米原万里

MariYonehara食べることも生きることも何と残酷で罪深いことなのだろう。殺生の罪悪感と美味しいものを食べたい強烈な欲望、その矛盾をまるごと引き受けていくということが、大人になることなのだろうか。今でも肉料理や卵料理を前にすると、ほんの一瞬だが、ヒヨコたちや獣たちの姿が目前をよぎる。みな、悲しそうな目をしている。なのに、次の瞬間にはムシャムシャと美味しく食べている自分が、ときどき怖くなる。もっと心優しく意志の強い人々はベジタリアンになるのだろう。ヒトラーもベジタリアンだった。

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2 Responses to 米原万里

  1. shinichi says:

    卵が先か、鶏が先か

    in 旅行者の朝食

    by 米原万里

  2. Garfield says:

    彼女のエッセイは、とても好きでした。若くに亡くなられたのが、本当に残念です。

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