心もち肝要にて候
常に飛花落葉を見ても
草木の露をながめても
此世の夢まぼろしの心を思ひとり
ふるまひをやさしくして
幽玄に心をとめよ
氷ばかり艶なるはなし
苅田の原などの朝のうすこほり
古りたる檜皮の軒などのつらら
枯野の草木など
露霜のとぢたる風情
おもしろく艶にも侍らずや
心もち肝要にて候
常に飛花落葉を見ても
草木の露をながめても
此世の夢まぼろしの心を思ひとり
ふるまひをやさしくして
幽玄に心をとめよ
氷ばかり艶なるはなし
苅田の原などの朝のうすこほり
古りたる檜皮の軒などのつらら
枯野の草木など
露霜のとぢたる風情
おもしろく艶にも侍らずや
水青し消えていくかの春の雪
風おろす山松あおし雪の庭
露青き草葉はかべに枯れやらで
月に見ぬおぼろは花のにほひかな
みる人を色なる月のひかりかな
松の葉に冬野の色は残りけり
水青し消えていくかの春の雪
朝すずみ水の衣かる木かげかな
山深しこころにおつる秋の水
日を寒み水も衣きるこほりかな
心敬
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/sinkei.html
月前述懐
心敬
こしかたも帰る
ところも
知らぬ身を
おもへば
そらにみする
つきかな