。ブラジルは、代表選手じゃなくても、多くの選手が欧州でやっている」。ただ、川崎Fの元同僚のMF三笘は、世界基準に迫っているという。「彼は世界でも有数な選手。違いを見せてくれる」と成長ぶりに目を細めた。

    その上で、日本が世界で勝つために必要なことは? 「代表に重要なポジションはCF。ブラジルには過去にロナウド、アドリアーノという素晴らしい選手がいた」。日本では鹿島FW上田が、その可能性を秘めるという。「フィニッシュ、シュートがいい。体の大きさ、強さをうまく使っている」と今後に期待した。

    何より大切なことは信じることだという。「日本はここまでの歴史で、海外からいろんなことを学んでいる。必要なことは自分を信じてやること。そこが足りない部分」とうなずいた。

    ブラジルやW杯で同組のスペイン、ドイツとの対戦について「世間体的には、難しいと言われているけど、ノーチャンスと言ったら、そこは違う。守備をして、対戦国を研究する。スピードがある選手もいる。有効活用して、カウンターを狙えば、ゴールも狙える」。まだブラジルとは差はある。ただ、日本は強くなった。歴史的背景は変えられない。新たな絵を描いていくしかない。【栗田尚樹】

    ◆レアンドロ・ダミアン 1989年7月22日、ブラジル・パラナ州生まれ。FW。11年3月にブラジル代表に初選出され17試合3得点。12年ロンドン五輪では6ゴールで得点王に輝き、チームが銀メダル。サントスやフラメンゴなどブラジルの強豪を渡り歩き、19年から川崎Fに加入。21年は最優秀選手賞、得点王。188センチ、90キロ。

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