NHK

なぜ、栄養失調になる高齢者が増えているのでしょうか。
そこには、高齢者の「肉」に対する先入観が壁になっているのだといいます。
昭和53年に国は成人病対策として、栄養指導の指針を打ち出し、「肉の食べすぎ」や「脂の摂りすぎ」を制限するように指導しました。その後も、メタボ対策として、40歳以上の人にはその指導をさらに強化。結果、肉の食べ過ぎは「悪」というイメージが浸透したのだといいます。
しかし、一方で65歳以上を対象に寝たきりなど介護が必要になるのを防ぐために、肉などのたんぱく質を積極的に摂るような栄養指導が8年前から登場しています。
この2つの指針が併存しているために、肉は控えるべきなのか、それとも摂るべきなのかという2つの疑問のあいだで、様々な混乱が起きています。「肉を控える」から「肉を摂る」へのギア・チェンジはするべきなのでしょうか?
高齢者の健康状態は、個別性が大変高いので、一概には言えませんが、心筋梗塞や糖尿病などの既往症がある人は簡単にはギア・チェンジをすべきではないとしたうえで、専門家は、体重が落ち始めたら、要注意だといいます。「やせ」は栄養状態が悪くなりはじめたと考えていいといいます。

2 thoughts on “NHK

  1. shinichi Post author

    高齢者こそ肉を?! 
    ~見過ごされる高齢者の“栄養失調”~
    クローズアップ現代
    NHK
    http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3429.html

    飽食の時代と言われて久しい今、実は日本国民の栄養状態は終戦直後よりも悪化している。特に、栄養不足が即切実な健康問題に直結する高齢者。その状況が深刻だとして、厚生労働省は今年、13年ぶりに健康づくりの指針を見直した。健康寿命の延伸を最優先とし、肉などのたんぱく質を高齢者がしっかり食べるよう指導に乗り出したのだ。その背景には、栄養不足によって筋力低下や脳梗塞の増加、認知症になりやすいなどのさまざまな影響が出ることがわかってきたことがある。しかし、従来のメタボ対策との兼ね合いが難しく、栄養指導の現場では混乱も起きている。原因のひとつが“肉嫌い”。長年メタボを気にし「肉は体に悪い」と信じてきた高齢者は肉をすすんで食べようとしない。一見元気な高齢者の見えないリスクー栄養失調。高齢者の健康長寿を実現するには何が大切かを考える。

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  2. shinichi Post author

    (sk)

    「厚生労働省の言うことを素直に聞いていれば、栄養失調になる」ということ。。。かもしれない。

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