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橘玲


 
アルカンことジェリコ・ラジュナトヴィッチは「セルビア民族防衛隊」、別名「アルカンの虎部隊」のリーダーで、最盛期には1万人のメンバーを率い、自前の戦車まで保有していた。アルカン部隊は内戦中にクロアチアやボスニア、コソボなどで数々の残虐行為を繰り広げ、多数の市民を虐殺したことで「最悪の殺人集団」と恐れられたが、セルビア人のあいだでは不敗を誇る最強部隊として勇名を馳せた。アルカン部隊のもうひとつの特徴は、そのメンバーの多くが、ベオグラードの人気サッカークラブ、レッドスターのフーリガンだったことだ。

David Brooks, World Values Survey Association

Every few years the World Values Survey questions people from around the globe about their moral and cultural beliefs. Every few years, some of these survey results are synthesized into a map that shows how the different cultural zones stand in relation to one another. In 1996 the Protestant Europe cultural zone and the English-Speaking zone were clumped in with the other global zones. Western values were different from the values found in say, Latin America or the Confucian zone, but they were contiguous.
But the 2020 map looks different. The Protestant Europe and English-Speaking zones have drifted away from the rest of the world cultures and now jut out like some extraneous cultural peninsula.



Credit…World Values Survey Association


In a summary of the surveys’ findings and insights, the World Values Survey Association noted that on issues like marriage, family, gender and sexual orientation, “there has been a growing divergence between the prevailing values in low-income countries and high-income countries.” We in the West have long been outliers; now our distance from the rest of the world is growing vast.

Buddha

Now, Ānanda, earlier I purposely told you that whatever there is of various agreeable matters for which one has thoughts of affection, all of this is of a nature to become separated from one; it is as I said earlier. Therefore do not be so very sad, Ānanda. You should know that soon the Tathāgata will also be of the past. Therefore, Ānanda, you should make yourself an island by relying on yourself, you should make the Dharma your island by relying on the Dharma; you should make yourself no other island, no other reliance.
・・・
Ananda, this is called having oneself as an island by relying on oneself, having the Dharma as an island by relying on the Dharma, having no other island, no other reliance.

本の劣化

紙でできている本は劣化する
きれいな状態で保管したいと思っても
気がつけば劣化している
木に含まれている成分のせいで
変色したり退色したりする
製造工程で使われる薬剤のせいで
紙がもろくなって破れたりもする

光が当たれば劣化して
温度や湿度の変化で劣化する
空気に触れれば劣化して
カビとか虫とかで劣化する
そしてなによりも
人が触れることで劣化する

本屋の本も 図書館の本も
君の本も 僕の本も
まるで生きもののように
最後は朽ちて果てる

牧口常三郎


宗教というものは体験する以外にわかるものではない。
水泳をおぼえるには、水に飛び込む以外にない。畳の上では、いくら練習しても実際にはおぼえられない。
- 牧口常三郎、白金小学校(東京市白金尋常小学校)第9代校長(大正11年(1922年)4月~昭和6年(1931年)3月)

戦前の白金小学校には室内プールがあったという

David Lyon


 
Surveillance today is a means of sorting and classifying populations and not just of invading personal space or violating the privacy of individuals. In postmodernizing contexts surveillance is an increasingly powerful means of reinforcing social divisions, as the superpanoptic sort relentlessly screens, monitors and classifies to determine eligibility and access, to include and to exclude.

上東麻子

「倒そう、制圧、制圧」。手袋をはめた制服姿の入管職員が、収容されていた日系ブラジル人男性を6人がかりで押さえ込み、「痛い、痛い」と叫ぶ男性の腕をねじり上げた。「痛いじゃねーんだよ」「うるさい、静かにしろ」。職員の大声が響き渡る。これは、男性が東京入国管理局(現・東京出入国在留管理局、東京都港区)に収容されていた際に職員による暴行でけがをしたとして、国に損害賠償を求めた裁判で東京地裁に提出された証拠のビデオ映像だ。入管収容施設で外国人が職員に暴力を振るわれたと訴える裁判が相次いでいる。入管の収容施設で、何が起きているのか。

ニューノーマルが普通になってゆく社会

 AI を使って何かをすることをズルいと感じる人がどれぐらいいるだろう。AI を使って将棋を研究し勝ち続ける棋士をズルいという人はいないだろう。AI を使って患者を診断する医者をズルいという人もきっといない。サッカーチームが AI を使って戦術を立てたりチームを強くしたりすれば賞賛される。でも、AI ‎に学位論文を書かせたら、人はズルいと言うのではないか?
 引用文献リストやインデックスをソフトウェアの論文作成支援機能を使って作成するのはズルいだろうか。いま論文を書く人が、ソフトウェアを使うことなしに、引用文献リストやインデックスを作っていたら、バカにされるのではないだろうか。
 でも AI が組み込まれたソフトウェアにいくつもの論文を読ませて、新しい論文を書かせるのはどうだろう。誰もがズルいと思うのではないか。実際にそのようなことをする若い人がたくさんいるなかで、年長者がそんな行為を見つけるのはほぼ不可能だ。論文を書かせるソフトウェアを作っている会社が、そのソフトウェアを使ったかどうかを判断するソフトウェアを売っているが、そんなものを買ってもその会社を潤わせるだけだ。
 一歩進んで、AI が組み込まれたソフトウェアにあるテーマを与え、関連した最新の論文を探させ、それらを読ませて、論文を書かせるというのはどうか? その場合、論文を作成する人は何もしない。出来上がりを読んで、手を入れるだけだ。そのまま提出する人だっている。それは明らかにおかしい。
 でも良く考えてみると、それほどおかしくもない。AI が組み込まれたソフトウェアが探してくるのと、グーグルが探してくるのと、どう違うというのか。ソフトウェアが読むのと自分が読むのと、何がちがうのか。書くことも、そうは違わないだろう。違いといえば、「ソフトウェアのほうが、間違いが少ない」ことと、「費やす時間が、はるかに短い」ことくらい。出来上がりは、そうは変わらない。
 論文作成の方法が変化すれば、学位授与に際しての論文の位置づけは変わってくるだろうし、学問自体も淘汰されるものが増えるに違いない。知識とか教育とかの基本が揺らぐのは自然の成り行きだ。
 大学入学共通テストの問題をスマートフォンで撮影し外部に送信した受験生のことが報道されたが、スマートフォンを袖に隠すという稚拙な方法だったから見つかったものの、もっとスマートな方法を用いていれば誰も見つけることはできなかったはずだ。不正をした受験生は悪いけれど、試験会場にシールドをかけて携帯電話の周波数帯をブロックするなどの対策を何も考えていなかった大学入試センターの側が悪いとは言えないか。
 カメラとディスプレイ、それにBluetoothなどの通信機能を搭載したスマートグラスと呼ばれているメガネ型ウェアラブル端末のなかには、ただの眼鏡と何の変わりもないものもある。試験会場にその眼鏡を付けて入り、試験用紙が配られたら、眼鏡についているカメラを指の動きで操作して試験問題を撮影し、通信機能を使って外部に送信、外部の協力者が送り返した回答を眼鏡のディスプレイに表示すれば、あとは解答用紙に答えを書き込むだけ。試験監督に気付かれることは絶対にないし、証拠が残ることもない。
 大学入試センターが会場に必要なシールドをかけたとしても、受験生はその上を行くテクノロジーを手にしている。実力を測るのに、ペーパーテストなどという前世紀的なことを続けているのがいけないのではないか。
 前世紀的なことといえば、軍事のことが挙げられる。いくつかの国が電子戦に的を絞り、多くの予算を電子戦のために振り分けているのに、多くの国は相も変わらず前世紀的な兵器を軸に戦略を立て、そのために予算を費やしている。
 中東で敵を爆撃する飛行機のパイロットは、中東にはいない。アメリカのビルのなかで、まるでゲームをするかのようにして爆撃を行っている。地雷を探知するロボットも、いつの間にか遠隔操縦になっている。でも、ほんとうに重要なのは、インフラに対する攻撃だ。
 電気と電波を使えなくすれば、指揮命令系統は機能しなくなり、電気や電波を使った武器は使えなくなり、情報とコミュニケーションのシステムやレーダー網は働かなくなり、すべての人員がパニックに陥る。と、ここまでは軍に限った話だが、話を社会にまで広げれば、違った未来が見えてくる。
 電気と電波を使えなくすれば、インターネットが使えなくなり、テレビやラジオの放送は止まり、新聞やチラシの印刷はできず、電話連絡はつかなくなる。コミュニケーションの手段を失った社会は、機能不全に陥る。水の供給が止まり、経済活動も止まり、食糧調達もままならなくなる。一言で言えば、パニックに陥る。
 電子攻撃にさらされた社会は、攻撃してきたのが誰だかわからず、疑心暗鬼に包まれる。その時点で負けである。そんな危機が目の前にあるのに、何もしない。ニューノーマルが普通になるなかで、テクノロジーを強化することなく生き延びてゆくのは、思っているよりずっと難しい。

さらけだされてしまう社会

 心の内をさらけ出すというのは、今も昔も難しい。迷いながら、躊躇しながら、後ろめたさを感じながら、哲学しながら、心の内にある隠しておきたいことを、勇気を持って正直に話す。そんなことは、できるはずもない。
 それなのに、テクノロジーは心の内を、なんの迷いも躊躇もなく、鮮やかにさらけ出す。コンピュータグラフィックス(CG)技術が成熟し、コンピュータグラフィックスの関連領域が発達したために、ニューロイメージングを使った脳神経学、脳医学、認知神経科学といった専門分化された分野が急速に発展し、また、センサーなどの IoT から集められたデータや、インターネット上のありとあらゆるデータとが、AI によって有効活用できるようにもなり、どの分野の進化のスピードも、まさに加速度的である。
 心の内をさらけ出すという行為は、多くの場合、痛みや苦しみ、悲しみを伴う。それとは反対に、発見や推理、喜びといった快楽を伴ったりもする。ところがテクノロジーが心の内をさらけ出す場合にはすべてが無機的で、「心の内はこうですよ」という結果だけが提示される。そこにはベールを剥がすというようなワクワク感は存在しない。
「感情」という「ある意味ブレーキの役目を果たすもの」がないから、そういった分野の進歩を止めるものはない。何の役に立つのかも考えずとにかく進化し、後から「こんなことに役立つ」とか「あんなことにも役立つ」などと言っている研究者たちは、まさに21世紀的なのだろう。

目的を持てない社会

 最近になって「生きる目的がない」、「仕事の目標が思いつかない」、「将来に希望がない」というような文章を目にすることが多くなった。そんなことについて「良い」、「悪い」とか、「誰のせい」、「何のせい」とか、いろいろな説明をする文章にもよく出会う。でも、それもこれも、「変化の加速」がもたらした過剰さによるのではないか。「目的がないのではなく、目的が持てない」、「目標がないのではなく、目標が持てない」、「希望がないのではなく、希望が持てない」というのが現実ではないか?
 過剰さの成長や増殖には、不思議なくらいプロセスがない。過剰さの原因のテクノロジーを検証しても、プロセスは見えてこない。あるのは結果だけ。なんの面白みもない。驚くことに目的もない。目的は持つものではなく、AI を内蔵している情報とコミュニケーションのテクノロジーシステムからもたらされるものなのだ。過剰が目的を越えてしまったのか? そもそも目的はなかったのだろうか?
 本来は、そして私たちが説明を受けてきたのは、「AI はあくまでも人間の補助であり、決めるのは人間だ」というレトリックだった。ところが実際に AI が使われている現場を覗いてみると、人間は何も決めてはいない。人間は結果を、そして結論を、AI から受け取るだけなのだ。AI が組み込まれたソフトウェアを使っているエンジニアは、なぜその結果がもたらされたのかも、なぜその結論が導き出されたのかも、知りはしない。すべて AI 任せなのだ。
 どの国も、AI の開発競争に忙しく、AI の規制を始めようとはしない。言葉を変えれば、AI の進化を止めようとはしない。AI を前にして、人間は無力だ。何をしているかさえもわからないエンジニアに、何を期待するのか? 若い人たちは、そんなエンジニアになるために、10年も20年も勉強をするだろうか?
 AI が人間のように意識を持つという日は、当分来ないだろう。でも、悪意のある人間が AI を利用することは、あるかもしれない。AI が軍事の分野で使われれば、恐ろしいことが起こってしまう。
 ただ、ちょっと深く考えてみれば、ほんとうに恐ろしいのは、悪意のある人間ではなく、何も考えない人間だということに気づく。目的を持てずに育ち、AI から結果や結論を受け取るだけの人間が、どれだけ恐ろしいか。テクノロジーが恐ろしいのではない。テクノロジーが導き出した結果や結論に盲目的に従う人間が恐ろしいのだ。そういう人間は、すでにたくさんいる。そしてこれから増え続ける。減ることは、ない。

トランスペアレントな社会

 トランスペアレントという言葉がよく使われるが、トランスペアレントな社会、つまり透明性が高く隠し事のない社会は、道徳か倫理社会の教科書のなかにしか存在しない。隠し事のない人がいないように、隠し事のない社会もありはしない。隠し事をしてはいけないという建前が先に立てば、人間の本音は居場所をなくしてしまう。はたしてそれは、いいことなのだろうか。
 トランスペアレントな社会からは、暴露も消える。隠し事がなくなれば、暴露することもなくなってしまう。隠し事のない息の詰まるような社会では、どんな事情も考慮されない。AI がすべてを明らかにし、説明できないことをなくしてゆく。
トランスペアレントな社会を作りだすテクノロジーには心がない。だから、真理や道徳を考えたり思ったりはしない。利益をもたらすことや、注目されることで、より多くの収益をあげる。テクノロジーによって現れたトランスペアレントな社会では「良い悪い」よりも「儲かる儲からない」が重要なのだ。
 トランスペアレントな社会からは、プライバシーも消えてしまう。隠し事のない社会では、プライバシーを保とうとすれば隠し事をしていると言われ、まるで悪いことをしているかのように扱われてしまう。より多くのビッグデータを得るために、そしてまたシステムをより効率的に運用するために、プライバシーの放棄が勧められる。
 人間という元来透明性の似合わない生き物に透明性を求めた結果、人間という不可解で非論理的・非合理的な存在は、行き場を失っている。監視され、自由を完全に失ってしまったのだ。トランスペアレントな社会は決していい社会ではない。
 トランスペアレントな社会は、モラルやエシックスから生まれたものではない。世界中に人の数を越えて存在している IoT端末と、Google に代表されるインターネット検索と、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)と、ブロックチェーンと、ビッグデータと、ブロックチェーンと、AI とかが、束になってトランスペアレントな社会を作り出している。
 人は相変わらず隠し事をする。それが習性だと言わんばかりに隠し事をしたがる。ところが世界中の IoT端末とそれを繋ぐネットワークによって「いつ」「どこ」にいて「なに」をしたかが分かってしまう。インターネット上の情報は、高度に発達した検索で簡単に見つかる。自己顕示欲が強い人や承認欲求が強い人は、自分をアピールするため、人から認めてもらうため、そして人と繋がるために SNS に自分についての過剰な情報を載せるが、それもトランスペアレントな社会の広がりを助長している。関連した事実が時系列に並んでいるブロックチェーンを前にして「それは違う」と言える人はひとりもいないし、個人情報は守られているというビッグデータのなかにも関連情報は潜んでいる。そして AI が、バラバラの情報をあっという間にまとめ、どんなに隠したいことも白日の下にさらしてしまう。テクノロジーが隠し事を不可能にし、社会はどんどんトランスペアレントになってゆく。
 誰もテクノロジーの進歩を止められないなかで、社会はますますトランスペアレントになり、隠し事をひとつも持てない恐ろしい世の中がやってくる。その先に待っているのは、何もしていないのに、そして何も言っていないのに、考えただけで、思っただけで、それが知られてしまう社会。なんと恐ろしいことだろう。

校條浩

SNSで結集した大衆の力はもろ刃の剣だ。SNSはばらばらだった人々が集まり力を結集し、世の中を変えるような素晴らしさがある。一方、集まった人たちが同じ考えの一色となり、異なる価値観や少数意見は全く耳を貸さなくなる危険性がある。
特に危険なのは、不都合な事実はフェイク(偽り)だと断定し、自分に都合のいい架空の話は真実だと信じることだ。関東大震災での朝鮮人虐殺のような悲惨な事件を日本も経験している。情報の分断による人々の危険な行動は、どの国にも危険が潜んでいる。

나태주

내가 너를 얼마나 좋아하는지
너는 몰라도 된다

너를 좋아하는 마음은
오로지 나의 것이요
나의 그리움은
나 혼자만의 것으로 차고 넘치니까

나는 이제 너없이도
너를 좋아할 수 있다

Maurice Blanchot

“Does that come to pass?” — “No, it does not.” — “Something comes, however.” — “In waiting that stops and leaves all coming behind.” — “Something comes, coming outside waiting.” — “Waiting is the calm leaving behind that leaves in its future everything that comes.”

Jean Baudrillard

Staying with this image, one might suppose that the acceleration of modernity, of technology, events and media, of all exchanges – economic, political and sexual – has propelled us to ‘escape velocity’, with the result that we have flown free of the referential sphere of the real end of history.

나태주

그리움
 
 
 
가지 말라는데 가고 싶은 길이 있다
만나지 말자면서 만나고 싶은 사람이 있다
하지 말라면 더욱 해보고 싶은 일이 있다

그것이 인생이고 그리움
바로 너다

BBC Future

 

Rather than being a beginning, the Big Bang could have been a moment of transition from one period of space and time to another – more of a bounce (Credit: Alamy)

BBC Future

Your Human Leukocyte Antigen (HLA) profile is very likely to be different to everyone else you meet – though some people, like your close relatives, will be more similar to you than others. From a genetic point of view, it is an advantage to have a child with someone who has a dissimilar HLA profile.
Couples who had high HLA-dissimilarity – which presumably happened by chance – had the highest levels of sexual satisfaction and the highest levels of desire to have children.
This link was more strongly seen in women. Women partnered with HLA-similar men reported more sexual dissatisfaction and lower desire to have children. Though when evidence from multiple studies is taken into account, the effect might not be conclusive.

BBC Future

In a complex, fast-paced world of soundbites, knee-jerk opinions and information overload, BBC Future provides something different: a home for slowing down, delving deep and shifting perspectives.
You’ll find stories here on almost every topic that matters. Psychology. Food. Climate change. Health. Social trends. Technology.
What links them all is our approach. Through evidence-based analysis, original thinking, and powerful storytelling, we shine a light on the hidden ways that the world is changing – and provide solutions for how to navigate it. Energised by the everyday, we think no topic is too small to be fascinating. Inspired by obstacles, we believe no subject is too overwhelming to tackle.

不幸の種

不幸の種は
心の中にある
心が痛くなるたびに
種は大きくなり
心は ズタズタ になる

心を静かにして
不幸の種が育たないようにする
透きとおった心を持ち
不幸にならない
幸せにもならない

静かに
そして暖かく
やわらかに
そして しなやかに

名郷直樹

多くの患者と日々接する毎日である。その一人ひとりの患者を、病名ではなく、別の角度で書き直せば、もともと元気であったり、放っておいても勝手によくなったり、薬を飲んでも飲まなくても日々の生活に大きな変わりがながったり、一方で良くなる可能性が小さかったり、どうやっても死んでしまう、という人たちである。私が何か医療を提供すれば良くなる、という人たちは少ない。
ワクチンによる予防接種の効果は社会全体としては大きいが、個々のレベルではもともと元気な人が元気で居続けるだけのことだ。かぜを疑う患者の診療も、かぜに似た重症の病気を見逃さないようにするという点では大きな仕事だが、大部分は医療機関に来る必要もない人である。
高血圧や高コレステロール、糖尿病の患者も大部分は元気である。もちろんその治療により、将来の合併症が幾分少なくなっているという面はある。しかし、これも健診や予防接種と同様、元気な人が元気なままということだ。今の時点で元気な人に、放っておくと病気になってしまいますよと、定かではない未来の不幸の可能性を強調して、脅かしをかけているだけかもしれない。
 

Daimler

CASE – Intuitive Mobility
Connected, Autonomous, Shared, Electric: Each of these has the power to turn our entire industry upside down. But the true revolution is in combining them in a comprehensive, seamless package.

デジタル通貨

現金通貨、すなわち紙幣や硬貨は、景気が良かろうが悪かろうが、あるいはインフレだろうがデフレだろうが、常に無利子(ゼロ金利)で流通する不思議な存在だ。 しばしば「名目金利はマイナスにはならない」ということが言われるが、この考え方の最大の根拠は、「常に無利子」である現金通貨の存在にある。
日本銀行など主要中央銀行が、中央銀行デジタル通貨(CBDC: Central Bank Digital Currency)の導入に向け動き出している。将来、CBDC が浸透することになれば、これまで当たり前に無利子(ゼロ金利)で流通してきた現金通貨に対して、マイナス金利を付けることが技術的に可能になる。そのような世界では、「名目金利はマイナスにはならない」という「名目金利の非負制約」は意味を失い、金融政策の可動領域も拡がり得ることになる。

National Geographic

The Anthropocene Epoch is an unofficial unit of geologic time, used to describe the most recent period in Earth’s history when human activity started to have a significant impact on the planet’s climate and ecosystems.

旅券法

昭和二十六年法律第二百六十七号
   旅券法

 (外国滞在の届出)
第十六条 旅券の名義人で外国に住所又は居所を定めて三月以上滞在するものは、外務省令で定めるところにより、当該地域に係る領事館の領事官に届け出なければならない。

徳永雄一郎(疲労社会)

  1 新聞をあまり読まない、見出しに目を通すぐらいになった
  2 テレビを見なくなった、見ても笑わない
  3 食欲が低下して、好物に箸をつけない
  4 休日の外出を嫌がるようになった
  5 家でもくつろげず、落ち着かない
  6 家族との些細なやり取りにイライラする
  7 ちょっと動いただけで疲れたと言う
  8 起床時間が遅くなってきた
  9 朝の身支度にも時間をかけない……
以上のポイントに多く当てはまる場合、前うつ状態=脳疲労にあるかもしれません。約1000万人の勤労者が陥っているともいわれる脳疲労。長時間の労働、職場での人間関係からストレスをためこみ、判断力、集中力が低下してしまいます。肉体疲労とちがって、なかなか疲れを実感できないうちに、気づいたら症状は悪化し、うつ病に至るというケースはじつに多くあります。

山中邦久(Ability Society)

従来の固定化された「身分社会・ステータスソシエティ(Status Society)」に対してこれからは実際に「何ができるか?」という「能力社会・アビリティソシエティ(Ability Society)」の時代だと聞かされてきた。確かに日本は明治までの厳しい身分制度からは解放されたが、中国、韓国に似て科挙の受験地獄以来、「18歳の春」で人生が決まってしまうような単線型社会であるところがあって、一度弁護士や医者になると身分が安定、あるいはいい大学を出て大企業や官僚になれば地位が守られるという面では緩やかな「身分社会」といえるだろう。

LINE(SNS)

メールではなく「LINE」を使う理由は?
 第1位 操作が簡単、早い
 第2位 気軽に使える
 第3位 履歴が見やすい
 第4位 スタンプ
 第5位 大勢でやり取りできる
 第6位 既読機能が便利
 第7位 皆が使っているから
 第8位 無料だから

最大多数の最大幸福

便利だ
役に立つ
ということで新しいファンクションが与えられる
新しいファンクションは誰のためのもの
どこにいた 何をした が 
一目でみることができる

最大多数の最大幸福
最大多数に私は入っていない 
君も入っていない
みんなの幸福は私の幸福ではない 
君の幸福でもない

Kevin Kelly (Search Engine, Big Data)

There’s a dawning sense that extremely large databases of information, starting in the petabyte level, could change how we learn things. The traditional way of doing science entails constructing a hypothesis to match observed data or to solicit new data. Here’s a bunch of observations; what theory explains the data sufficiently so that we can predict the next observation?
It may turn out that tremendously large volumes of data are sufficient to skip the theory part in order to make a predicted observation. Google was one of the first to notice this. For instance, take Google’s spell checker. When you misspell a word when googling, Google suggests the proper spelling. How does it know this? How does it predict the correctly spelled word? It is not because it has a theory of good spelling, or has mastered spelling rules. In fact Google knows nothing about spelling rules at all.
Instead Google operates a very large dataset of observations which show that for any given spelling of a word, x number of people say “yes” when asked if they meant to spell word “y.” Google’s spelling engine consists entirely of these datapoints, rather than any notion of what correct English spelling is. That is why the same system can correct spelling in any language.

ソフトバンク(Blockchain)

エストニアは「デジタル先進国」と呼ばれている。1991年にソビエト連邦から独立した人口130万人強の北ヨーロッパのこの小国は、「e-Estonia(電子国家)」というスローガンを掲げ、官民を問わずITを積極的に活用している。そんなIT先進国エストニアは、世界で最も早くブロックチェーンを行政サービスに導入した国のひとつとして注目を集めている。
現在、エストニアでは納税や投票、結婚や離婚の手続き、土地や法人の登記、パスポートの発行までもがインターネットで完結する。銀行取引や保険はもちろん、医療情報も電子化されている。驚くべきことに、すべての行政サービスのうち99%がインターネットで完結するという。さらには、エストニアを一度も訪れたことのない外国人でもインターネットで「電子居住者」としての登録申請が可能で、この電子居住者の制度が外国人起業家の誘致の鍵となっている。
エストニアの電子政府は「利便性」と「透明性」をポリシーに掲げ、これらの行政手続きの記録にブロックチェーンを活用しており、国そのものがブロックチェーンスタートアップだと言われるほどに力を入れている。まさに近未来国家と言えるだろう。

京都

京都をプロモートするのは
たいていの場合
外の人か
外からやってきて 入り込んだ人だ

京都はいつも
ただの素材でしかない

上品な人がプロモートすれば
京都は上品になり
下品な人がプロモートすれば
京都は下品になる
に憧れた人のための京都は
どこまでも
わびさびに憧れた人のための京都は
どこまでもわびさび

私より年上の人たちがプロモートした京都は
どこか欧米人好みたっだ気がする
いまあるのは
私より年下の人たちがプロモートした京都
中国人好みの京都だ

昔々 中国に似せて作られた街が
千年以上経って 中国人好みの街になる
観光という言葉が 街を変え
いまの人にしかわからない街になる

鳥羽和久

有無を言わさぬシステム網が子どもたちをあらかじめ制御しているので、それに身を委ねていたら、あなたは自動的にいい子になる。いまはそんな社会です。
でも、物事の善悪というのは、本来、自分の身体を使って学んでいくべきものでしょう。それなのに、大人は慎重にふるまうことを教えるばかりで、勇気をもって試してみるということをあなたに教えません。あなたが一歩進んで倒れそうになったとたんに、すぐに抱きかかえてあなたを元の位置に戻してしまいます。試してみるというのは、善悪の沼に飛び込んでみて、泥だらけになって悪の味を知るということなのに、あなたにはなかなかそれが許されません。
システムによる悪の排除によって、確かにあなたは悪をなさなくなるでしょう。それは社会にとって良いことです。だから、大人は今日も悪の排除を進めるのです。でも、悪をなさないあなたは、善をなしているわけではありません。そして、悪をなさないとしても、それはあなたが悪を克服したことを意味しません。
こんな社会で育ったあなたはまだ、善悪なんて何もわかっていないのかもしれません。わかっていないのにわかったつもりになって自分を善人だと信じているあなたは、結果的に、管理社会にとって都合のいい人間になろうとしています。一生懸命「いい子」を演じてきたあなたにこんなことを言うのは不憫な気もしますが、あなたは今日も、管理社会に加担する、人間の多様な可能性を封じることに躊躇しない人格をみずから育んでいるのです。
コロナ禍を通してこれまで以上に可視化されたのは、いかに大人が自分の力で何が善で何が悪かを見極めようとしないかということです。どんな悪でも、いったん善いこととされてしまうと、それに対して疑いを持たなくなるのです。
易きに流れる大人たちによって形成された世論の奔流は、善悪の判断を保留している人たちに牙をむいて襲い掛かります。人はいったん善に居直ってしまうと、それに疑いを持つこと自体が悪に加担していることなのだと、善に寝返らない人たちを責め立てるのです。
しかし、善悪とは何かという問いは、決して簡単に割り切れるようなものではありません。割り切れないからこそ、善悪の審判は自ずと戦略的なゲームの結果として、言い換えれば、政治的な暴力によって下されるわけで、賢明な人たちはその場面こそを注視しなければならないはずです。
それなのに、大人はその複雑な構造を見ることはせずに、悪を実体化することを通して、自分を善の側に置こうとします。だから、私たちが一番に警戒すべきなのは、みずからを善人と確信して、悪人を裁く人です。さらに、悪人にも事情があるはずだと、悪人を憐れむ人です。

108

煩悩は108種類
①六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)説
眼・耳・鼻・舌・身・意(6)× 好・悪・平(3)× 浄・染(2)× 過去・現在・未来(3)= 108
②四苦八苦説
四苦(4×9)+ 八苦(8×9)= 108
③十纏・九十八結説
十纏(無慚・嫉・無愧・悔・眠・惛沈・慳・忿・掉挙・覆)(10)+ 九十八結(98) = 108
④暦説
月の数(12)+ 二十四節気(24)+ 七十二侯(72)=108

Frédéric Lère

A travelling nun stood for hours in front of Adam Pendleton’s “Who Is Queen?” installation in Moma’s atrium. She was watching a video collage that featured “Resurrection City, a 1968 ad-hoc city set up on the National Mall, Washington DC, to demand the elimination of poverty”.

顔が見れないと
心も見れない
時に顔は
判断を左右する

素直な顔の人は
素直な心の持ち主だと思われ
狡賢い顔の人は
狡賢い人だと思われる

いい顔の人は
いい人だと思われ
悪い顔の人は
悪い人だと思われる

美容整形をした顔の
表情を読み取るのは難しい
心を閉ざした人と
コミュニケーションは とれない

顔を見る
顔を読み取る
心を見る
心を感じる

イリュリア

イリュリアは 昔々に
バルカン半島の西側の地域に存在した国で
架空とはいえ
シェイクスピアの『十二夜』(1602年2月2日初演)や
サルトルの『汚れた手』(1948年4月2日初演)の
舞台になっている
ぼんやりとして 知らないイリュリアという場所に
惹かれる

ハプスブルク家の領土だったイリュリアを
ナポレオンがフランス帝国に編入し
1809年から1813年まで
フランス領イリュリア州として治めていた

1849年に
オーストリア帝国の支配下のイリュリア王国が消え
百年後にサルトルがその名を蘇らせる
消えては蘇るイリュリアという名前は
不思議ではないか

クロアチアのドゥブロヴニクの旧市街を歩けば
シェイクスピアの『十二夜』の舞台となったイリュリアは
間違いなく「ここ」だと思う
シェイクスピアが想像をかき立てられたのは
間違いなく「ここ」なのだ

バルカン半島のこのあたりは
ユーゴスラヴィアの一部とか
クロアチア モンテネグロ アルバニアといった認識だけど
イリュリア人の祖先は 青銅器時代にイリュリア地方に定着し
。。。とか
3世紀にはイリュリア出身者が何人もローマ皇帝に即位し
。。。とか
そんな記述を見ると うーんとうなってしまう

アドリア海を挟んでイタリアの対岸であるイリュリア
確かに想像をかき立てられる場所だ

チトーがスターリンと対立して
ユーゴスラビアがコミンフォルムを追放され
ソ連の支配から外れて独自の路線を歩き始めた1948年に
演じられた『汚れた手』が
どの程度ユーゴスラビアの現実を描いていたのか

でもそんなことよりも
イリュリアといわれているあたりで
ゆっくりしてみたい
海を見ながら
なにもせずに すごす
イリュリアは きっと
なにかを感じさせてくれる
きっと

社会

予期された答えしかない肯定社会
教育や訓練で秩序が保たれる規律社会
なんでもわかってしまう透明社会
なんでも根拠になってしまうエビデンス社会
愛も恋も消えてしまったポルノ社会
変わり続けることで成り立つ加速社会
ほかの世界と隔絶している親密社会
大量の情報に価値をおく情報社会
知識が重要な価値を占める知識社会
誰もが自分のことを見せる展示社会
絶え間なく成果を求められる疲労社会
プライバシーのないポストプライバシー社会
深い退屈に彩られた倫理社会
精神的暴力が支配する監視社会
忘れたことまで暴き出す暴露社会
他人に寛容で優しい繋がる社会
人間が管理されるようになった管理社会
The Society of Positivity
The Disciplinary Society
The Transparency Society
The Society of Evidence
The Society of Pornography
The Society of Acceleration
The Society of Intimacy
The Society of Information
The Knowledge Society
The Society of Exhibition
The Society of Tiredness
The Post-Privacy Society
The Society of Moral
The Surveillance Society
The Society of Unveiling
The Connected Society
The Society of Control

IoT

百何十億ものモバイルデバイスや
10億を超えるAI内臓の監視カメラが
インターネットにつながって
僕たちの役に立っている

乳幼児の安全確認
高齢者の見守り
薬の服用状態や効果のモニタリング
睡眠時間などの活動データの収集
生活習慣のデータの管理
血圧などの健康管理
エアコンの遠隔操作
台所の電気やガスの確認
失われた鍵の追跡
照明の適正化
災害の回避
芝生や植物の水やり
掃除の自動化
冷蔵庫の適量コントロール
そんなことのために
みんながカネを出して身の回りに溢れさせる

官公庁も負けじとばかり
スピードセンサーを道路に埋め込んだり
道路のゴミを検知したり清掃したり
街の明るさを制御したり
公園のスプリンクラーを必要に応じて動かしたりと
水の汚染レベルの監視とか
野生生物の保護とか
危険情報の収集とか
スマート農業とか スマート林業とか
いろいろなことにおカネをかける

会社だって負けてはいない
保守管理とか修理とか
推測の回避とか
製造過程の監視とか
資産の追跡とか
安全の管理とか
品質の維持とか
生産スケジューリングの最適化とか
サプライ・チェーンの管理とか
企業のリソースの計画とか
製品のライフサイクルの管理とか
もっと儲けるために カネを使う

インターネットにつながったモノたちが
知らず知らずのうちに僕らを監視している
誰もそれが監視だとは思っていない

監視

なにげなく暖房の話をしていたら
一時間もしないうちに
最新型のエアコンの
宣伝メールが届く

白老町を通過したら
その晩になって
次は白老町にゆっくり来てくださいという
メールが届く

いったいスマホやPCは
僕の何を見て
僕から何を聞いて
何をしているのだろう

どうってことないと言いながら
スマホの電源を切る
監視カメラや隠しマイクが
そんな僕を笑う

ビッグデータ

多くのアプリケーションがビッグデータを利用する

建前では
 ビッグデータを利用しても
 個人を識別するデータを使用するわけではないから
 個人識別可能情報が危険にさらされることはない
ということになる

でも実際は 問題ばかり
 ビッグデータを取り巻く技術は
 進歩を続けているから
 そんなことはあっという間に解決される
と言われても にわかには信じられない

ビッグデータの中にいる君は 隠れて見えない
ビッグデータの中の君は 君ではない
そういうことにして
まあいいか と思う

医療情報

医学に関する知識は
過去の経験から成る
そこには
無数のプライバシーや
センシティブな情報が含まれる

プライバシーを優先して
多くの医療情報の利用を禁じれば
医学の進歩は止まる
だから
プライバシーの保護は二の次になる

もっとも僕らは治療や手術を受ける前に
いろんな紙にサインをしていて
プライバシーを進んで放棄しているのだから
何かを言えるわけではないのだけれど
そしてみんなが
医学の進歩を願っているのだから
プライバシーのことでとやかく言うのは
馬鹿げているのかもしれない

ということで やっぱり
プライバシーの保護は二の次なのだ

石牟礼道子

差別を受けた人、深く傷ついた人たちがたくさんいますよね。未来は、そういう人たちの中に、むしろ希望があると思うんです。

人工知能

人工知能が 人の知能のようになることはない
人工知能のインテリジェントな判断を 人がすることはないし
人のインテリジェントとは程遠い判断は 人工知能にはできない

人工知能は どこまでも合理的で
人の知能は いつも非合理的だ

人工知能の論理は 最初から最後まで論理的で
人の心が 論理的になることはない

人工知能は心を再現できるのか?
人工知能に脳のメカニズムを解明できるのか?
人工知能に人間はどう考えるかがわかるのか?
人工知能に思考や知性や意識が理解できるのか?
人工知能は人間のように考えることができるのか?
人工知能のアーキテクチャは脳に近づけるのか?
人の脳は計算を行っているのだろうか?
インテリジェントな人工知能を作ることができるのか?
インテリジェントな人工知能には意識があるか?

人工知能は合理的に考えるか?
人工知能は論理を考えるのか?
論理的な推論を実行するプログラムが人工知能なのか?
人工知能に論理の組み立てができるのか?
演繹とか帰納とか仮説推論といった論法は通用するのか?
人工知能に人は論理的に考えないということが理解できるのか?
強力な人工知能は脆弱な人工知能を気にするだろうか?
人工知能に真実や虚りを知ることができるのだろうか?
結論が正しくもなく間違ってもいない場合に 人工知能はどうするのか?
人のように考えるには いいことか?
人の知能を持つことが 人工知能にとっていいことなのか?

君はただ笑うだけ
かな?

北の大地

北海道に行けば 自然があるのだと
勝手に思い込んで 飛行機に乗った
川があり 水があり 石があった
木があり 草があり 花が咲いていた
山があり 空があり 海があった
それでも自然は どれも部分でしかなかった
山の上の鉄塔や電線
海を遮るコンクリート
政治的な記念碑
宣伝のための看板
川も 水も 石も 黙りこみ
木も 草も 花も 色を隠し
山も 空も 海も 動きを止めている
ただ虹だけが 私に微笑んで
そしてあっという間に 消えていった

分断

検索エンジンやソーシャルメディアといったインターネットの世界では
興味の一致する人や自分に似た人にしか出会わない
自分の気に入ることだけを切り取ってきた世界には
同じ意見や同じ好みを持った人が集い
その世界にしかない事実が生まれ
その事実を間違っているという人は
その世界には入ってこない
外の意見は見事なまでに無視され
批判的な意識は消え
正しいと信じることが確信になってゆく
親しさに溢れる世界は快適で
公共性は遠いものになり
プライバシーは意味を失う
遠さまでもが取り除かれた近さだけの世界は
ほかの世界と見事なまでに隔絶していて
外に向かって開こうとすることはなく
外のことを気にすることもない
この世界も あの世界も どの世界も
この人も あの人も どの人も
決して交わることはない

Wendong Li, Michael Frese, Peter D Harms, Doris Fay

Previous proactivity research has predominantly assumed that proactive personality generates positive environmental changes in the workplace. Grounded in recent research on personality development from a broad interactionist theoretical approach, the present article investigates whether work characteristics, including job demands, job control, social support from supervisors and coworkers, and organizational constraints, change proactive personality over time and, more important, reciprocal relationships between proactive personality and work characteristics. Latent change score analyses based on longitudinal data collected in 3 waves across 3 years show that job demands and job control have positive lagged effects on increases in proactive personality. In addition, proactive personality exerts beneficial lagged effects on increases in job demands, job control, and supervisory support, and on decreases in organizational constraints. Dynamic reciprocal relationships are observed between proactive personality with job demands and job control. The revealed corresponsive change relationships between proactive personality and work characteristics contribute to the proactive personality literature by illuminating more nuanced interplays between the agentic person and work characteristics, and also have important practical implications for organizations and employees.

Christopher J. Boyce, Alex M. Wood

Unemployment has a strongly negative influence on well-being, but it is unclear whether it also alters basic personality traits. Whether personality changes arise through natural maturation processes or contextual/environmental factors is still a matter of debate. Unemployment, a relatively unexpected and commonly occurring life event, may shed light on the relevance of context for personality change. We examined, using a latent change model, the influence of unemployment on the five-factor model of personality in a sample of 6,769 German adults, who completed personality measures at 2 time points 4 years apart. All participants were employed at the first time point, and a subset became unemployed over the course of the study. By the second time point, participants had either remained in employment, been unemployed from 1 to 4 years, or had experienced some unemployment but become reemployed. Compared with those who had remained in employment, unemployed men and women experienced significant patterns of change in their mean levels of agreeableness, conscientiousness, and openness, whereas reemployed individuals experienced limited change. The results indicate that unemployment has wider psychological implications than previously thought. In addition, the results are consistent with the view that personality changes as a function of contextual and environmental factors.

金大偉

私はこの制作を通じて、自分の内面に向かって、あるいは魂へ向かって旅をするような感覚を体験した。何か重いものを背負っているように感じると同時に、進む方向には仄かな光があるかのように見える。すべての生き物が共生できるように、人々は夢と希望を持って、他者への祈りや祝福をしなければならない。これは純粋な初心に還ることでもある。希望はまだ精神の火のように灯されており、それが消えない限り、人々は共生の循環のなかに居続けることができるであろう。

松岡正剛

まことに解説しにくい「絶対矛盾的自己同一」とは、わかりやすくは個物も一般者も、主観も客観も、精神も物質も、ヨーロッパ的に考えられてきた大半の対立的で対比的な現象や概念や感想は、いったん「一」と「多」を入れ替えつつ、その直後に「無」に肯定されることによって、その矛盾したはたらきを失うことなく自己同一されるという意味である。
ここでは絶対・矛盾・自己・同一という用語にとらわれないほうがいい。西田も「これは一息に読むんです」と解説している。つまり、これは相依相入であって、禅の「喝」であり、「持っているのならあげよう、持っていないのなら奪うぞ」なのである。盤珪(ばんけい)の「このまま」から「そのまま」へなのである。しかし、そこに、よしんば矛盾や葛藤があろうとも、それも「そのまま」、そのかわり私と汝も一切が「このまま」なのである。
このような「絶対矛盾的自己同一」を瞬時においておこしたとき、そこに西田は「平常底」があらわれると見た。そして、そのようになること、そのようにすることを「逆対応」と名付けた。
すでに親鸞は「悪人こそが往生する」と言った。これは親鸞における「逆対応」である。その論理を超える論理には「絶対矛盾的自己同一」がある。日本仏教は早くからそれを「自然法爾(じねんほうに)」とも言ってきた。鈴木大拙はそれを「即非の論理」とも言った。
なににつけ、そこには「一抹の無」というものがまぶされているとよいのである。「一抹の無」の混入を「面目の変換」だとみなせばいいのだ。

西田幾多郎

多と一との絶対矛盾的自己同一として自己自身によって動き行く世界においては、主体と環境とが何処までも相対立し、それは自己矛盾的に自己自身を形成し行くと考えられる世界である、即ち生命の世界であるのである。しかし主体が環境を形成し環境が主体を形成するといっても、それは形相が質料を形成するという如きことではない。個物は何処までも自己自身を限定するものでなければならない、働くものでなければならない。働くということは、何処までも他を否定し他を自己となそうとすることである、自己が世界となろうとすることである。然るにそれは逆に自己が自己自身を否定することである、自己が世界の一要素となることである。この世界を多の一として機械的と考えても、または一の多として合目的的と考えても、いやしくもそれが実在界と考えられるかぎり、かかる意味において矛盾的自己同一的でなければならない。

シャクシャイン

 
シャクシャインは蝦夷地全域のアイヌへ、不平等な交易を強いた松前藩への戦いを呼びかけ、1669年6月蜂起を起こした。シャクシャインに率いられたアイヌ軍は松前を目指し進軍、7月末には現在の山越郡長万部町のクンヌイまで攻め進んだ。クンヌイでの戦闘は8月上旬頃まで続いたが、シャクシャイン勢が和人側の妨害により渡島半島のアイヌと連携できなかったのに対し、松前藩は幕府や東北諸藩の支援を受け、アイヌ軍はクンヌイからの敗退を余儀なくされた。シャクシャインは10月23日に現在の新冠町にあたるピポクの松前藩陣営の「和睦の席」で謀殺され無念の最期を遂げた。

Forbes

  • 同じ意見の人が集まると、違う意見の人が見えなくなる
  • 人の話を聞いていると思っている人は、人の話を聞いていない
  • 能力について、多くの人が自分を過大評価している
  • すべてを知る人は、ひとりもいない

時が過ぎてゆくのが好きだ
時を消費し
時を失う
時を無駄にし
時を忘れる

時に縛られないでいると
時が永遠に思える

時の行きたいように
行かせてあげる

佇んで
あたりを見回す
まだ 大丈夫だ

環境省

地球上には、様々な生態系が存在し、これらの生態系に支えられた多様な生物が存在しています。全世界の既知の総種数は約175万種で、このうち、哺乳類は約6,000種、鳥類は約9,000種、昆虫は約95万種、維管束植物は約27万種となっています。まだ知られていない生物も含めた地球上の総種数は大体500万~3,000万種の間という説が多いようです。

都市のアメニティ

都市で暮らす上で あると嬉しいのが
都市のアメニティだ
スーパー コンビニ ドラッグストア 医療施設 クリーニング店 交番 郵便局 ATM
 といった 生活利便施設
飲食店 カフェ 喫茶店 弁当屋 惣菜屋 パン屋 大型商業施設 娯楽施設 スポーツ施設
 といった 商業・レジャー施設
幼稚園 保育園 学校 音楽教室 語学教室 書道教室 書店 図書館 コンサートホール
 といった 教育・文化施設
そんなアメニティが
歩いて行けるところに どれだけ集積しているか
その量と質が
便利さの指標になる

**

この村は不便で
歩いて行けるところには なにもない
山は見えるけれど
だからって歩いて行けるわけではない

草の斜面を下って行けば
食堂はあるけれど
それをアメニティといえるかどうか
定かではない

村で暮らしていると
どれだけ運転すれば
アメニティにたどり着くのかが
便利さの指標になる

あれっ ところで ATMって
どこにあるんだっけ

ダークマター

ダークマターやダークエネルギーを観測した人はいない
あるかどうかもわからない
それなのに ダークマターもダークエネルギーも
いつの間にか あることになっている

天文学とか物理学とかで収入を得ている人たちが
考え出した仮説に基づいたものだから
荒唐無稽なのは仕方ない
 ダークマターは
 質量は持つけれど
 光学的に直接観測できない
 物質とはほとんど相互作用しない
仮説だから なんでもいえる

正体は分かっていないけれど
性質が推測されていて
 ダークマターは
 電荷を持たず
 重さを持ち
 安定している

仮説に基づいて
未発見の素粒子を探す人がいて
ニュートラリーノとか
アクシオンとか
未発見なのに
存在が期待されているという

科学は宗教とは違う
そう言いながら
いつの間にか
未発見のものの存在を信じるとか
あるかどうか わからないものを あると決めつけたりとか
仮説を否定すれば 仕事がなくなるとか
科学は宗教になってしまっている

宗教になった科学が
人を惑わすことはあっても
人のためになることはない
どんなに立派な研究施設を作っても
どんなにカネをつぎ込んでも
それが私たちのためになることはない

人というのは厄介なもので
ありもしないものを信じる
民主主義を信じ
共産主義を信じる

みんながなにかを信じている社会で
みんなと同じものを信じないと
ひどい目にあう
ダークマターもダークエネルギーも
あると信じたほうが いいのかもしれない
それが人の道なら 仕方ない
あっても なくても あると言う
それが科学というものならば
なくてもあると言う

Wikipedia

Dark matter is a hypothetical form of matter thought to account for approximately 85% of the matter in the universe. Its presence is implied in a variety of astrophysical observations, including gravitational effects that cannot be explained by accepted theories of gravity unless more matter is present than can be seen. For this reason, most experts think that dark matter is abundant in the universe and that it has had a strong influence on its structure and evolution. Dark matter is called dark because it does not appear to interact with the electromagnetic field, which means it does not absorb, reflect or emit electromagnetic radiation, and is therefore difficult to detect.

はじめのない 終わりもない

人は永遠を夢見る
永遠の愛
永遠の宇宙
はじめのない
終わりもない
永遠の愛
永遠の宇宙

でもすべてのものに
終わりがあるから
愛はいつか終わり
宇宙もいつか終わる
人が永遠を夢見ても
すべてはいつか終わる

はじめがあるものには
必ず終わりがあるのに
終わりがないと信じて
裏切られる
永遠を信じて
裏切られる

でも終わりがあるから
すべては いとおしい
終わりがあるから
美しい
永遠を信じて
君を見る

はじめのない
終わりもない
永遠の愛
永遠の宇宙

マーティ・フリードマン

最初は言葉の問題がありました。会話に関西弁が入るともうお手上げでした。でもツアー中は「わかるふりをしよう!」と決意して、演技に徹しました。今は関西弁も大抵はわかるようになりましたが、「言葉を理解しているふり」は上手になりましたね。それは大事なことだと思います。今でも、政治や経済、医学とかの専門用語が話題に出るとアウト。「なるほど」という顔で聞いています。

COP26


1. Secure global net zero by mid-century and keep 1.5 degrees within reach
Countries are being asked to come forward with ambitious 2030 emissions reductions targets that align with reaching net zero by the middle of the century.
2. Adapt to protect communities and natural habitats
The climate is already changing and it will continue to change even as we reduce emissions, with devastating effects.
3. Mobilise finance
To deliver on our first two goals, developed countries must make good on their promise to mobilise at least $100bn in climate finance per year by 2020.
International financial institutions must play their part and we need work towards unleashing the trillions in private and public sector finance required to secure global net zero.
4. Work together to deliver
We can only rise to the challenges of the climate crisis by working together.

戸谷友則

宇宙は138億年前に始まり、宇宙には光より速く伝わるものは存在しない。従って、我々が原理的に観測できる領域の大きさには限りがある。それは現在、我々を中心として約464億光年の半径を持つ球ということになる。この464億光年という限界距離を「観測可能な宇宙の果て」と呼ぶ。
あれ? 138億年前に始まったのだから、光の速度で到達するのに138億年かかる距離、つまり138億光年ではないのか? と思われたかもしれない。
だが、光が昔に通過した領域はその後の宇宙の膨張により引き伸ばされているので、光が通ってきた経路の長さを今の宇宙で測れば、約464億光年になるということなのだ。
「観測可能な宇宙の果て」とはつまり、光が届く範囲ということであるから、実際に宇宙そのものがそこで終わるわけではない。宇宙――すなわち時空とそれを満たす物質、はそこからさらに広がっているはずである。その空間的な広がりがどこまで続くのか、それこそがいわば真の宇宙の果て とも言える。これを「空間的な宇宙の果て」と呼ぶ。
「観測可能な宇宙の果て」は、「空間的な宇宙の果て」に比べれば極々わずかな世界に過ぎない。宇宙は「観測可能な宇宙の果て」よりもずっと大きな領域まで広がっているのだ。

Wikipedia


Timeline of the metric expansion of space, where space, including hypothetical non-observable portions of the universe, is represented at each time by the circular sections. On the left, the dramatic expansion occurs in the inflationary epoch; and at the center, the expansion accelerates (artist’s concept; not to scale).

ビルタ・グジョーンスドッティル, 渡辺真也

地球はアイスランドで生まれ、日本において消滅している。そして、両ネーションは地球の変容、構築、脱構築に伴うパワーとエネルギーを共有していると言える。火山地形と島国文化には、地政学の伝統上の類似点が見られ、両国ともアニミズムの影響を強く受けているのである。

 

 

 

 

 

中村量空

ピュタゴラス以来、科学は単純性を志向し、単純化、モデル化によって基礎科学を形成する重要な諸法則が発見された。しかし生命体や生態系、環境や社会などの複雑系は単純系の集合ではなく、不確定なゆらぎを経て自己組織化し、変異しつつ発展するシステムである。物質科学で見出された単純な原理に基づいてこれを解明することができるか。

**

複雑系科学が対象とするのは、進化する生物のように、不確定なゆらぎを経て自己組織化し、変異しながら発展してゆくシステム(系)である。このシステムの複雑さは、物質系や機械論的なシステムとは異なり、部分的な相互作用とシステム全体の変異が相互に影響を及ぼしあうという連結構造に起因している。

立花隆

 人工システムは、自然のシステムと比べると、驚くほど単純である。単純であることをもってよしとする風潮が人間の間に見られるのは、人間の思考能力の限界の低さを示すものであって、別にそれが本質的によいからなのではない。もっとも、そう誤解している人が多いというのも不幸な事実である。
 ニューヨーク大停電はなぜ起こったか。配電のチャネルが単純すぎたからである。
 少ないチャネルで、単純なシステムを作ることにも、それなりの利益がある。効率をあげやすいことである。
 たとえば、人間の食物獲得のためのシステムを考えてみる。狩猟採集時代には、自然が配置した生物群集の中から、食べられるものを選びとるという手間をかけなければならなかった。それには驚くほどの労力が必要で、他のすべての動物たちのように生活時間のほとんどすべてを、食物獲得のために費やさねばならなかった。食物獲得のむずかしさが人間の繁殖を押え、狩猟採集時代の地球上の総人口は、500万人程度でしかなかったと推定されている。
 農耕と牧畜の発明は、特殊な場所を設定して人間に可食の生物群集をそこに集めて管理するという発想からきている。人間の可食性によって、作物と雑草、野獣と家畜とを区別し、その片方のみで構成される人為的な生物群集を作ったのが田畑であり、牧場である。
 農耕牧畜の開始によって、食物獲得に関しては驚くほど効率がよくなった。この二つの技術を人類がわが物とすることによって、総人口は500万から8600万にふくれあがったのである。そして、食物獲得のために費やしていた時間が少なくなったおかげで余暇が生まれ、余暇から文化と文明が生まれ、文化と文明はさらに効率よいシステムづくりをめざし……という“悪循環”が、効率至上主義の現代文明を生み出したといえる。

Nima Arkani-Hamed

The traditional formulation of quantum field theory—encoded in its very name—is built on the two pillars of locality and unitarity. The standard apparatus of Lagrangians and path integrals allows us to make these two fundamental principles manifest. This approach, however, requires the introduction of a large amount of unphysical redundancy in our description of physical processes. Even for the simplest case of scalar field theories, there is the freedom to perform field redefinitions. Starting with massless particles of spin 1 or higher, we are forced to introduce even larger, gauge redundancies.

Katie Mack, Dennis Pamlin and Stuart Armstrong

Five of the cosmos’s possible finales(宇宙の終わり、5つのシナリオ)
 Katie Mack

  • Big Crunch(ビッグクランチ): 急激な収縮を起こし潰れて終わる
  • Heat Death(熱的死): 膨張の末に、あらゆる活動が停止する
  • Big Rip(ビッグリップ): ファントムエネルギーによって急膨張しズタズタに引き裂かれる
  • Vacuum Decay(真空崩壊): 「真空の泡」に包まれて完全消滅する突然死
  • Bounce(バウンス): 「特異点」で跳ね返り、収縮と膨張を何度も繰り返す

12 Risks that threaten human civilisation(人類滅亡、12のシナリオ)
 Dennis Pamlin and Stuart Armstrong

  • Extreme Climate Change(極端な気候変化): 地球温暖化などが引き起こす飢餓・社会崩壊
  • Nuclear War(核戦争): 突発的に起こる核戦争
  • Ecological Catastrophe(生態系の崩壊): 環境汚染などによる生物種の絶滅
  • Global Pandemic(世界規模のパンデミック): 感染症の大流行
  • Global System Collapse(国際的なシステムの崩壊): 経済危機や貧富の差の拡大による混乱
  • Major Asteroid Impact(巨大隕石の衝突): 地球全体の寒冷化や生態系の破壊
  • Super-volcano(大規模な火山噴火): 塵による日光遮断と寒冷化
  • Synthetic Biology(合成生物学): 人工的な病原体の生成
  • Nanotechnology(ナノテクノロジー): 小型核兵器の開発への転用
  • Artificial Intelligence(人工知能): 制御不可能になった人工知能
  • Unknown Consequences(未知の可能性): 人類を不妊にする超汚染物質の出現、ブラックホールによる地球の消滅、人類を超える知的生物の出現、エイリアンの来訪、etc.
  • Future Bad Global Governance(問題の世界的影響): 問題の世界的拡散と悪化

International Centre for Earth Simulation (ICES)

Transform curious young minds into engaged environmenal citizens
The waves of change begin with a ripple. iCREST is an international effort to start those ripples, through hands-on, active learning programs that bring young people together to address complex problems in their communities. Working collaboratively with others, youth learn the value of their own expertise and come to understand the contributions they can make to a greater community effort to build socially and environmentally resilient communities that safeguard Earth’s increasing challenged life support system.

iCREST teaches young people four major skill sets:

  1. Literacy in sustainability and community resilience
  2. Modeling, simulation, data analysis, and data visualization
  3. Storytelling to effectively present problems and solutions
  4. Community advocacy to drive meaningful change

ナショナル ジオグラフィック

誕生から137億年の宇宙はあと50億年ほどで終わりを迎えるという。
誕生から45億7000万年ほど経過した太陽も、約50億年後に寿命を迎えると考えられている。その頃には太陽は中心核の燃料を失い、外層のガスを放出し始める。膨張した太陽は赤色巨星と化し、最終的に惑星状星雲となって一生を終えるのだ。
このときに地球がどうなるのか不明だが、太陽の死後も地球上に生命が存在できると考える科学者はほとんどいない。

Katie Mack

Many other physicists get a little blasé about the vastness of the cosmos and forces too powerful to comprehend. You can reduce it all to mathematics, tweak some equations, and get on with your day. But the shock and vertigo of the recognition of the fragility of everything, and my own powerlessness in it, has left its mark on me. There’s something about taking the opportunity to wade into that cosmic perspective that is both terrifying and hopeful, like holding a newborn infant and feeling the delicate balance of the tenuousness of life and the potential for not-yet-imagined greatness. It is said that astronauts returning from space carry with them a changed perspective on the world, the “overview effect,” in which, having seen the Earth from above, they can fully perceive how fragile our little oasis is and how unified we ought to be as a species, as perhaps the only thinking beings in the cosmos.

福嶋健二

場の量子論における「真空」とは決して空っぽの状態ではない。クォークやグルーオンから見た空っぽの真空を摂動的真空ハドロンから見た空っぽの真空を QCD 真空と、慣例的に呼び分けている。ハドロンはすでにクォークとグルーオンの非摂動的な状態だから、QCD 真空はハドロンをハドロンのまま安定化するような機構を内在していなければならない。このような機構の帰結として、物質の質量の 98 % が自然と導かれるのである。ハドロンの安定性はカラー閉じ込め、質量の起源はカイラル対称性の自発的破れとそれぞれ密接に関係している。こうした非摂動的な QCD 真空構造の面白いところは、もしも QCD が正しく解けさえすれば勝手に出てくるはずのもの、だというところである。格子 QCD シミュレーションによる数値的な証拠により、QCD 物理の専門家の多くは、カラー閉じ込めとカイラル対称性の自発的破れについて、すでに本質的な部分は理解したと思っている。しかしそもそも「理解する」とは一体どういうことなのか? 数値的に計算できるようになればよいのか、それとも重要な自由度を抽出して簡単な描像を打ち出すべきなのか、それとも厳密な不等式で制限をかけていくことなのか。人によって「理解」の解釈が違っているからこそ、QCD 物理のアプローチは多岐にわたり、QCD 物理の専門家の間でさえ、ときに苛烈な舌戦を余儀なくされる。このような謂わば形而上学的な議論にも果敢に立ち向かうのが、QCD 物理の魅力だと言えはしないだろうか。

文远知行(WeRide)


In-house built HD maps covering thousands of kilometers in multiple cities, with centimeter-level accuracy, detailed 3D geometric structures, as well as rich semantic information including lane, traffic control information, etc.
Precise, real-time localization powered by multiple sensors including LiDAR, camera, GNSS and INS, enabling our AD vehicles to drive through tunnels of more than 1 kilometer long under challenging weather such as heavy rainfall.

CERN

… the LHCb experiment at CERN announced new results which, if confirmed, would suggest hints of a violation of the Standard Model of particle physics. The results focus on the potential violation of lepton flavour universality …

日本物理学会

我々の世界は素粒子からできている.
素粒子には「反粒子」という,質量はまったく同じで性質がまったく逆,という相棒が存在する.たとえば最も身近な素粒子である電子には,「陽電子」という反粒子が存在する.粒子と反粒子は電荷などの性質がまったく反対なので,出会うと+と-が打ち消し合って消滅し,エネルギーの塊になってしまう.逆にエネルギーを狭い空間に集中させると,粒子と反粒子の対をつくり出すことができる.
宇宙のはじまりであるビッグバンにおいても,巨大なエネルギーの塊から粒子と反粒子が生み出された.粒子と反粒子は必ず対になってつくられるので,宇宙に粒子が創成されたとき,粒子と反粒子,すなわち物質と反物質は厳密に同じ分量だけつくられた.だが現在の宇宙には,見わたすかぎり物質しかない.反物質はいったいどこに消えたのだろう?

石井理修

陽子や中性子は、それぞれクォークという素粒子が3つずつ集まってできている。クォーク同士をつなぎとめている力がグルーオン。まるでグルー(糊)のようだということから名付けられた。
陽子や中性子がクォーク3つからできているのは、クォークが3つ集まると安定になるから。このことを、光の3原色(赤、青、緑)がそろうと無色(白色)になることになぞらえて、クォークが従う基本法則を「量子色力学(QCD:Quantum Chromodynamics)」と呼ぶ。QCDは強い相互作用に関連するすべての物理現象を記述する究極の理論として知られている。このQCDを用いると、クォークの性質から出発して、核子やπ中間子の性質を理論的に求めることができる。さらに進めれば、核子間に作用する核力も導き出せるのだ。
QCDは低エネルギー領域で相互作用がどんどん強くなる。このため、核力を始めとする低エネルギーの物理量を、連続空間上で直接計算する有効な方法は今でも知られていない。


陽子や中性子などの核子(左)と核力を求めるための格子QCDの概念図
核子は赤、青、緑の色荷をもつクォーク1個ずつからできている。核子間の核力を求めるには、核子が互いに力を及ぼしあうことのない十分な距離が取れるサイズの箱(空間)を用意し、それを格子に分割して計算する。核子の直径は、約1 fm(10-15m)。2つの核子間の核力を求めるには、一辺が10 fmの箱を用意して、それを0.1 fmの格子に分けて計算したいところ。しかし、これまではスパコンの性能の限界もあり、一辺3 fm程度の箱が最大であった。

二人きり 一人きり

alone together
二人きり
空は雲と
海は波と
いつも二人で
ただ二人で
alone
でも
alone together

alone
一人きり
雨のように
風のように
いつも一人で
たった一人で
alone
どこまでも
alone

やっぱり alone together のほうが いい

Paul Nurse

What is life?

  • Living things are independent bounded physical entities
  • The basic unit of life on Earth is the cell
    • Cells are separated from their environment
    • Cells are in communication with their environment
    • This arrows cells to generate order and organization
  • Multicellular organisms are aggregates of cells
  • Living things possesses the ability to evolve by natural selection
  • To evolve, living things must:
    • Grow and reproduce
    • Have a hereditary system which exhibits cariability
  • Living things are chemical, physical and informational machines
  • They construct their own metabolism
  • This metabolism is used to:
    • Maintain themselves
    • Grow
    • Reproduce
  • Live on earth is based on carbon polymer chemistry
  • The polymers produce nucleic acid information storage devices, and protein chemical and physical machines
  • Life is based on information management with information storage in a linear form encoded in the polymers
  • Liging things on Earth are related by common descent and are closely interconnected and dependent upon other living things

田中幹人

 人間の欲望はとどまるところを知らない。長く、健康で生き続けたいという欲求は人間の本源的なものである。再生医療によって多くの病気が治せるようになったとする。遺伝子技術などを加えてその技術を応用することによって、病気になる前に病気を防ぐことができるならば、それも医療ではないかという意見もある。結果として、社会がエンハンスメント容認に向かっていく流れは止まらないだろう。

バランスの上に成り立つ社会

武士が力を握っていても
土地を耕すのは百姓で
商いをするのは町人で
武士は威張っているのだけれど
百姓のおかげで米を食べ
町人から金を借りて暮らす
武士がどんなに偉くても
武士の上には武士がいて
一番上の将軍の上には
見たことのない天皇がいる
天皇には何の権限もなく
それでも将軍を任命したりする
天皇の財力は微々たるもので
町人の財力とは比ぶべくもない
どんなに力を手にしても
すべてを握ることはない
いろいろな力のバランスの上で
うまいこと成り立っている私たちの社会には
絶対的な神はいない

絶対的な神のいる社会には
絶対的な権力者がいて
絶対的な宗教と
絶対的な哲学と
絶対的な法律が
がんじがらめに人を縛る
人権という価値は絶対で
人道という考えも絶対で
でもそんな絶対のもろもろは
私たちの社会には似合わない

借り物の価値や考えや
敗戦の産物の憲法や
古びて錆びた法律で
住みづらくなった社会が
住みやすい社会になる日が
来るのだろうか

鏡のなかの鏡

鏡のなかの鏡は
現実なのか そうでないのか
いろいろなものを 繰り返し映し出し
永遠に 閉じ込める

それにしても
静かだ

歴史の改ざん

些細なことを大きくして
繰り返し話す人がいる
起きたことのうちの
大事なことを小さくし
どうでもいいことを大きくし
事実を捻じ曲げる

大事なことは人それぞれ違う
ものの見方も人それぞれ違う
だからといって
起きたことを 起きていないように話したり
起きていないことを 起きたように話したり
一回起きたことを 千回起きたかのように話したり
千回起きたことを 一回だけのように話したりするのは
歴史を捻じ曲げることでしかない

歴史を物語にするのは構わないが
歴史を捻じ曲げるのはいけない

Baron Von Ripper-off, a.k.a. IOC President Thomas Bach

In 2013, when the IOC awarded Tokyo the rights to host the games, Japan estimated the endeavor would cost upward of ¥734 billion.
According to the fifth and latest version of the budget, the Tokyo Games will cost ¥1.64 trillion.
Budget overruns have made the Tokyo Games the most expensive on record.
A 2019 report by the National Audit Board said the games will cost more than ¥3 trillion, pointing to more than ¥1 trillion in related funding that wasn’t listed by the central or Tokyo governments.

説明される世界

空間や時間といった外から見た世界を
物理学や数学で説明すれば
多くの自然現象が記述され
誰もが わかったような気になっている

でもそんな記述からは
なにか重要な側面が抜け落ちていて
私たちの目や心で見た世界は
なにも説明されはしない

世界は物理や数学で説明できるほど
単純にできてはいない
たくさんの事がお互いに影響し合い
そのうちの ひとつが 違うだけで
世界は違ったものになる

物理学で説明できない君の心と
数学で記述できない僕の心が
なにかを伝え合う
そこに数式はいらない

Adrain Chesser

 

During his travels, Adrain Chesser met another group of hunter-gatherers by the name of Moira and Ray.

 

 

 


 

Moira and Ray own pack goats, which provide milk, meat, and company.