4 thoughts on “Andrea Pozzo

  1. shinichi Post author

    Pozzo, Glorification of Saint Ignatius, detail of Africa

    photo by profzucker on Flickr

    http://www.fotopedia.com/items/flickr-8214960693

    Pozzo was best known for his grandiose frescoes using illusionistic technique called quadratura, in which architecture and fancy are intermixed. His masterpiece is the nave ceiling of the Church of Sant’Ignazio in Rome. Through his techniques, he has become one of the most remarkable figures of the Baroque period. He is also noted for the architectural plans of the Ljubljana Cathedral (1700), inspired by the designs of the Jesuit churches Il Gesù and S. Ignazio in Rome.

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  2. shinichi Post author

    ANDREA POZZO AND THE CEILING OF ST. IGNAZIO IN ROME

    Anamorphic Art

    Putting an Image onto a Cylinder

    http://anamorphicart.wordpress.com/2010/04/22/putting-an-image-onto-a-cylinder/

    In the seventeenth century as mathematics advanced quickly, so did the study of perspective and this century was possibly the heyday of anamorphic art. One of the foremost artists was the Jesuit Andrea Pozzo. His most impressive work is in the Church of St Ignatius in Rome. (Ignatius Loyola was the founder of the Jesuits.) It took nearly ten years to complete from 1685-1694. This picture cannot hope to give more than an impression of the amazing work of art. It can only be experienced by being in the church.

    The ceiling of the church is a huge vaulted half cylinder. The huge painting is an anamorphic representation of St Ignatius Loyola entering heaven. If you stand in the centre of the nave on the spot marked with a star, then you see the painting in its full glory. But if you move towards the door or the altar, then the columns appear to fall on top of you. Apart from being a superb piece of art, it must rank as the world’s best anamorphic painting.

    Pozzo describes how he made the painting in his book on architecture, which is available as a facsimile edition. He used a grid of string placed across the plane of the cross section of the half cylinder. He then attached a thread above the viewpoint on the ground and stretched it way up into the vault. Helped by a light under the fixing point to cast shadows of the grid, he drew the grid on the ceiling. He then used the grid in conjunction with detailed perspective drawings to create the painting.

    But this is not the only anamorphic marvel in St Ignatius Church. For various reasons, including the fact that to build one would have blocked out the light to surrounding buildings, there is no cupola in the church. Instead, Pozzo painted one. He did this before painting the vault and it was his skill in producing a realistic representation of one that got him the commission to paint the vault. If you did not know it was a painting and just glanced up, you would think it was a real architectural object. Not only is the light and shadow realistic, but the viewing position is not that critical.

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  3. shinichi Post author

    イタリア 驚異の3D天井画~ポッツォのバロック @NHK:極上美の饗宴

    美術散歩(とら)のブログ

    by cardiacsurgery

    http://cardiac.exblog.jp/18158268/

     今回のナビゲーターはアートディレクターの森本千絵さん。途中で、旧知の国学院大学・池上英洋准教授も登場。

     ローマのサンティニャツィオ教会(聖イグナチオ教会)には、大勢の人物が空中に浮かんで見える天井画《聖イグナティウス・デ・ロヨラの栄光》↓がある。これは天井に描かれた精巧な「大だまし絵」で、どこからが建物で、どこからが絵か分からない。17世紀後半の画家アンドレア・ポッツォによるバロック芸術の最高傑作で、「世界初の3D」ともいわれる作品である。

     四隅に描かれた4大陸の寓意の女性たち(ヨーロッパは騎馬像、アメリカは槍を持った先住民↓、アフリカは象牙をもって鰐に乗った姿、アジアはラクダに乗った姿)は、今にも落ちてきそうである。中央にはイエス・キリストが、そして聖フランシスコ・ザビエルも描かれている。

     建築家のディアナ・ペッティ氏が登場し、「天井がないように感じるが、実際にはカマボコ型の天井が窓のところから始まっている」とのこと。実際に、離れたところから見ると、天井はカマボコ型である。

     ここで、美術史家ルーカ・バルトロッティ氏が登場し、「スパーダ宮」の廊下↓における「視覚のトリック」を説明された。奥行きが20mくらいに見えるのだが、実際には8.8mしかない。入り口から奥に進むにつれ、柱が短くなっているためだという。こういう目を楽しませるのがバロックの特徴とのことである。

     しかし実際には、1517年の宗教改革によって信者数が激減したカトリック教会が、芸術の力を利用して信者を取り戻そうとしたのである。ベルニーニの《聖テレジアの法悦》はその代表的な例である。

     ここで、天井画《聖イグナティウス・デ・ロヨラの栄光》の話にもどる。

     第1は「消える天井の謎」である。

     ローマ・ラ・サピネンツァ大学図書館には、この画を描いたアンドレア・ポッツォの図面が残っている。建物の平面図・立面図の他に、この画の説明図もしっかりと描かれている。立面図では、実際の建物の上に、架空の建物が乗っているように見えるのだということが説明された。

     番組では、石川武さんによって、CGで再現されたが、すぐには納得できなかった。

     次に、フィレンツェのガリレオ博物館のフィリッポ・カメロータ副館長を訪ね、ポッツォが遠近法を使っていたこと、さらに平面以外のところに絵を描く方法を習得していたことが紹介された。

     第二は、「描き方の謎」である。ここで池上英洋先生が登場。アンドレア・ポッツォの文章の中に「格子」という言葉と「糸」という言葉があることから、描き方の謎を解いている。

     すなわち、アンドレア・ポッツォは下絵を描いて、これを2000~3000の格子で分割し、その格子枠を天井に張り付け、次に格子の内部の絵を描いていった。

     格子を天井に張り付けるには、番組では格子の影を頼りにしていったのだが、当時はこのような強い光源がないので、長い糸を使って天井に格子を写し取ったのである。

    「まさに驚嘆すべき人で、どのぐらいの労力を使ったか分からない」というのが池上先生の感想だった。

     ここで、話はアンドレア・ポッツォ(1642-1709年)その人に移る。北イタリアのトレント生れ。10歳でイエズス会の寮に入る。1670年には陰影を伴う《受胎告知》を描いている。

     彼の描いたモンドヴィの教会の祭壇画《聖フランシスコ・ザビエル》は立体的に見えるが、これは実際には平板に描かれたものである。またローマ・イエズス教会のポッツオの廊下では、天井の梁が飛び出して見えてくる。

     ポッツォはこのように「曲線の魔術師であり、ポッツオ自身の信仰心が驚きとともに人々に信仰を届けた」というのが上述のガリレオ博物館副館長の言葉だった。

     さて第三は「3Dのように飛び出す謎」である。ここでは慶応大学の小木哲朗先生の説明があった。

     建物の柱が画の柱と一続きになっており、「視線の誘導」が生じ、建物の柱の先においても脳内の画像(人物など)は建物の柱の延長線上に生じるが、実際の画像はカマボコの凹面に描かれているので、下から見上げると、描かれた人物が落ちてくるように感じるのだということである。納得!

     さらに、ローマ国立絵画館の美術史家のミケーレ・ディ・モンティ氏は、ポッツォの子の天井画の彩色下絵を紹介し、赤や青といった鮮やかな色は近くに見え、ぼかした色は遠くに見えるという効果もこの画で使われていると説明された。確かに四大陸の女性は鮮やかな色彩で落ちてきそうなのに対して、中央のボカシの入ったキリストは遠くに見える。

     ここで、ナビゲーターの森本さんが「光の方向」という新たな観点を見つけた。上述の彩色下絵によると、東からの光にあわせて明暗がつけられていた。「東方からの光」というのは宗教的な象徴でもある。森本さんは、朝9時に再訪し、このことを確認した。確かに柱や人物に朝の光が当たっているのである。森本さんは、「かってないドラマの舞台を見る場所に招かれたようだった」とまとめられた。

     大変良い番組だった。固有名詞はメモ書きなので、あるいは間違いがあるかもしれない。指摘していただければ訂正します。

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