>吉国幹雄

>この「始点」に拘り「終点」へと単線的に突き進む「直線思考」は、物質誕生の始点を「原子論」に求め、宇宙の誕生として「ビッグバン」を作り上げた。自然科学におけるこの「直線思考」は、さまざまな起源を想定して科学技術発展へ貢献したが、しかし、要素還元的な発想や線形的発想ではもはやどうにもならない閉塞状況を生み出してしまった。(もともと『宇宙』とはコスモス=空間なのではなく、時間と空間の広がりを意味し、時間の起源という発想はもともと東洋の思想にはない。宇宙は「混沌」と「存在」しているものであり、そこには始点も終点も創造主もない。)

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *