山崎和海

Yamazaki立正大学は、日本の数ある私立大学のなかで最も古い歴史と伝統を有する大学のひとつです。本学の建学の精神『真実を求め至誠を捧げよう、正義を尊び邪悪を除こう、和平を願い人類に尽そう』は、日蓮聖人が撰述された開目抄の誓いに基づいて、石橋湛山によって現代風に示されたものです。
本学のブランドビジョン『モラリスト×エキスパートを育む』は、このような「真実・正義・和平」の理念を骨格とする建学の精神を、現代社会の教育的課題を正面にすえてこれを具現化したものです。
20世紀の人類社会が追求した物質至上主義的世界観は、ともすれば人間性を見失い、あるいは損ないがちでした。21世紀の今、仏教精神を礎とした本学の人間形成に向けられた教育理念は、いま一度これを回復・修復することに努める、極めて重要な哲学とも言い得るでしょう。本学が独自にその構築を試みている「ケアロジー」は、20世紀に傷つけられた「人間・社会・地球」の関係性を視座に、「人間・社会・地球」の関係を一つの繋がったものとして捉えた学際的なアプローチの下で、健全で豊かな人間社会を創造していこうという学問です。

One thought on “山崎和海

  1. shinichi Post author

    立正大学

    学長挨拶

    by 山崎和海

    http://www.ris.ac.jp/introduction/message/index.html

    立正大学は、日本の数ある私立大学のなかで最も古い歴史と伝統を有する大学のひとつです。本学の建学の精神(教育理念)『真実を求め至誠を捧げよう、正義を尊び邪悪を除こう、和平を願い人類に尽そう』は、日蓮聖人が1271年に撰述された開目抄の誓いに基づいて、第16代学長石橋湛山(第55代内閣総理大臣)によって現代風に示されたものです。

    本学のブランドビジョン『「モラリスト×エキスパート」を育む。』は、このような「真実・正義・和平」の理念を骨格とする建学の精神を、現代社会の教育的課題を正面にすえてこれを具現化したものです。紳士・淑女的モラルと幅広い教養を備えた専門家の育成に向けた本学の理想と願いが込められおります。学生の皆さんには、若い志を大切にして不断の研鑚を積まれ、それぞれの専門分野でのエキスパートへと成長し、「人類社会の発展に貢献しうる有為な人材」(本学学則より)として活躍されることを切に願っております。

    20世紀の人類社会が追求した物質至上主義的世界観は、ともすれば人間性を見失い、あるいは損ないがちでした。21世紀の今、仏教精神を礎とした本学の人間形成に向けられた教育理念は、いま一度これを回復・修復することに努める、極めて重要な哲学とも言い得るでしょう。本学が独自にその構築を試みている「ケアロジー(ケア学)」は、20世紀に傷つけられた「人間・社会・地球」の関係性を視座に、「人間・社会・地球」の関係を一つの繋がったものとして捉えた学際的なアプローチ(「人文科学」「社会科学」「地球科学」の融合)の下で、健全で豊かな人間社会を創造していこうという学問です。

    大学は「学生」のために存在しており、教職員の最も大事な仕事は学生のために働くことです。そして受け入れた学生一人一人に対して、丁寧でキメの細かい良質の教育を行い、『「優れた教養」と「高い専門性」を備えた学生』を出来るだけ多く社会に送り出すことが、立正大学の最も重要な使命だと考えております。

    「日本で一番大切にしたい大学」とは、どこか重みがあって無視できない、人間として信頼・信用される卒業生を輩出する、その取り組みが社会や人々の感動を呼び起こし、共鳴されるような、そんなオンリーワンの大学ではないかと思います。そのような大学への歩みはもちろん簡単ではありませんが、「人間に関する総合大学」である立正大学の活きる道がそこにあり、『「モラリスト×エキスパート」を育む。』というメッセージにはこのような思いが入っております。

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