「理解はできないが受け容れる」 学生時代を過ごした英国の下宿の女主人・ウェスト夫人と住人たちとの騒動だらけで素敵な日々。徹底した博愛精神と時代に左右されない手仕事や暮らしぶりが、生きる上で大事なことを伝える。
私が経験したイギリスは、fairness-公平さは重要視するけど、階級の違いは当然あるべき、という複雑怪奇なお国でした。
たぶん一生、追いつきもせず到達もし得ず、ことばに表現し得ることなく、徒に歳月を費やし最後までただ焦がれるだけの、ほんとうは実体も分からない、そういう遥かな対象をもつ。
春になったら莓を摘みに
by 梨木香歩
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エストニア紀行
by 梨木香歩
(sk)
外国での経験が多く、また外国をよくご存知なのに、見事なまでに日本人だ。
こんなにも日本人でいられる梨木香歩という人が、心から羨ましい。