日刊ゲンダイ

第1話放送の翌日に会見を行ったことが、激しい憤りを物語っている。
親が育てられない子供を匿名で受け入れる赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を国内で唯一設置している慈恵病院(熊本市)が16日、日本テレビが制作するドラマに対して抗議の会見を開いた。対象ドラマは、芦田愛菜(9) 主演の「明日、ママがいない」(水曜22時~)。今クールの注目作で「Mother」(10年)、「Woman」(13年) に続く母子をテーマにした新作だ。
全国に約600カ所あり、児童数は3万人超といわれる児童養護施設が舞台。女性新人脚本家によるオリジナル作品で、脚本監修として「高校教師」や「家なき子」の野島伸司氏が携わる。
「つらくてつらくて(ドラマを)見きれませんでした」
会見で慈恵病院の看護部長は涙ぐみながらこう語った。芦田演じる赤ちゃんポストに預けられた女の子に「ポスト」というあだ名が付けられ、劇中でその名がバンバン飛び交ったのを受けてのこと。蓮田太二院長は「非常に差別的な内容になっていた」と厳しく批判。養護施設の職員が子供に暴言を吐いたり、泣くことを強要するなどセンセーショナルな描写に対しても「差別や偏見を生む。(制作側の)知識不足を感じる」と指摘。日テレ側に放送中止、養護施設の子供や職員への謝罪、制作経緯の3つの説明を求め、放送倫理・番組向上機構 (BPO) の放送人権委員会へ審議の申し入れも検討しているとした。
 日テレは「このドラマでは子供たちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子供たちの視点から愛情とは何かということを描く趣旨のもと、子供たちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたいと思っております。ぜひ、最後までご覧いただきたいと思います」とコメントした。
 同枠は母子モノでヒットを飛ばしてきたが、今回ばかりは世論を鑑みれば打ち切り必至。はたして日テレの言い分は通用するのか。

6 thoughts on “日刊ゲンダイ

  1. shinichi Post author

    ドラマ「明日、ママがいない」に中止要請

    日刊スポーツ

    http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20140116-1244860.html

    熊本市の慈恵病院は16日、芦田愛菜(9)主演で15日にスタートした日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」(水曜午後10時)について、「養護施設の子供や職員への誤解偏見を与え、人権侵害だ」として放送中止を申し入れると会見で明らかにした。

    同作は、児童養護施設で暮らす子供たちが、彼らを見守る大人たちの中で母親の愛を求めて生きていく姿を描き、芦田と、NHK大河ドラマ「八重の桜」で注目を集めた人気子役、鈴木梨央(8)の共演で話題作として注目されていた。

    慈恵病院は、親が育てられない子供を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置している国内唯一の病院として知られる。

    芦田演じる赤ちゃんポストに預けられた子供が「ポスト」と呼ばれるなど、同院は「精神的な虐待、人権侵害にあたる」と批判。
    養護施設の描き方も、「職員が子どもに暴言を吐き、泣くことを強要するなど現実と懸け離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」と指摘した。これは三上博史演じる施設長が「泣いたものから食べていい」「おまえたちはペットショップの犬と同じだ」などと言い放つシーンとみられ、近く放送中止の要請と制作経緯の説明を求めるという。

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  2. shinichi Post author

    慈恵病院

    http://jikei-hp.or.jp/

    当院は明治31年、マリアの宣教者フランシスコ修道会によって創設されました。
    昭和53年4月、近代的医療の展開をめざし修道会から経営を移管、継承して現在に至っています。
    『キリストの愛と献身の精神の基に、病に苦しむ方々へ高度で暖かい医療と看護を尽くし、地域への貢献と人々の幸福に役立つこと』を理念としています。

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  3. shinichi Post author

    日テレドラマに中止要請 赤ちゃんポスト設置の病院が批判「人権侵害」

    zakzak

    http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20140117/enn1401171138014-n1.htm

     児童養護施設を舞台にした芦田愛菜(9)主演のドラマが波紋を広げている。日本テレビ系「明日、ママがいない」(水曜午後10時)の放送に対し、熊本市の病院が異例の中止要請をするというのだ。「養護施設の子供や職員への誤解偏見を与える」のが、その理由。日テレ側はどのように対応するのか。

     中止を日テレに申し入れると16日、明らかにしたのは熊本市の慈恵病院。同院は、親が諸事情で育てることのできない子供を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」の設置で知られる。

     同ドラマの15日(第1回)放送で「赤ちゃんポスト」に預けられ、施設にやってきた芦田演じる少女をポストと名付けるなどしていたことに、同病院は「預けられた子供を傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と批判。

     さらに「職員が子供に暴言を吐き、泣くことを強要するなど現実とかけ離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」と指摘した。同病院は、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会への審議の申し入れも検討している。

     今回の騒動について、芸能評論家の肥留間正明氏は、次のような見方を示した。

     「子供が主役のドラマは視聴者の涙を誘いやすく、数字が取れる。テレビ局側にとっては非常に優良なコンテンツ。ただ、こうした不快感を示す声が出ているということは、他にも同じ思いの医療関係者らがいるはず。やはり、配慮を欠いた安易な企画だったのではないか」

     日本テレビ総合広報部は「慈恵病院が会見を行われたことは承知しております」とした上で、「子供たちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子供たちの視点から『愛情とは何か』を描く主旨のもと、子供たちを愛する方々の想いも真摯に描いていきたいと思っております。是非、最後までご覧いただきたいと思います」と書面でコメント。一歩も引かない構えを見せた。

     第1回の視聴率は14・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

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  4. shinichi Post author

    “人権侵害”日テレにドラマ「明日、ママがいない」の中止要請

    サンスポ

    http://www.sanspo.com/geino/news/20140116/oth14011617310023-n1.html

     親が育てられない子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する熊本市の慈恵病院は16日、日本テレビ系列で放映された児童養護施設が舞台の連続ドラマについて「養護施設の子どもや職員への誤解偏見を与え、人権侵害だ」として、放送中止を申し入れると明らかにした。

     放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会への審議の申し入れも検討している。

     ドラマは、15日に第1回が放映された「明日、ママがいない」。

     ドラマ内で「赤ちゃんポスト」に預けられた子に「ポスト」というあだ名が付けられており、慈恵病院は「預けられた子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と批判した。

     養護施設の描写にも「職員が子どもに暴言を吐き、泣くことを強要するなど現実と懸け離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」と指摘。近く口頭と文書で、放送中止を要請するとともに、ドラマ制作経緯の説明を求める。

     一方、日本テレビは「ドラマは子どもたちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子どもたちの視点から『愛情とは何か』を描くという趣旨のもと、子どもたちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたい」とのコメントを発表した。第2回以降も予定通り放送を続けるとし「ぜひ最後までご覧いただきたいと思います」とした。(共同)

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  5. shinichi Post author

    抗議あったドラマ「明日、ママがいない」のHP掲示板では賛否両論

    東スポ

     天才子役・芦田愛菜(9)主演で15日にスタートしたばかりの日本テレビ系連ドラ「明日、ママがいない」が、いきなり激震に見舞われた。児童養護施設が舞台の同ドラマに対し、16日、熊本市の慈恵病院などが会見を開いて「養護施設の子供や職員への誤解偏見を与える。人権侵害だ」と放送中止を申し入れたのだ。

     これに対して日テレは「ドラマは子供たちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子供たちの視点から『愛情とは何か』を描くという趣旨のもと、子供たちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたい。ぜひ最後までご覧いただきたいと思います」とコメント。放送継続の姿勢を示した。

     同ドラマの脚本監修を務めたのは、大ヒットドラマ「家なき子」(日本テレビ系)の企画・原案や「ひとつ屋根の下」(フジテレビ系)の脚本で知られる野島伸司氏(50)。

     騒動を受け、番組ホームページ上に設けられた掲示板には視聴者の意見が殺到。大半が「子役の演技が凄すぎる」「作品にのめり込んでしまった」と好意的な内容で、実際に物心ついた時から施設で育ったという人物からの「共感する部分も沢山あり、涙が止まりませんでした」というコメントもあった。

     一方、現役の児童福祉施設職員と思われる人物からはこんな指摘や意見も。

    「(ドラマに出てくる)コガモの家のような劣悪なグループホームはないですし、ああいったやりとりを児童相談所の福祉司がしていることもありえません」「施設や里親さん宅で、今現在生活している子どもたちは全国にたくさんいます。子どもたちが、悲しい思いをしないよう配慮をお願いします」

     賛否両論巻き起こっている「話題作」には違いなさそうだ。

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  6. shinichi Post author

    猛抗議で中止必至 日テレ「明日、ママがいない」のエグさ

    日刊ゲンダイ

    http://gendai.net/articles/view/geino/147298

     第1話放送の翌日に会見を行ったことが、激しい憤りを物語っている。

     親が育てられない子供を匿名で受け入れる赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を国内で唯一設置している慈恵病院(熊本市)が16日、日本テレビが制作するドラマに対して抗議の会見を開いた。対象ドラマは、芦田愛菜(9)主演の「明日、ママがいない」(水曜22時~)。今クールの注目作で「Mother」(10年)、「Woman」(13年)に続く母子をテーマにした新作だ。

     全国に約600カ所あり、生活する児童数は3万人超といわれる児童養護施設が舞台。女性新人脚本家によるオリジナル作品で、脚本監修として「高校教師」や「家なき子」の野島伸司氏が携わる。

    「つらくてつらくて(ドラマを)見きれませんでした」

     会見で慈恵病院の看護部長は涙ぐみながらこう語った。芦田演じる赤ちゃんポストに預けられた女の子に「ポスト」というあだ名が付けられ、劇中でその名がバンバン飛び交ったのを受けてのこと。蓮田太二院長は「非常に差別的な内容になっていた」と厳しく批判。養護施設の職員が子供に暴言を吐いたり、泣くことを強要するなどセンセーショナルな描写に対しても「差別や偏見を生む。(制作側の)知識不足を感じる」と指摘。日テレ側に放送中止、養護施設の子供や職員への謝罪、制作経緯の3つの説明を求め、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会へ審議の申し入れも検討しているとした。放送評論家の堀江南氏は「制作側の落ち度は否めない内容だった」とこう続ける。

    「<同情するなら金をくれ!>のセリフが話題になった『家なき子』も当時物議を醸したが、子供をいじめる大人がコミカルに描かれるなど救いがあった。それに比べ、今作は過度な演出とエグさが目立った印象。ドラマ内で特定の病院名を出していなくても、視聴者が実在する赤ちゃんポストを連想するのは容易に想像できたはず。昨年11月、TBSが慈恵病院を題材としたドラマを放送したばかりのタイミング。それでなくてもナーバスな題材を扱うときは、細心の注意を払うのは言うまでもありません」

     日テレは「このドラマでは子供たちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子供たちの視点から<愛情とは何か>ということを描く趣旨のもと、子供たちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたいと思っております。ぜひ、最後までご覧いただきたいと思います」(総合広報部)とコメントした。

     同枠は母子モノでヒットを飛ばしてきたが、今回ばかりは世論を鑑みれば打ち切り必至。はたして日テレの言い分は通用するのか。

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