SDGsの大嘘(池田清彦)2

もしも全世界が SDGsの17の目標を信じて疑うことなくそのゴールに向かって突き進んでいくと、間違いなく世界は今よりも悪くなる。利益を得るのは、一部の国や SDGsをビジネスにしている企業など、ほんの一握りの人々だけであって、世界全体でみると、損をする人、貧しくなる人のほうが圧倒的に多くなってしまう。
そして、この「負け組」のほうに、日本が組み込まれてしまう恐れがあるのだ。
「明るい未来をつくるため」という名目のもとに推し進められている“素晴らしい目標”が、実はまったく正反対の結末を招く。
このような状況を的確に言い表している諺がある。
「地獄への道は善意で敷き詰められている」
最初は善意から始まった社会運動や、誰もが反対できないような理想的なスローガンを掲げた政策が、のちに多くの人々の生活を苦しめる悲劇的な結末を生むときに用いられる。
SDGsはこの諺の典型的な例になっているように思う。

One thought on “SDGsの大嘘(池田清彦)2

  1. shinichi Post author

     
    SDGsの大嘘

    by 池田清彦

    「よりよい未来をつくるために」と掲げられ、政府やマスコミも手放しで礼賛する17の達成目標はどれもご立派なものばかりだが、その一つひとつを科学的に検証していくと、欺瞞と矛盾に満ちた「大嘘」であることがわかる。

    このままだと「地獄への一本道」を突き進むことになるというのに、日本人はいつまでこの茶番を続けるつもりなのか?

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    〇 世界の貧困を加速させる「高級牛ステーキ」
    〇 人口を減らさない限り「資源の争奪戦」は終わらない
    〇 SDGsはグローバル資本主義を続けたい欧州の免罪符
    〇 枯渇しつつある水産資源を中国が食べ尽くす
    〇 実はエコではない「太陽光発電」と「風力発電」
    〇「CO2の増加が地球温暖化の原因」という大嘘
    〇 利権のためには科学的ファクトも「無視」する日本人
    〇「塩害」知らずでサステイナブルだった日本の水稲栽培
    〇 実は地球にも環境にも優しい遺伝子組み換え作物
    〇「地熱発電」と「エネルギーの地産地消」が日本を救う

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    はじめに

    先ほど触れたように、利益を得るのはほんの一握りの連中だけで、世界のほとんどの人たちは利益を奪われて貧しくなる。SDGsという矛盾に満ちた「絵に描いた餅」を実現しようとすることで、この世の中は確実に今よりも悪くなる。

    それなのに、国連が垂れ流すこの「嘘」を鵜呑みにした政府やマスコミの大キャンペーンのせいで、ほとんどの人々はSDGsというのは素晴らしいものなのだと信じて疑わず、その目標に少しでも貢献できるように頑張っている。

    人々の「いいことをしたい」という善意につけ込んで、騙しているという意味では、かなり悪質だ。

    「環境を守らなければならない」という人々の善意につけ込んで、この説を後押しする政府機関や企業は、国民から多額のカネを搾り取っているが、多くの国民はいまだに「いいことに加担している」と思い脳内にドーパミンが出て、騙され続けている。

    私くらいの世代の者は、どうせこの先もたいして長くはないのだから、この茶番につきあわされてもさして実害はないかもしれないが、未来のある若者や子供たちからすれば、とんでもない話だ。

    だから、あと50年も生きねばならないあなた方に、SDGsも人為的地球温暖化論も基本的にはまったく同じで、反対しづらい善意のスローガンを並べているだけで、「地獄への一本道」になっている事実について考えてもらいたいと切に思う。

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