坂口恭平

 そして、僕たちはとうとう出口らしきところにたどり着いた。
 その海は今までとまるで違う海だった。海も到達する道の違いで見せる姿を変える。
 その時を境に、僕は社宅に住んでいる自分の環境が好きになった。
 どんな退屈な世界に身を浸していても、冒険を見つけ出すことができるようになった。
 何かを「変える」ことが革命なのではない。むしろ、革命がすでに起きていることを、思考の転換によって見つけ出すことができる。それは「変える」というよりも「拡げる」方法論である。生き方は無数にあるということを気付く技術。
 それだけで「生」そのものの在り方を変えることができるのだ。

2 thoughts on “坂口恭平

  1. shinichi Post author

    独立国家のつくりかた

    by 坂口恭平

    現政府に文句があるなら、勝手につくっちゃえばいい! 東日本大震災後に熊本に新政府を設立し、初代内閣総理大臣に就任した男が明かす、いまを生きのびるための技術とは? 何も壊す必要などない。ただ、あらゆる常識を根底から疑い、歩きかたを変えてみる。視点を変えてみる。そして、思考しつづける。それだけで世界はまったく別の相貌を見せ始める。ここには希望しかない!

    Reply
  2. shinichi Post author

    思考本の新領域を開拓したといえる新書

    Review by marumo

    「思考」とは「思っていることで考えること」

    アタマではなく生理的にありか・なしかで考え、
    相談せずに自分の頭で考えられることだけ考える。

    しかし、思考の後には必ず、自分にとって責任のある答えを断定しなければならない。
    それが、自分の思考の断片をもとに「頭の中に都市をつくる」ことだ。

    見て見ぬふりをして「仕方ない」という言葉で片付ける無意識だらけの無思考の社会が、居心地がいいわけない。
    だから筆者は「態度経済=新しい経済・共同体をつくる」ため、独立国家をつくった。

    Reply

Leave a Reply

Your email address will not be published.