特定秘密保護法案について3日、国際的な人権団体が合同で記者会見を開き、「法案は知る権利を脅かすもので国際的な人権基準ともほど遠く、全面的に見直すべきだ」と法案に反対する立場を表明しました。
会見したのは、国際的な人権団体の「アムネスティ・インターナショナル日本」や「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」など5つの団体です。
会見ではまず、ヒューマン・ライツ・ウォッチの土井香苗日本代表が、秘密保護法制作成の国際的なガイドラインで、「国の秘密」と「知る権利」の両立を図るためにまとめられた「ツワネ原則」に触れ、「法案は、この原則からかけ離れていて、何が秘密に当たるのか明確ではなく、独立した審査機関が設けられていない」と指摘しました。
続いて、アムネスティ・インターナショナル日本の川上園子活動マネージャーが「このままでは、政府による人権侵害が起こってもそれが隠されてしまうおそれがあり、法案は全面的に見直すべきだ」と主張し、法案に反対する立場を表明しました。
特定秘密保護法案 国際人権団体が反対
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131203/k10013534011000.html
特定秘密保護法に関する国際人権NGO共同記者会見
http://www.ustream.tv/recorded/41325245
[日時]
2013年12月3日(火) 10:00~11:00
[場所]
参議院議員会館 B108会議室
[出席者]
ヒューマンライツ・ナウ事務局長 伊藤和子
アムネスティ・インターナショナル日本活動マネージャー 川上園子
ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表 土井香苗
自由人権協会 藤原家康
反差別国際運動(IMADR)事務局長 原由利子
(日本弁護士連合会秘密保全法制対策本部副本部長 海渡雄一)
ヒューマンライツ・ナウ
事務局長
伊藤和子
現在国会で審議中の特定秘密保護法案は、多くの市民の懸念にも関わらず、十分な審議がなされないまま衆議院で可決され、参議院での論戦が始まっている。この法案は、国際的な人権保障のスタンダードに鑑みて、重大な問題があり、国連人権理事会が選任した2人の特別報告者も、「特定秘密保護法案は透明性を脅かすものである」等として法案の問題点に深刻な懸念を表明している。
アムネスティ・インターナショナル
日本活動マネージャー
川上園子
「このままでは、政府による人権侵害が起こってもそれが隠されてしまうおそれがあり、法案は全面的に見直すべきだ」と主張。
「秘密保護法案」は、市民の知る権利、報道の自由、表現の自由を侵害し、市民の生命と安全そして平和を脅かす違憲の法案だ。国会上程を許さず、廃案を求めよう。
ヒューマン・ライツ・ウォッチ
日本代表
土井香苗
秘密保護法制作成の国際的なガイドラインで、「国の秘密」と「知る権利」の両立を図るためにまとめられた「ツワネ原則」に触れ、「法案は、この原則からかけ離れていて、何が秘密に当たるのか明確ではなく、独立した審査機関が設けられていない」と指摘。
現在日本の国会で協議されている特定秘密保護法案は、国民の権利に沿った形で修正される必要がある。
現在の法案は秘密指定の権限や処罰対象が広範囲に渡り過ぎており、不必要な処罰など人権が守られない危険性がある。
自由人権協会
理事
藤原家康
弁護士(第二東京弁護士会)
反差別国際運動(IMADR)
事務局長
原由利子
海渡雄一
第二東京弁護士会所属。東京共同法律事務所所属。日本弁護士連合会秘密保全法制対策本部副本部長、監獄人権センター事務局長。『グリーンピース・ジャパン』元理事長。弁護士で社民党参議院議員の福島瑞穂とは、夫婦別姓を実行するため婚姻届を提出しない事実婚関係にある。
(sk)
なぜこの人が、途中から割り込んできたのか、さっぱりその意味がわからない。
NGOの記者会見に、NGOでないこの人が、なぜ出てくるのか。
アムネスティ・インターナショナルの川上園子氏は「3分だけね」と言って嫌悪感をあらわにしていたし。。。
著名人だから、こうして入ってきてもいいということか。それとも、第二東京弁護士会での後輩の藤原家康の隣に座って発言するのが、自分に課せられた義務だとでも思っているのだろうか。
言っていることも、「国連のこの人が」とか、「この人と連絡を取っているところです」とか、とにかく権威主義的だし、自己顕示欲が強そうだし、感じ悪い。
この人の登場で、政治的ではあっても政治臭のしなかった記者会見が、政治に汚されたものになってしまった。
。。。 そんな感じがした。
いずれにいても、目的の違う、そして意見も違う5つの団体が、共同で記者会見をすることの難しさだけは、よく見て取れた。