スポーツとビジネス

日本サッカー協会が電通と8年総額350億円の大型パートナーシップ契約を結んだ
報奨金、ボーナスなどが加わると 契約は最大で400億円に上ることも考えられる
アディダスとの8年契約と合わせると 8年間のスポンサー料は総額560億円にもなる

2014年 FIFAワールドカップ ブラジル大会のあとに
為末大が(サッカーの日本代表は責任を取るべきなのか)という疑問を提起した
この疑問に対してのひとつの答えが
日本サッカー協会の大型契約にあるとは言えないか

スポンサーには
  サッカー日本代表が予選リーグで敗退していなければもっと稼げたのに
という言い分がある
  こんなに多額のカネを出しているのだから、それに見合うだけのことをしろ
というのがスポンサーの論理だろう
  こんなに多額のカネをもらったのに それに見合うことができなくて申しわけない
というのが日本サッカー協会の立場かもしれない

スポンサーは サッカーでの勝ち負けについて責任を取れといっているのではない
ビジネス上の失敗について責任を取れと言っているのだろう
でもそれを言っちゃあ お終いなのではないだろうか

スポーツで負けたからといって責任を取れというのは
サダムフセインのイラクとか 金王朝の北朝鮮とか 血気にはやりやすいコロンビアとか
そういう国だけでいいのではないか

サッカー日本代表に選ばれるような選手は みんな何億円もの収入を得ている
そして ファンは 日本代表が勝ち続けるという ありもしない夢を見ている
アディダスも 電通も 電通にぶら下がっているたくさんの企業も 大儲けしている

みんなが いい思いをしている
誰も謝らなくていい
誰も責任を取らなくていい

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