丹羽鼎三

従来、庭園を説くもの、ほとんどすべてが、庭園の用途・効用をあげ、もって庭園の解説となすにすぎない。しかしながら、かような説明は庭園の本質を解明したとは言えない。たとえば、刀は人を斬るものであるという説明では刀の用途・効用は示しはするが、これによって刀がどんなものであるか、その本質を知ることはできない。
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想像の世界は、広く自由であるから、観者が、勝手に連想し想像するのが、面白いのである。所謂、噛みしめれば噛みしめる程味があると、云うことになるわけである。現実に近くては、其の眼前の現実に捉ほれてしまって、自由に想像を逞ふすることが、出来なくなる。従ってまた、写意の庭園は、道具建を余り多く使っていない方が、面白い。優れた写意の庭は、決してごてごてと庭石や庭樹を、列べ立てていない。其の極端なるものに、俗称「虎の子渡」と伝えらるる、京都龍安寺方丈の庭園がある。

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One Response to 丹羽鼎三

  1. shinichi says:

    造園の本質に関する研究

    by 山科健二

    http://www.lib.shimane-u.ac.jp/kiyo/d003/0011/n009.pdf

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    わび・さび・幽玄 「日本的なるもの」への道程

    鈴木貞美・岩井茂樹編

    http://www.daikoku-sama.com/rhodo/hontabi2006.htm

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