南堂久史

FX というのは、投機で損得をするゲームではない。他人を破綻させて、そのとき失った金を奪い取る、強奪ゲームである。ここでは、利口な者が(無から湧き出た)金を得るのではない。他人を不幸にさせた者が、他人のものであった金を奪い取るのだ。
FX の本質は、合法的な泥棒である。他人をなるべく不幸にさせた者だけが、大儲けできる。一方、「才覚によって金儲けができる」と信じた阿呆は、金を奪われ、命を奪われる。
投機というものは、ゼロサムのゲームである。才覚によって金を得るということはありえない。自分が金を得るには、必ず、他人を損させなくてはならない。だから、目的は、他人をなるべく不幸にすることなのだ。……そして、そう理解した人だけが、金を得ることができる。
逆に、それを理解しないまま、「才覚によって金儲けができる」と信じた人々は、「自分は利口だと自惚れた阿呆」であるにすぎない。こういう人々は、カモとなって、金を貢ぐしかない。

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2 Responses to 南堂久史

  1. shinichi says:

    FX で儲からないわけ

    Open ブログ

    http://openblog.meblog.biz/article/17151478.html

     FX (foreign exchange :外国為替 )の投機で大損する人が続出している。では、なぜか?

     ──
     
     先日、外国為替で急激な変動が起こった。100円を大きく上回っていた円・ドル相場が、一時は 95円台にまで円高になった。
      → NY円、一時95円後半 2カ月ぶり円高水準

     これは、ナイヤガラの滝みたいな大変動だった。
      → ドル円が1時間半で3.5円(2分で1円)動く
     
     これを受けて、FX の投機で大損した人々が、阿鼻叫喚の騒ぎとなった。
      → 急激な円高でFXしてた奴らのほとんどが借金まみれな件

     これについて「アベノミクスのせいだ」という声も起こったが、「基本的にはギャンブルなんかやるからだ」という解説が出た。これはなかなか良い解説なので、お勧め。
      → FXで、なんでまた阿鼻叫喚になるのかの解説
     
     これを読んで、次の感想が出た。
      → 損した奴の数だけ、儲かった奴がいる

     ここにはちょっと勘違いがある。この件で解説しておく。(ちょっと面白い話題なので。)

     ──

     通貨相場(などの投機)で大変動が起こったとき、
     「損した奴の数だけ、儲かった奴がいる」

     というのは、当り前の発想のように見えるが、実は正しくない。正しくは、こうだ。
     「損した金額の分だけ、儲かった金額がある」

     ここでは、同等なのは、金の総額であって、人の総人数ではない。この点、注意。
     ま、このくらいならば、誰でもすぐにわかる。問題は、このあとだ。

     ──

     金額では、儲かった総額と、損した総額は、同じである。
     人数では、儲けた人数と、損した人数は、同じではない。では、どう違うか? 一般的には、次のようになる。
     「ごく少数の人だけが大儲けして、他の大多数は損をする」

     イメージ的には、次のような感じだ。
     「10万人が 1000万円ずつ損をする。その一方、10人が 1000億円を儲ける」

     どうしてこうなるか? 次の理由による。
     「大変動が起こったとき、約半数の人は、上がるか下がるかの一方で限界突破して、破綻する。そこで破綻した分だけ、儲かる人がいる。儲かる人とは、大変動を乗りきれるだけの資金力のある人、つまり、大金持ちである」

     同様の大変動が何回かあれば、そのたびに半数が大損する。同じような大変動が何度もあれば、たいていの個人は限界を突破して破綻する。そして、彼らが破綻して損をした分だけ、大金持ちが利益を得る。

     ──

     以上からわかるだろう。
     FX というのは、投機で損得をするゲームではない。通常は投機で損得が発生するが、それだけのゲームではない。
     FX というのは、ときどき大変動を起こすことで、大多数の個人投資家を破綻させるゲームである。ここで勝利するコツは、「未来を正しく予想すること」ではなくて、「大変動を乗りきるだけの多額の資金力を持つこと」である。
     つまり、
     「金持ちは安全路線を取って儲かるが、小物は資金で目一杯ギャンブルを張るので破綻する」

     というふうになる。そして、そのことが典型的に現れたのが、今回の大変動だ。
     
     ──

     結論。

     FX というのは、投機で損得をするゲームではない。他人を破綻させて、そのとき失った金を奪い取る、強奪ゲームである。ここでは、利口な者が(無から湧き出た)金を得るのではない。他人を不幸にさせた者が、他人のものであった金を奪い取るのだ。
     FX の本質は、合法的な泥棒である。他人をなるべく不幸にさせた者だけが、大儲けできる。一方、「才覚によって金儲けができる」と信じた阿呆は、金を奪われ、命を奪われる。
     投機というものは、ゼロサムのゲームである。才覚によって金を得るということはありえない。自分が金を得るには、必ず、他人を損させなくてはならない。だから、目的は、他人をなるべく不幸にすることなのだ。……そして、そう理解した人だけが、金を得ることができる。
     逆に、それを理解しないまま、「才覚によって金儲けができる」と信じた人々は、「自分は利口だと自惚れた阿呆」であるにすぎない。こういう人々は、カモとなって、金を貢ぐしかない。その見本が、冒頭あたりに記してある。(リンク先の阿鼻叫喚)


     [ 余談 ]
     ギャンブルのついでに、カジノの話題。

     橋下市長がカジノ構想を掲げた。
      → 「日本にもカジノ」構想動き出す 橋下大阪市長

     オマケに、子供をギャンブル漬けにしようとしている。
      → 橋下知事「小さい頃からギャンブルを。国民を勝負師に」

     それがどういう結果を招くかは、本項を読めばわかるだろう。

     ただ、橋下市長は、それを口に出す前に、自分でギャンブルをやればいいのに。マカオかラスベガスに行って、有り金すべてを賭ければいい。そうしてすってんてんになれば(さらに大赤字を負えば)、政界を引退するしかなくなる。……それが一番いいんですけどね。

  2. shinichi says:

    南堂久史のサイト

    by ichonan

    亀吉のブログ

    http://blog.livedoor.jp/ichonan/archives/50215317.html

    南堂久史のサイトというのがある。 個人運営で頻繁に更新されているページの一つ。 量は膨大。 主な内容は時事ネタと妄想。

    時々気まぐれでアクセスログを見ることがあり、そのときに気づくんだけど、このブログにサーチエンジン経由で来るときの検索キーワードに

    南堂久史 トンデモ

    というのが挙がっていて、しかも最上位ってことはないけど15位ぐらいにはコンスタントに入っている。 そんなわけでちょっとだけ殴り書きを整理してみる。 ちなみに同様のキーワードでヒットするページは、いわゆる理系ネタで知ったかぶりをした記述をケチョンケチョンにけなしているという内容が大勢。 これを根拠にトンデモ扱いするのは、まあ、納得できる。 本人の反応も逆ギレや無視や開き直りが多いみたいだし。

    僕が思うに、このページをトンデモと形容するならば、まずは、個別の知識の間違いうんぬんではなくって、それを知ったかぶり口調で書いていることを根拠にするのが妥当だと思う。 特に論理展開がひどい。 論理展開だと勉強していなくても間違いだとわかるけど、間違ったことを事実として知ったかぶり口調で書いたりもしているから、この内容を信じちゃう人もいるんだろうな。

    後は、入門書に書いてあるような内容を独自の考えのような口調(印象レベルだが)で書いてみたり、Dr.中松が言う「私は大地震を予言していた」的な発言とか…。 自分の頭に根拠レスな自信を持っていそうだとか、そんな印象。 立花隆のような浅く消化不良な雑学知識は豊富そうだけど。 まあ、色々とある。 評論家として見たり学者として見たりしたときに、別に立花隆や大前研一よりダメだと言うつもりはないけど、タイプとしては同じ(表面的なことや勉強には強いけど深くなったり正確さが要求されたり厳密さが要求されたりすると…)ような印象を持っている。

    ちなみに大前氏は評論家や学者としてはダメダメだと思うけど、他のところで凄い人だとは思う。

    ちなみに、このページ、非常に良い部分もある。 それは、見過ごしがちなマイナーな話題を紹介してくれること。 提供する話題がマスメディアの扱いが極めて小さく他のブログなどでもあまり触れられていない場合が結構あること。 この一点に限り、氏のブログには利用価値があると思う。

    散々書いたけど、彼のようなレベルの人はいくらでもいる。 彼が特別じゃない。 経済関係や政治関係だと、彼以上に支離滅裂なことを書いている学者や有名人なんて簡単に見つかる。 彼が特別なのは、理系ネタに手を出していることと、文章が無闇に煽り口調だったり断定口調だったりすることだろう。 文章を批判的に読む練習の題材としてはよさげ。

    あと、南堂氏は池田信夫氏が大好きなようで頻繁に彼の文章を取り上げているんだけど、どっちもどっちというか…

    ちなみに、彼の名前をAmazonで検索してみると3種類の本が出てくる。 「記号論ハンドブック—新しい知の魅惑(1984)」「脳から言語へ(1985)」「ライブドア・二重の虚構—夢から覚めたという夢(2006)」。 最後のは読んだことがある。 ライブドア事件に関しての話。 当時のマスメディアとくらべると極めて高度で妥当な内容なんだけど、株式市場とか法律とか経済とかを多少なりとも知っている人にとっては当たり前の内容を例え話中心で書いたというものにすぎず。 そうは言っても、マスコミ信者にとっては必読と言える内容ではある。 出版当時は彼は自分のサイトですぐに売り切れて入手困難になるとか書いていたな。 今でも定価未満で簡単に入手できるようだけど。 前二つは絶版っぽい。 同じ人物によるものだとして、1984年出版ってことは、既に結構な年なんだろうか。 どっちにしても、彼が公開している経済学の読み物やブログの内容から推測するに、金出して読むようなものだとは想像しにくい。

    ちなみに、著者名の日本語表記と英語表記で軽く学術論文の検索をしてみても何にも出てこなかった。 学術論文だから直ちに正しいとか高度だとかいうことはないし、学術論文ではないから間違っているとか低レベルだとかいうこともないんだけど、理系ネタを教えてやる口調で色々書く人としては不自然なんだよね。

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