産経ニュース west

IchijoSayuri伝説のストリッパー、一条さゆり(本名・池田和子)は、1972年、大阪・吉野ミュージックでの引退興行中に「特出しショー」をやっていて公然わいせつ容疑で現行犯逮捕される。
一条の「共通の趣味を持った人たちが劇場という閉ざされた空間に集まってショーを見ることが、なぜ公然わいせつになるのか」、「ショーを企画し客を集めている興行師もいるのに、なぜ踊り子だけが摘発の対象になるのか」という踊り子の総意を背負った主張は、もてはやされはしても認められることはなく、結局、懲役刑が確定し、一条は和歌山刑務所に服役。出所後、釜ケ崎で名を変え、ひっそり暮らすように。なぜ釜ケ崎なのかはわからないというが、前科者で元ストリッパーという人間をやさしく迎えてくれる街は、釜ケ崎しかなかったのだという説がもっぱらだ。
釜ケ崎の地で、一条は男に翻弄され酒に溺れる人生を歩むことになる。63年、釜ヶ崎の酒場で働いていたとき、交際中の男にガソリンをかけられ、大やけどを負い、1年3カ月の入院生活を余儀なくされる。その後、生活保護を受けながら釜ヶ崎の解放会館の3畳1間で暮らし、1997年8月3日、肝硬変のため60年の生涯を閉じた。

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