石川九楊は
 美は言葉とともにある人間にしか存在しない
と書いた
 美は天を戴き 重力戦のふりそそぐ世界にしか存在しない
とも書いている

美は
 人が何かを捉え 感じることで生まれる

心も
 捉えられ 感じられることで 美となる

何かが美しいわけではない
心が美しいわけでもない

石川九楊は
 美とは 重力に抗して立つ人間の姿 たたずまいの別名である
 それはすなわち 世界における人間のふるまい 言葉のふるまい
 すなわちスタイル=文体の別名である

とまで書く
 美はスタイルとともにある
と言い切る

人の 立つ すがた
人の たたずまい
それが美だというのなら
僕は美から遠い
でも 君は美だ
僕は そう思っている

2 thoughts on “

  1. shinichi Post author

    はじめ、

      山の美は
       人が山を目で捉え 感じることで生まれる
      空も海も
       人が目で捉え 感じることで 美となる
      山が美しいわけではない
      空や海が美しいわけでもない

    と書いた。でも

      目が見えない人も美を捉えることができる

    そう思って、文章を削除した。

    その後、沈黙について考えた。

    白紙についても考えた。

    そして残った文字を並べてみた。

    なんとも心もとない。

    Reply

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